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労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

スノープリンス 禁じられた恋のメロディ

2009-12-10 | 🎥いい映画観てますか?(邦画)

【 73 -14- 】 1か月フリーパスポートが終了したとたんに試写会が当たった!☆⌒(>。≪)イテェ ラッキー♪
で見に行ったのは12月3日だったので、このレビューはちょうど1週間遅れになっている。

 昭和11年、北国で暮らす少年・草太は貧しいながらも祖父と2人で慎ましく暮らしていた。学校に通えない草太のそばにはいつも秋田犬のチビと村一番の令嬢・早代がいて、草太は絵描きになることを夢見ていつも絵を描いていた。草太と早代は密かに心を通わすが、クリスマスの夜、2人に悲しい運命が訪れる……。

 フランダースの犬を日本版にリメイクしようとした作品で、基本的なストーリーと登場人物は原作そのまんま。
ネロは草太(森本慎太郎)、アロアは早代(桑島真里乃・岸惠子)、 ネロの祖父はじっちゃん(中村嘉葎雄)、アロアの父母は有馬夫婦(香川照之・壇れい)という風になっていて、それぞれのキャラ設定もよく似た感じ。
違うのはパトラッシュで、たしかアニメはセントバーナードでかなり働き者だったけど、こちらは秋田犬(あきたいぬ)で実はあまり働かない(荷車を引いてるフリはしているが)、で名前はでかいのに安易に「チビ」、出会い方もぜんぜん違う。
舞台は雪深い北国の冬、設定は昭和11年、そこにまさに平成の美少年という雰囲気丸出しの森本慎太郎をぶつけたから、この時代設定にほんとうに馴染まなくてたいへんな違和感。
舞台挨拶で彼が来ていて、まさに目の前で彼の姿を目の当たりにして(俺の目の前のドアから入ってきた!)、もしかしたらその美しいイメージを目に焼き付けてしまってから映画を見たせいなのか、どうしても感情移入が出来ないんや。
そして物語は現在の東京に住む年老いた早代の回想という設定なので、現在と過去を行ったり来たりしてしまう、それが気持ちの継続性をブツブツとカットしてしまう、そこも残念だったんだ。


 しかし美しい風景と、生活臭は感じないけどよく作り込まれたセットが素敵で、また人工雪を使って撮影する予定があにはからんや大雪に見舞われての撮影となったそうで、映像としてはなかなか見応えがある(と、これくらいは誉めておこう)。
フランダースの犬にはない設定(キャラ)を演じるのが浅野忠信、彼の存在がこのお話をつっこみどころ満載で理不尽でイラッもさせられ、もうむちゃくちゃにしてしまう。
そして舞台挨拶に来ていた松岡錠司監督がこの主人公役を決める時に、演技できるのかどうかを見ずに映画初出演の森本慎太郎をまさにイメージで選んだと言っていたが、さすがその選び方がもろに効を奏していて、彼の演技はもうほんとうに自然で大根で学芸会、でも可愛いから許す(笑)


 「禁じられた恋のメロディ」という副題の意味合いも弱くて、全体的にほんとうに説得力のない映画で、それはもしかしたら監督や脚本家の狙いだったのかも知れない。
が、人間同士の直接的なふれあいの大切さやそこに存在する温もりを描きたかったことだけは伝わった。
だからこの時代設定を選んだのだろう。しかしこういう泣かし系にも関わらず、自分が行った試写会場では泣いている人はほとんど居なかったようだ(映画の最中にもすすり泣きは聞こえなかった)。
というより俺の隣に座っていた小学生の男の子が静かな場面で大きな音の「おなら」をしたせいで、さらに緊張感が無くなってしまっていた。(妻は俺がこいたと思って頭を抱えていたそうだ・・・俺じゃないから!しかしその屁こき小学生のお母さん、あまりに綺麗な人過ぎてくらくらしたなあ。。。)
さほどクラシック音楽は聴かないけど、それでも我が家には何枚かのCDがあって、そしてなぜかドビュッシーは複数枚あるんだ(「海」という楽曲のせいで好きになった)。
早代のピアノ演奏で、ドビュッシーの月の光が使われていたが、やっぱいいなあ、この曲は。

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