室長の部屋

那須烏山市のスクラップ回収業(有)ひらつね 経営企画室ブログ

教育というキーワード

2022年04月03日 | 地域計画
室長です。

国の方向性が今後どのようになっていくのかという観点で思いを巡らす時間をまとまって持てたので、以下、備忘メモ。

(前提)
○コロナ禍で強く意識された「国」という単位
○さらにウクライナ侵攻が加わり、資源の供給途絶や物流停滞のリスク顕在化により、保護主義的な動きがいっそう進み、「国」という単位の発想がさらに強化
⇒安全保障上、国を単位とする存続基盤の強化がいっそう重要視される(はず)

(方策の優先順位)
○産業の競争力強化と国内(および同盟国グループ内)での経済的自立
 ・適切な資源配分
 ・国土の適正な維持
 ・資源やエネルギーの非効率性の排除
○リスク分散
 ・一極集中の是正
○資源配分(ヒト・モノ・カネ)のバランスをどのように設計するか
 ・ヒト…教育
 ・モノ…食料、エネルギー、原材料
 ・カネ…財政政策、インフレ対策
 →この中で一番の供給制約になるのはヒト?
○ベストな人口をどの規模に設定するか
⇒人口政策+教育がキモになるか

という訳で、今後の国の政策を考える上で、やはり避けて通れないのが「教育」というキーワードになるのではないかと。
国家百年の計は教育にありとはよく言ったものですが、中長期的なスパンで計画していくのはさることながら、ここまできてしまうと短期的にさえ対応しないといけないくらいにまで追い込まれているのではなかろうかと。
これは国家的なプロジェクトとして展開していくのではスピードが遅く、やはり地域の教育の中で個別にスピード感と課題意識を持って進めていかないと対処できないのではないかと思います。
そういう意味で、国の存亡に関わるテーマながら、地域計画の切り口にもなりうる課題とも言えそうです。
そのための一歩について、今後もう少し考えを深めていきたいと思います。

プラ新法とは

2022年03月31日 | スクラップ情報
室長です。

早いもので、気付けば明日から4月。様々な物事が新しくスタートするタイミングですが、廃棄物業界に関連するところでは4月1日から「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラ新法)が施行されます。

※詳しくは環境省のサイトを参照。

このプラ新法、昨今の社会の脱プラやサーキュラー・エコノミーを進めるための法律で、今後のプラ資源の扱いがどうなっていくのかを示す法律です。とは言っても、未だにピンとこない方(私も含め)が多いかもしれません。そこで、私なりに思い切って要約してみることにしました!


(0)新法制定のねらい
2050年にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量を全体としてゼロにする)を実現するという政府の壮大な方針の下、プラスチックを使用した製品の設計・製造から廃棄物の処理までのライフサイクル全体で資源循環を促すために新法を制定しました。
法律では、主にプラ製品の
①設計・製造
②提供・販売
③排出・回収・リサイクル
の3つのフェーズに分けて、守るべき指針や基準を示していますが、ここでは「消費者」、「市民」および「排出事業者」の切り口から、法律施行による具体的な影響を見ていきたいと思います。

(1)消費者への影響
◎ワンウェイ(使い捨て)のプラスチック製品の使用規制が強化
──これまで消費者に無償で提供されていた以下の12品目のプラ製品について、「特定プラスチック使用製品」に指定して、削減に向けた取組み(≒実質的には有償化)が求められるようになります。
・フォーク
・スプーン
・ナイフ
・マドラー
・ストロー
・ヘアブラシ
・くし
・かみそり
・シャワーキャップ
・歯ブラシ
・ハンガー
・衣料用カバー

(2)市民(日常生活)への影響
◎新しい分別ルールが導入(されるかも)
──これまで燃えるごみ等として回収された再資源化可能なプラ製品について「プラスチック製品」として新たな品目が設けられ、分別回収されるようになります。ただし、自治体によって対応はマチマチのようで、私の住む那須烏山市では未実施の予定のようです。

(施行前):燃えるごみ(生ごみもプラ製品ごみも一緒)
(施行後):燃えるごみ(生ごみ)+プラスチック製品
※リチウムイオンバッテリーを使った機器は、破砕時の爆発のリスクが高いため、混入にはナーバスなのでご注意を!

