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予告編を見たときには犯人捜しの推理サスペンスだと思っていたけど、なんかのテレビ番組で、「犯人Bの母親役の木村佳乃・・・」みたいなこと言っていて「え!犯人を言ってしまっていいの!」って驚いたし、そしてそのことを原作を読んだ友人に話したら「そんなお話じゃないよ」って言っていたし。
で、原作だと知らずに読み進んでいるときに、その疑問が腑に落ちた、だから原作、全部読み切ってやった(^_-)v
原作を読み終えて、最初の感想は「こえ~~~~っ!」だったのだが、次の興味は「いったいぜんたいこの原作をどうやって映画にするのだ!」ということだった。
予告編の映像からではとても気付くことが出来なかったが、監督は、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』などを生み出してきた中島哲也だそうだ、ということも鑑賞前に知った、ますます興味津々や!
ちゅうわけで一昨日、出来れば家でゆっくりしたかった夜だけど、せっかく当選した試写会だったので御堂会館に行ってきた。
とある中学校、雑然とした教室。終業式後のホームルーム。1年B組、37人の13歳。教壇に立つ担任・森口悠子が語りだした。「私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」一瞬、静寂に包まれる教室。物語は“告白”から始まる。

主人公・森口悠子を演じる松たか子がヤバイ!
「たくさんの生徒に向かって話し続けているけど、実は誰にもなんにも語りかけてはいない」という演技、「冷静に語っているようで、実は激しい感情表現」という演技、とにかく松たか子がヤバイ。
37人の13歳が怖い。
修哉、直樹、美月、もたしかに怖いのだけど、いや、他の34人がもっと怖かった。
あの年代って、たしかに残酷な年代だけど、自分の頃と比べてどうなんだろう、自分たちはあんなにも怖くなかったと思うけど、それは自分の過去を少年Bの母のように美化するように誤魔化しているだけなのか。

R15指定の映画、15歳未満(中学生以下)の入場(鑑賞)禁止、いわゆる15禁。
ネットでは、もっと酷い情報が氾濫していて、ほとんど制約なんてなしに中学生以下がそんな情報を得ているし、いや、もっと言えば、大人よりもっと順応している。
この映画のように才能ある監督が、倫理観を持って素晴らしい原作を映像化しているのだから、ネガティブに禁止するより、ポジティブに鑑賞を推奨する方が、よっぽどやつらの世代には教育的なのではないのか!
前代未聞の作品だ、今年一番の評価になる作品になるような予感がする・・・
な~~~んてねっ。
あの本をどんな風に映画にしたのか、とても楽しみ♪ぜひ見に行きます!
ところで、1行目のぜひ見たいと思ったこの「告白」のはずが、「告発」になってるよ~
是非観て観て!
ミスタイプ、ちゃんと訂正しました、誤字脱字多いから今後も校正よろしく。
今週末、波、微妙やね。
もしかして波が悪いのは実はNさんのせい?(笑)
私からgooブログさんへのTBができず、また、コメントする際に私のURLを載せると
「不正な…」とエラーが出てしまうので、リンクのないままのアクセスで失礼いたします。
本作、私も観て来ました。
原作同様の衝撃でしたが、
子供たちが倫理観を養うのに良いのでは?と思える内容に感じたので
R指定はやはり残念に思いました。
私は子供はいませんが、悠子先生や犯人A、Bの母とは同世代(と思われる)なので
大人の精神問題も問われているような気持ちになり
鑑賞後はずっしりと重い余韻が残りました。
まさに生と死が繋がっていると言うことをあらためて感じる映画でした。
しかしそれを示すための技法が「狂気」なんですね。
原作の読後感同様、映画が終わった時の言いようのない感覚は・・・
評価は分かれるかとは思いますが、たいへんな出来の映画です。
業務試写でだいぶ前に見せてもらって、うわーー、スンげえと思ったのですが、そのすごさは見なきゃわかんない・・・というとこなんですよね。
最悪な読後感も、やり切れない思いも、何かが変わったか・・・。何も変わらないむなしさ。
それらがぐちゃぐちゃになって、お見事に表わされてましたね。
うちにもちょうど同じ中一がいるのですが、彼らにあれを演じさせること自体も背筋が寒くなりました。
でも、この作者さん、どんな性格なんでしょうね。
その文庫本版の巻末に中島監督の撮影に関するインタビューが載っていたのですが
それを読んで「ぜひ観たい」という気持ちを3倍増にしたのです。
子ども達の演技に関することも触れていましたが「へ~」って内容でした。
この原作ってもともとは一番最初の森口先生の告白だけだったのですって。
他の人の告白はあとから追加されたものなのですね。
どっちにしても救いようがないラストです。
湊 かなえさんって、ほんとどんな人なんだろう。
本当にそう思いました。
私たちの時代から、異様空間である所は変わっていないと思いました。
私たちの時代って、「不登校」という選択肢がなくて、どんなに陰湿なことされても、みんな、学校に行っていたんだよな~と思います。
あ、代わりに自殺が多かったかな?
この映画観ていると、あんな倫理観の欠如した人間関係の中に身を置くなんて!
不登校という選択をする生徒の方がマトモな精神状態にあるような気がしてしまいました。
どうしても理解が出来なかったです。
しかし娘たちに聞くと、彼女達の10歳、下の子達の考え方は
もうついていけなくてビックリするのみだそうです。
きっと絶対に噛み合わないのでしょう。
いつ頃からか、マーケティングの面で、大人が中高生におもねる日本になってます。
そこかな?