労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

笑う警官 昔っぽいハードボイルドさを漂わしているが・・・

2009-12-07 | いい映画観てますか?
【 71 -13- 1ヶ月フリーパスポート=20 】 この映画、上映時間の関係で、先々週にわざわざ京都の二条まで観に行ったけど、なんでこんなとこにこんなシネコンを作ったんだろうってのが感想、経営的にやっていけているのかな?

 札幌市内のアパートで女性警官の変死体が発見された。まもなく被害者の元交際相手の巡査部長・津久井に容疑が掛けられ、さらに異例の射殺命令までも下される。かつて津久井と同じ任務にあたったことのある警部補・佐伯は、この一連の流れに違和感をもち、女性刑事の小島、新人刑事・新宮ら信頼できる仲間とともに秘密裏に捜査を始める。やがて、彼らは北海道警察内部に隠された闇に踏み込んでいくのだったが……。

 原作は、2003年11月に発覚したあのもの凄く腑に落ちない北海道警裏金事件を題材にした「道警シリーズ」第1作「笑う警官 -佐々木 譲-」で、話題になっていたのは知っていたけど読んでない。そもそも『うたう警官』だったのが、どういうわけか笑う警官に改題されたそうで、実はこの映画を観た印象としてもタイトルは「うたう警官」であるべきだ。そして角川春樹が約12年ぶりにメガホンをとったらしいが、どうもセンスに時代遅れで、あるいみ微妙な隔世感をひしひしと感じた。(脚本も執筆したということだが・・・)そのことは、キャスティングの際、角川春樹は宮迫博之や中川礼二が芸人であることを知らず、役者であると思い込んでいた(それぞれのプロフィールの「雨上がり決死隊」「中川家」は所属事務所名であると勘違いしていた)というエピソードでも現れているのかな。しかしそんな浦島太郎さんな監督が撮った作品だから、『古き良き時代のハードボイル』っぽさが醸し出されて、この映画にとってはいい薫り付けになっていた。


 前半は、謎が謎を呼びつつ、伏線張りまくりで、誰が「裏切り者?」「寝返った?」「二重スパイ?」「嘘つき?」って疑心暗鬼が沸々と、考えすぎておつむから湯気が出そうなくらいに、ミステリーとして良くできていた。しかし小島百合(松雪泰子)が大きな疑惑を感じて、佐伯宏一(大森南朋)を追求しだした中盤から一気に破綻・・・ヾ(・ε・。)ォィォィぶつ切れた陳腐な回想シーンと、だらだらと続く説明口調のおかげで、そこまで維持してきたテンポと緊張感は一挙に台無し。そこから矛盾と突っ込みどころ満載のラストーシーンまで、一気にどたどたと何度も何度も転倒しながら、這々の体で辿り着いたという感じの仕上がり。


 ↑の写真でテーブルを囲んでいる6人の抑え気味ながら渋い演技が凄く良かったのだが、いかんせん脚本のせいで生かし切れてないのが哀しい。そのうえさらに大友康平・中川礼二・宮迫博之が見事にぶち壊してくれて、 矢島健一・鹿賀丈史(←いつの間に殺されたの?)が監督に求められるままに怪人的な演技をしてしまって・・・。そういえば、前半はほとんど6人の刑事だけでストーリーが進んで行ってたから、いい出来映えに感じたのかも(脚本をカバーしていたんだ、きっと)。ツボとなるセリフは3つ、「ひとの生命より大事な正義なんてない」、「何も葛藤のない正義なんかマンガなんだよ」、「悪魔には悪魔がいないと思わせる知恵がある」、いいセリフに見えるが、この言葉を際だたせるための深みが伴っていないのが残念。「続編ありますよ~」の終わり方をしていたけど、続編が出来ても俺きっと見ない。(キャストはそのままで、監督・脚本が変わったら見るかな?)