(3)事業者(排出者)への影響
◎「排出事業者が取組むべき排出の抑制・再資源化等」の明確化
──事業活動に伴って排出されたプラスチック使用製品廃棄物を「プラスチック使用製品産業廃棄物」と規定し、排出者は以下の優先順位に従って排出抑制や再資源化を進めるよう求められます。
①排出の抑制…そもそものプラスチックの使用量を減らす
 ↓
②適切な分別…再利用できるものとそうでないものを厳格に分別
 ↓
③再資源化の実施…「マテリアルリサイクル」がメイン
 ↓
④再資源化できないものは可能な限り熱回収
 ↓
⑤どうしても再利用できないものだけ焼却処分へ

※小規模企業等(商業・サービス業:従業員数5人以下、上記以外の業種:20人以下)はこれらの指針から除外。
※代表的な廃プラである緩衝材などもプラスチック使用製品産業廃棄物として明確に規定されている

◎排出の抑制及び再資源化等の実施状況の把握、管理体制の整備
──「その記録を行うものとする」、「事業場ごとの責任者の選任」といった表現で明文化されており、それに伴って今後、何かしらのチェックがされるようになるかもしれません。この点については不明瞭な部分が多いため、適宜フォローしていきたいと思います。


以上をまとめると、熱回収をしない単純な焼却処理のハードルが非常に高くなる(単純焼却するには、相応の理由づけが必要になる)と換言できそうです。努力義務に近い指針ですが、国が今後目指す方向性を如実に示すものとして無下にはできませんね。

積読本25

2021年09月29日 | 読書・文学
室長です。

実に久方振りの積読本の紹介。

前回の投稿が約1年半ほど前のことで、それから色々と生活のリズムが変わったりして本を読むタイミング(というかモチベーション)をすっかり失ってしまっている昨今。

ペースは落ちつつもここ1年ちょっとで増えた積読本がこちら。

〇『ニッポン子育てしやすい会社』(坂本光司、商業界、2019)

〇『サラリーマンは300万円で会社を買いなさい』(三戸政和、講談社+α新書、2018)

〇『逆・タイムマシン経営論』(楠木建・杉浦泰、日経BP、2020)

〇『日本企業の勝算』(デービッド・アトキンソン、東洋経済新報社、2020)

〇『BtoBマーケティングの戦略と実践』(栗原康太、すばる舎、2020)

〇『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(滝沢秀一、太田出版、2019)

〇『生き心地の良い町』(岡檀、講談社、2013)

〇『オランダ公共図書館の挑戦』(吉田右子、新評論、2018)

〇『死の講義』(橋爪大三郎、ダイヤモンド社、2020)

〇『もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら』(手塚純子、木楽舎、2020)

〇『「本の寺子屋」が地方を創る』(「信州しおじり 本の寺子屋」研究会、東洋出版、2016)

〇『学校の「当り前」をやめた。』(工藤勇一、時事通信社、2018)

〇『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口周、光文社新書、2017)

〇『日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』(エツィオ・マンズィーニ、BNN新社、2020)

〇『手書き地図のつくり方』(手書き地図推進委員会、学芸出版社、2019)

〇『KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション』(川嶋直、みくに出版、2013)

〇『小林秀雄全作品21 美を求める心』(小林秀雄、新潮社、2004)

文字通り、部屋の片隅につんどく状態になっていて、埃をかぶりつつある…

秋の夜長に少しずつ片づけていかねば!

