【=43 うち今年の試写会5】 朝早い新幹線で品川に帰ってきたので、このまま出勤します、大阪から東京は通勤圏内なんやと思ってしまうのはもちろんまったく勘違いです。
大統領ジェームズ・ソイヤー(ジェイミー・フォックス)を警護するシークレットサービスを目指すも、不採用となってしまった議会警察官のジョン・ケイル(チャニング・テイタム)。不採用だったことで幼い娘を悲しませたくないと、気晴らしも兼ねて彼女を連れてホワイトハウスの見学ツアーに参加する。だが、そこへ謎の武装グループが乗り込み、瞬く間にホワイトハウスを制圧した上に大統領とケイルの娘らを人質にして籠城。未曽有の事態に全世界が混乱する中、ケイルは武装グループに挑む。
ローランド・エメリッヒ監督らしく充分に手に汗握る作品で、ツッコミどころ満載でも突っ込む間を与えないというスピード感も良し、リンカーンを崇拝する黒人大統領や、武器商人とアメリカ国家の関係だとか、なんとなく説得力有るような伏線もまずまず、 チャニング・テイタムにジェイミー・フォックスもまさに名演技!
なのだが、自分的にはエンドオブホワイトハウスのほうがおもしろかったなあ、総合評価として。
テロリストの背景だとか、ホワイトハウス陥落までだとか、あっちのほうがリアルだったし、スピード感とか説得力とかもあっちの方が上回っている。
なんとなくこっちは、チャニング・テイタム演じるジョン・ケイルの運の悪さったら、ってな「ダイハード」のパクリというか、デジャブ感が漂っていて、そしてこの問題を解決していく過程においてまで、大して強くも賢くも無いのに運の良さだけでいい方向に転がっていくところまでダイハード的で。
(チャニング・テイタムの正面からのショットが伊藤淳史を彷彿させたのもなんかだった...似てない?)
で、とにかく徹底的に「アメリカ万歳」な映画なんだが、ただこの映画の見所はちょっと別にあって。
ジョーイ・キング演じるエミリーがものすごくいい味を出していて、物語に深みを醸し出し、そしてハラハラとほろりを倍増、見終わった直後に妙に「いい映画やったやん」と勘違いさせてくれた(笑)
映画を観てる時は思わなかったんですが、言われてみると・・・伊藤淳史に見えてきました(^^;