 水村朝美巡査役の乙黒えりちゃんは、かなり酷いあつかいだった(あの役はグラビアアイドルなら誰でも良かったのでしょう)ので、お口直しの写真を1枚。松ケンファンの☆HONEY LIFE☆mitsuちゃんが松山ケンイチがカメオ出演するよって云っていたので探してみた、てっきり「BLACK BIRD」を訪れるオカマがそうだと思っていが、まったく違っていたし・・・。
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10 コメント

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脚本家として角川春樹はだめだろう。 (猫が好き♪)
2009-12-07 21:57:01
 あ、トラバどーも。
 角川春樹、今回は「製作」「脚本」「監督」の三役を兼任しているんですよね。んで角川春樹の評価は、それぞれについて別個に行う必要があるような気がするんですよ。そこをごたまぜにしたら評論として成り立たないだろう。

 製作者としての評価。
 製作ってのは金をかき集めてくることと、スタッフの人選をすることが、お仕事です(キャスティングなんかに口出しをする場合もあるけど、そこらへんは度外視しとこう)。んで、今回の角川春樹は、「脚本家」の人選ミスと、必要制作費をちゃんと確保できなかったという2点で、失格。あの作品をきっちりとした映画に仕上げるためには3倍くらいの制作費が必要だったのではないか。どう考えても、ラストの道議会議事堂が茨城県三の丸庁舎ってのはなしだろうが。

 脚本家としての評価。
 問題外。論外。死んでしまえ。

 監督としての評価。
 まあ、あの屑脚本をベースにここまで組み立てたのは、昭和レトロな雰囲気をかもし出したことも含めてそこそこ評価できるかも。でもまともな監督ならあのシナリオを是とすることはなかったんじゃないか。ある意味プログラムピクチャーの職人監督程度のお仕事。

 結果として、映画としてはやっぱ駄作だったと思います。

 なお、佐々木譲の小説は、映像化作品には実にこうめぐまれていないんですが、小説はすばらしいです。ぜひご一読ください。入手しづらい初期の作品にもすぐれたものがきらびやかにちらばっています(表現おかしいな(=^_^;=))。おれのベストは『真夜中の遠い彼方』なんですが、これも映像化作品はどつぼっていたんだよなあ(=・_・、=)。
おもしろさタランかったら (sakurai)
2009-12-07 22:40:54
全額返します!!くらいのことをやってもらってもよかったような映画だったと思いますわ。
もちろん、途中で出ます。
久々に、途中でよっぽど出ようと思ったですよ。
あのだらだらの説明は、本当にいただけませんでした。
  ほんとにね・・・ (  猫が好き♪さんへ)
2009-12-07 22:48:22
  コメントありがとうございます。
  原作になぜ手を加えてまで映画化しようとするのか・・・
  ときどきそんな映画があって、そしてきっちり落胆させられますが
  ほんとうにその意味がわかりません。
  作者より、映画制作者の方がえらいという図式なんですか?
  尺の関係で削らないといけない作業に邁進すべき!だと思う。
  ほんとうに真ん中くらいから駄目駄目映画 (  sakuraiさんへ)
2009-12-07 22:51:00
  出たくなる気持ちわかります。
  途中から、いろんな役者の顔を見るだけでむかつく展開になってきたし。
  監督としては、現在ではもう無理ですね、彼は。
意見してくれるひとがいないという不幸。 (猫が好き♪)
2009-12-07 23:51:26
 あ、レスポンスどーも。

 おれ、お仕事として、製作・脚本・監督の全部をやったことがあります。物語系作品はやったことがないんですけど、でもそこからいろいろ想像できることはあって。
 製作としては、「費用対効果」てのが重要だし、与えられた予算(あるいは、自分の営業努力で確保できた予算)でまかなえないときには製作をやめるという選択をするのも大事だと思ってます。駆け出し時代の製作補時代ですが、ストップをかけられなくて億単位の欠損を出したこともありましたし。製作最高責任者は、きっちりストップをかける度量が必要だろうし、それないならそんな仕事をしちゃいけません。
 脚本と監督はしばしば兼任したり両方にかかわったりして図式がよくわかんないなりに熾烈な戦いを余儀なくされてます。もうこんな仕事やめたいわぁ。しかしそれって「立場」がわかってりゃ自問自答をすることで解決がつくはずのもので、角川春樹はそこがわかってないんじゃないかという気がする。
 製作者兼脚本家という組み合わせもよくあるんですが、おれの場合「製作者兼脚本家」のおれの敵と、おれの「脚本家兼監督」という仕事との戦いになることが多いんです。おれもおれとペアを組んでる製作者兼脚本家もそのあたりの図式を諦観しているからなんとかなっているんだろうなあ、みたいな。