買うは易し…

2021年08月17日 | スクラップ情報
室長です。

真夏の盛りですが、コロナの影響でなかなか自由気ままに過ごすことができない時間が続き、ストレスが溜まり気味ですね。
このお盆休みもコロナ&悪天候でどこにも出かけられず、消化不良の連休となってしまいました…

今年の夏らしい思い出と言えば(振り返るにはまだ早いですが)、まん延防止が発令される直前に家族で海水浴に行ったことでしょうか。
その海水浴場はさほど有名なスポットではなく、海水浴客でごった返している感じでもなく程よく疎らな密度で海を満喫することができました♪

その日は日差しがもの凄くギラギラしていたもので、2年ほど前に入手したポップアップテントが大活躍!
小さく折りたためることもあり、一家に一台欲しい便利なヤツとはまさにこのことを言うのだなと満足気に折りたたんで仕舞おうとしたところ、これがなかなかうまくいかずに四苦八苦。
だいたい20分ほど格闘したでしょうか、その後、無理くりなんとかひん曲げて折りたたんで仕舞うことに成功!
しかし、帰宅してから干すために広げたが最後、二度と畳むことはできず…たった数回使っただけで廃棄処分せざるを得なくなってしまいました(涙)



布+鉄のシンプルな材料なので廃棄するのは簡単かなと思ったのですが、実際に分解してみると見た目とは裏腹に結構厄介な構造になっています。
まずは鉄製のフレームに沿ってカッターで布を割いていきます。
全ての部分を割くことで最終的に鉄のフレームと布に分離されます。
フレームはなんと一本の鉄をリング状につなげたものになっていまして、長さは数メートルありました。



室長の場合、どんなに長くてもこのまま鉄くずとして自社で処分できてしまうのでこれ以上の労力は必要ありませんでしたが、個人が一般的な家庭ごみ(危険物)として処分しようとすると長さ数十センチにカットしてから廃棄しなくてはいけないので、この長さの鉄を何回もカットするのはたいそう骨が折れる作業になるのではと考えただけでも憂鬱になりました、、

元はと言えば、こんなに短命で廃棄しないで済むようにしっかりとしたつくりになっていて欲しいのですが、それに加えて、廃棄するときももうちょっと素直に廃棄できるような(簡単に分解してゴミ出しできるような)構造になっていると良いなと思った次第です。

安く買えるものは得てして、廃棄する際のコスト(金銭的・労力的)は高くつくものだったりします。
株ではありませんが、買うは易し(廃棄するは難し)…ですね。
廃棄する時のことまで思いを馳せて賢く買い物をしていきたいものです。

公園にひらつねの“はたらくくるま”が出動

2021年03月22日 | 地域計画
室長です。

実に久方ぶりの投稿になってしまいました、、

3月7日に地元の公園にて開催された「ダンボールを使って公園で遊ぼう!」(主催:なすから子結び団)という親子向けイベントにて、大量の段ボールの提供とパッカー車の出動という形で弊社が協力しました♪
※コロナ禍で激減した子ども達のイベントを補おうと、那須烏山市内のパパさん有志で結成したチーム。なんでも、室長が代表を務めているらしい。



子どもたちは珍しいサイズの段ボールに興味津々で、迷路や秘密基地などを作って楽しんでくれました。はては巨大なソリ(子ども11人乗り!)まで作る始末で、芝生の坂を勢いよく滑り降りる遊びを始めたのも束の間、最初のトライで前方部分が見事に大破し、ちょっとしたスリルとおかしさを噛みしめていた様子は印象的でした(笑)



最後のお片づけに登場したパッカー車の活躍に、子どもたちは目が釘付け。様々な形・大きさの業務用の段ボールを日常的に扱う弊社ならではの地域貢献と言えるかもしれません。



子ども達のユニークな創作と弾ける笑顔を見ているのは、なんとも充実した時間でした。

外遊びっていいな~!

気になるアート展

2020年12月15日 | 資源プロジェクト
室長です。

新聞を読んでいたら、気になるアート展を発見!

その名も「リサイクルアート展」。

北海道の大手総合リサイクル企業が主宰しているイベントで、「使用しなくなった素材を使って、制作者がアート作品として独創的な息吹を吹き込むことで、リサイクルの可能性や未来環境への大切な想いを伝えます。」というコンセプトのもと、全国から約400もの応募作品があったようです。

これは実際に見てみたいものですね~

今年で6回目を数えるイベントだそうで、個人的には2016年の作品が特に気になりました!

