ひろの東本西走!?

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終わらない夏?

2009-08-28 23:55:00 | スポーツ

世界陸上が終わり(やっぱりボルトは凄かった!マラソンの尾崎選手・佐藤選手は素晴らしかったです!やり投げの村上選手は驚き&嬉しい銅メダルでしたね)、夏の高校野球も終わり、まだまだ暑さは残っているものの朝晩には秋めいた風も感じられ、夏も終わりなんだなあと感じる今日この頃です。夏休み前にインフルエンザで学校閉鎖となった次男の小学校は昨日から2学期が始まりました。

高校野球決勝戦はまさに”野球は9回2アウトから”の言葉通りの凄いゲームになったのですね。このゲームをリアルタイムで、かつ現地で見ていたら、その感動度はさぞかし凄かったんやろなあ。。。TVででもいいからリアルタイムで見たかったなあ。。。もちろん勤務時間内だったのでTV観戦もあり得なかったのですが。

さて、我が母校の大阪府予選の試合についてその観戦記をブログにも書きましたが、この夏の大阪府予選、実はもう1試合を見に行きました。長男(中2)が通っている中高一貫校(これもM高校です)の試合です。長男はサッカー部であり、野球部と直接のつながりはないのですが、どんなチームカラーでどんな試合をするのか(かつては全国制覇もした伝統校ですが、近年は・・・)興味があって急きょ観戦したものです。

まず、先に試合結果だけを示します。

   S高校 0 0 3 0 3 0 1 0 1 | 8
     M高校 0 2 0 3 0 0 2 0 0 | 7

先制→逆転され→逆転し→再逆転され→突き放されかけ→同点に追いつき→遂に決勝点を許すという、追いつ追われつ&ハラハラ・ドキドキの凄い展開を繰り広げたものの、惜しくも1回戦で敗退となりました。ですが、両チームとも長打あり、好守あり、エラーありで四死球も多くて、ある意味で高校野球らしい試合でした。もう少し細かく試合内容を見ると、

  S高校 : 4安打  7四死球 2盗塁 3失策
  M高校 : 9安打 12四死球 4盗塁 3失策 2暴投

と、M高校が10-5くらいで勝ってもおかしくなかったのですが、タイムリーエラー(悪送球が多かった)による失点を重ねたのが痛かったですね。ですが、4回裏、満塁から評判の強打者である3番バッターが放った走者一掃の2塁打で2-3と逆転したシーン、5-7でむかえた7回裏にピッチャーが自らのホームランで同点としたシーンはベンチ・応援席(応援の控え選手たちを含む)は大はしゃぎで凄い盛り上がりでした。ぐんぐん伸びていった長打の軌跡も美しかったです。

学ラン姿の応援部が率いるM高校応援団は、男子校らしいオーソドックスな応援で、声をからしての熱烈応援が最後まで続いて、なかなか見事でした。片や共学校のS高校は、女子生徒の声も混じる華やかな応援ぶりで、両校の応援スタイルは対照的でした。

9回裏にも1死2、3塁という一打サヨナラのチャンスがあったのですが、スクイズなどはせず強打に賭けたものの、惜しくもあと1本が出ませんでした。最後もファースト横へ痛烈な当たりを放ったのですが、好捕されて遂にゲームセット。

試合後、よほど悔しかったのでしょうね。号泣する選手を控え選手が抱きかかえてなぐさめ、そのまわりを下級生がじっと見つめてちょっと近付けないような雰囲気でした。そんな選手達を見ていた応援団の一人が「これほど泣くのは見たことがない・・・」と話していたのも印象的でした。それを耳にして選手たちの悔しさを改めてひしひしと感じました。

この悔しさが良い思い出に変わるまでには時間がかかるかもしれませんが、仲間とともに一生懸命練習し、必死で戦って壮絶な試合を繰り広げた経験は人生においてとても貴重なものとなるはずです。「文武両道」がモットーの学校なので、3年生はこれから受験に向けて頑張ってほしいものですね。敗戦は残念でしたが、応援に行って良かったです。

翌日の新聞記事に出ていた主将の言葉が素晴らしかったです。

   (試合後の球場外。声をからして応援してくれた応援団のもとへ)
   応援してくれてありがとう。この試合勝つって、偉そうなこと言うて
   悪かったな。2年生はおれらの後輩までしっかり応援してやってくれ。
   ほんまにありがとう。ありがとう(応援団長と抱き合う)

さすが主将ですね。

このチームの打力と母校であるもう一つのM高校の投手力と合わせると、なかなか良いチームになったやろなあとも思いましたが、守備力も含めて1つの学校でバランスの良い強いチームを作り上げるのは難しいのでしょうね。

以上、めちゃくちゃ遅い観戦記でした。