 すんげえぶっちゃけまとめて言うなら、角川春樹は、自意識としてえらくなりすぎちゃったんでしょうね。ちゃんと意見をしてくれる仲間を持っていないからあんなんなっちゃったんでしょう。もうそろそろいい歳なんだから枯れて諦めて隠居でもしてくださいみたいに思っていることを隠そうとは思いません。あいつはもう十分生きたんじゃないんだろうか。
  あ!業界の方ですか! (  猫が好き♪さんへ)
2009-12-08 06:51:23
  ありがとうございます。
  続編が出来そうな雰囲気ですが、このままでは絶対に観に行かないです。
  DVDになってもテレビでやっても角川春樹ならまず観ないですね。
まったくだよね・・・ (☆mitsu☆)
2009-12-08 13:22:00
中盤までのあのドキドキを返せ~~~!!!って
感じで終わったよね。。。
やっぱり終わりがよくないとダメだよ。
mitsuちゃんも続編やっても観ないだろうなぁ。

もし角川春樹が松ケンをオカマ役で出したら・・・
ある意味面白いかもね!!
  お!それなら俺も観るか? (  ☆mitsu☆ちゃんへ)
2009-12-08 21:27:12
  松ケンをオカマ役を主役級において、続編?
  いいかも!

  って、みっちゃんは、映画自体より、松ケン出てるかどうかで
  見る映画を選んでるやんか!プー!(*≧m≦)=3
誰も金払わないんじゃないだろうかみたいな (猫が好き♪)
2009-12-08 22:13:02
 キャンペーンとして「まずかったらお金返します」ってのはあるんだども、あれって「金返せ」と思うほどまずいと思ったやつはそうはいないだろう、という自信があるからやれるわけで(でもロッテリアだっけか、の絶品バーガーシリーズ、金返せとまでは言わないがたいしてうまいとも思わないのですが(=^_^;=))。映画『笑う警官』でそれやったら誰も金払いませんよとか思ったりして。
 1/2以上見たら払い戻ししませんとか言われたらおれはどうするかなあ。間違いなく悩むでしょう。悩むのが正常(=^_^;=)。最後まで見たら実は面白かったみたいな作品あるからなあ。でも『笑う警官』は最後まで見てもやっぱだめぽだったわけで。

 で、業界っていうくくりも微妙なんですが、おれ、いわゆるところの業界人じゃないです。ぜんぜんあぶく銭飛び交ってないもん(号泣)。こないだなんて「1本100万」という予算で中堅住宅メーカーの顧客説明用ビデオ作ってたもんなあ(しかし一般に監督の報酬は制作費の10%なんだが、その仕事では25%もらったから、待遇は悪くないんだろうと思う)。

 ほんでもってなんだ。以下がこのレスの本論なのだ。
 ☆mitsu☆さんどーも。いやね、まんなかへんの競技場のシーン、「なんでそんなにピンポイントで気づけるわけ?」って責められるシーンがあるでしょう。あのあたりまでは、原作とはさほど大きく乖離していないんですよ。原作からの逸脱がどっしょーもなくなるのはあそこから後なんです。
 なんであんなふうに原作をいじろうとするのだろう。やっぱおれにはそこがわかりませんわ。
  前半の部分の評価 (  猫が好き♪さんへ)
2009-12-08 22:37:18
  あの前半の構成で全体を作り込めばいい映画ですよね!
  そして猫が好き♪さんがおっしゃるように原作の忠実な描き方ですね。
  これさえちゃんとすれば、角川春樹も、いい監督なのかな?

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