身近な子どもの遊び空間を見直す(オープンスペース活用結論)

2020年10月03日 | 地域計画
室長です。

先達ての本論では「これが子どもの遊び空間の基本的なものでしょ!」という意味合いで持論を展開しましたが、今回はそれを更に飛躍させて、子どもの遊び空間として本来あるべきオープンスペースの使い方を提案するという形で結論としたいと思います。

去る9月13日、同世代の子どものパパ友の仲間で"なすから子結び団”というチームを結成し、「まちしるべぇ」という子ども向けの一風変わったイベントを企画しました。

このチームは、コロナ禍で市内の公的・私的なイベントが軒並み中止や延期となってしまって、子ども達がワクワクしたり成長したりできる機会が失われてしまっていることに胸を痛めたパパさん達が、その失われてしまった成長の機会を補うべく、子ども向けのイベントを企画しようと結成したものです。

ただでさえ屋外(とりわけ公園やまちなかといったオープンスペース)における集団での遊びが減っている昨今ですが、コロナ禍でますますその風潮は強まり、実に画一的・単一的な経験を繰り返して成長することが果たして子どもにとってマイナス以外のなんの影響があろうかという危機意識がフツフツと生まれてきていました。

そうした状況に対して、このチームが多様な年齢の子ども同士がまちで遊ぶ機会を創出することで、縦横に様々なつながりが生まれて、結果的に周囲のヒト・モノ・コト同士も何かしらの関係性が生まれていく…という期待を込めて「子・結び」という言葉をチーム名にした次第です。

さて、その記念すべき第1回目の企画ですが、このコロナ禍の中にあって3密回避は至上命題ですので、それをクリアすべく、
・屋外のオープンスペースを活用
・他人と接する機会を極力排除した親子単位で楽しめるコンテンツ
・参加者同士がばらけるようなアクティビティ
を企画の大前提としました。

また、地元のモノゴトに親子で触れてもらいたいという狙いから、
・まちなかを広く面的に歩き回ってまちのことを知ってもらう(子どもの歩調で歩くことで、「こんなお店があったんだ!」という発見を親子、とりわけ親にしてもらう)
・拠点やキーとなる場所をあまり地元民が訪れる機会の少ないパブリックな場所に設定する
といった点も加味しました。

色々な案が頭に浮かんではボツとなり、諦めかけた時に、いくつかの記憶のパーツが頭の中で合体して、不意にあるアイデアが閃きました。ちなみに、その記憶というもののうち、一つはNHKのEテレの『おさるのジョージ』という子ども向けのアニメで、主人公たちがまちなかを歩いて数字にまつわる色々な物を集めていくシーンで、もう一つは、暇つぶしにうちの子どもと一緒に新聞紙を広げて、その中の「非最頻出(=一番出てこないであろう)のひらがな」をお互いに出して見つけるというクイズをやったシーンです。

また、まちなかを歩いているとよく目にするこんな風景の断片も思い浮かんできました。









室長の住む那須烏山市の烏山地区はわりと歴史のある城下町で、歩いて回れる中心部に商店や飲食店、事務所がコンパクトに集中しているという特性があります。注意して見てみると、こうしたひらがな(カタカナ)文字がまちに溢れていることに気づかされます。

そんな訳で、「昆虫採集のように"ひらがな”を採取(=歩いて集めて)して、何かをコンプリートするようなゲームをしてみたら面白いじゃん!」という奇跡的なアイデアが閃き、チーム内で色々と検討した結果、親子でまちなかを歩いて文字(ひらがな・カタカナ)を集め、自分の名前を写真に収めつつ全ての文字を見つけるというプログラムのイベント案ができあがりました。

まちの「標(しるべ)」となるモノゴトを「知るべぇ」ということから「まちしるべぇ」という洒落っ気の効いたネーミングには、若干のオヤジ臭を感じはしますがそれはご愛敬ということで(笑)

ブラッシュアップを重ね、最終的には「烏山地区にある商店や事務所、店先の看板等に書いてある「もじ」(=ひらがな・カタカナ)を探しながらまちなかを歩き回り、3つのタスクをクリアしていくゲーム」としました。

3つのタスクというのは以下の通りです。
タスク①:自分の名前と同じ文字を見つけ、一文字ずつスマートフォンの写真に収める
タスク②:受付時に配布する「あいうえお表」(あいうえお…の46文字が記された表)に、見つけた文字をマーキングしていき、できるだけ多くの文字を見つけてコンプリートを目指す
タスク③:八雲神社とJR烏山駅の2カ所をチェックポイントとして立ち寄る(スタンプを押印して行った証拠とする)
※山あげ会館をスタート・ゴールとする

そして、ここがミソとなるのですが、ゴール後、参加者各自のスマホの画像データを主催者側のパソコンに取り込み、その場でトリミング加工等を加えて特定のフォーマットに落とし込んで、それを賞状のような形にアウトプット(印刷)し、上記タスク②の「あいうえお表」の成果と合わせてラミネート加工し、参加記念としてプレゼントするという工夫も加えることにしました。これが後々重荷となるわけですが…(苦笑)

そのフォーマットというのはこんな感じ。ザ・賞状です。


それがラミネート加工されるとこうなります。(サンプルは白黒なので見栄えしませんが、、)



そうして出来上がった渾身のプログラムでしたが、いざ地元の広報紙で募集をする段階になると、「こんな奇特なイベントに参加する親子連れなんてそう多くはないだろう…」という心配が頭をよぎるばかりでした。しかし、いざフタを開けてみると定員をはるかに超える応募が!!

やはりコロナ禍でイベントが激減してしまい、夏の思い出を少しでも作りたいという家庭が多いのでしょうか、ありがたいことに定員の1.5倍もの参加者が集まってくれました。



まずは受付が鬼門で、コロナ対策の受付チェックにはじまり、資料と筆記用具の配布、LINEの交換が重なり、受付完了時点で予定の開始時間を10分以上過ぎてしまっていました(汗)

しかも、室長的にこれだけの規模のイベント(しかも親子向けイベントの主催は未経験)を仕切ったことは初めてで、説明するゲームの内容や注意喚起(熱中症対策や歩行時の安全確保、写真撮影時の注意点等)も多岐に渡り、かなり不足点だらけのスタートとなってしまう始末。





やり直せるならもう一度やり直してビシッと決めたいところでした(笑)それでも子どもたちは集中して説明を聞いてくれて、スタートの合図とともにみんな散り散りとなってまちに歩き出していきました。

まちなかではこんな感じで参加者がまちの至るところに点在する文字をスマホに収めたりしてくれていたようでした。



ゲームの制限時間は80分程度を目安としたのですが、運営側としては参加者を送り出してホッとしたのも束の間、ラミネータの試運転やら戻ってくる参加者を受け入れる場のセッティングやらに手間取ってしまい、あまりゆっくりできず、、

そしてここからが本日の修羅場。帰ってきた参加者が集めた名前の写真データをその都度LINEにて回収し、それをパソコンに共有してパソコン上で画像加工を施してフォーマットに落とし込み、それを印刷してラミネート加工して賞状を作るという作業に突入!

続々とゴールする20数組分の参加者のタスク①の画像データ(1組につき10枚くらいある)をパソコンに放り込みながら「これは誰のデータだっけ?」と名前と画像データを紐づけしつつレイアウトし、それをカラー印刷した後にタスク②③の成果物とドッキングして慎重にラミネート加工する…という作業をひたすら1時間ほど続けました。



当初は全員揃ったところで全員の前で各自の表彰をする予定だったのですが、さすがに1時間も待たせるのは申し訳ないということで、賞状ができあがった順に5人程度ずつのグループに分けて時間差で表彰していくことにしました。(ゴール後に地元菓子屋さんの秀逸な「涼しん棒」という和テイストのアイスをゴール記念に配ったのですが、暑い中歩いてきた子ども達の前では退屈しのぎの作戦としては文字通り焼け石に水の効果でしたw)



結局、最後の組(自分の子どもの同級生をまとめた)の表彰式を終えることができたのは、予定の終了時刻を1時間近くオーバーした12時少し前のことでした。

色々と疲れましたが、子ども達ひとりひとりに「〇〇殿、頑張ったあなたを讃えてここに表彰します」という校長先生お決まりの有名なフレーズを言いながら表彰状を手渡すという(一度やってみたかった)快感を味わうことができて室長的には非常に満足でした!(笑)


さて、そんな訳でイベントの運営裏話的な内容が大部分になってきましたが、要するに伝えたいことは、知恵を絞ればコロナ禍の中でも子ども向けの遊びの場は作ることができるということ。しかも屋外のオープンスペースだからこそ密にならずに済むので、そのまちならではのオープンスペースを活用して様々なアクティビティを考えるというのが、本当の意味でのウィズコロナ(ないしはアフターコロナ)の生活の仕方なのではなかろうかと。

そして、それは昔のように公園でみんなで遊ぶスタイルに単に戻るというのではなく、まち全体を舞台に、そのまちらしいものや現代のツール(スマホの写真機能やGPS機能等)をフル活用しながらワクワクするモノゴトを友達や家族とうまく共有していくという遊び/学びの場へとオープンスペースを昇華していく試みでもあるということです。

まちなかのオープンスペースにはその潜在力があると強く思います。

しかし、自然の流れに身を任せたままですと、現代の子どもの遊び空間は、この一連のオープンスペース活用論の最初に触れたような商業的・消費的スタイルに終始してしまう可能性が大と思われます。なんせ、お金さえ出せば、苦労して考えずとも面白いコンテンツが手に入りますので…。楽なことには人間勝てないもので、コロナを言い訳に考えることを放棄すること(=右へ倣え式のイベントの安易な中止)はその最たるものと言えそうです。

今回、オープンスペースの活用を前衛的に実践したことは、そうした現在の不自然な常識に掉さすアクションになるのではないかと期待せずにはいられません。

自由度の高い場所で楽しみをいかに見つけ出す/創造するか──われわれ大人が向き合わなければならない問いではないでしょうか。


オマケ

身近な子どもの遊び空間を見直す(オープンスペース活用本論)

2020年09月27日 | 社会・経済
室長です。

しばらく更新が滞っていましたが、変わらず元気にやっています!

気付けば朝夕の空気が徐々に肌寒くなり、すっかり秋の雰囲気に包まれてきました。

この夏を思い起こすと、毎週末に近所の川に出かけて川遊びに興じたことばかりが思い出されます。まさに、春先のエントリーで論じた身近なオープンスペース活用を地で行く試みと言えます。

とりわけ、7月から8月にかけては、文字通り毎週末にどこかしらの水辺空間に出かけては、足を水に浸しながら網で小魚を追いかけ、時には泳ぎ回る子どもの水しぶきでずぶ濡れになるという実に楽しい時間を過ごしました♪















とある資料で目についた「川ガキ」という表現を借りるならば、水辺空間というオープンスペースに子ども達を川ガキに招待(リクルート)した訳です。

子ども達は本当に無邪気かつ自由。そして、川も懐が深いもので、そうした無邪気かつ自由な使い方を受け止めてくれます。生き物を追いかけたり水遊びをするのは序の口で、石を投げたり、石を組んでダムを作ったり、ガラス様の石を拾ったり、網を使って大人を追いかけまわしたり、湧き水の出所を探ったり、ちょっと溺れそうになったり、大岩の陰でかくれんぼをしたり…無数のアクティビティと身体経験が生まれてきます。

目の前の自然に対して生身の身体で体当たりしていく感じというのは、人工空間ではそうそう得られない原始的な体験ではないでしょうか。味わい方は人それぞれで(もちろん、川遊びにすぐ飽きてしまう人もいるけれど、それもアリです)、各人とも身体で遊びを創造している様子を見るにつけ、絶好の非消費空間であることを再確認した次第です。

しかし、意外と楽しんでいたのが何を隠そう、大人たちだったのではないでしょうか!?

子ども達に混ざって魚を追いかけ、冷たい川の水で顔を冷やし、お腹が減ればアユの塩焼きや蕎麦に舌鼓を打つ…なんとも贅沢な夏の過ごし方ではないでしょうか!

それがこんな身近な場所でさしてお金も使わずに手軽に味わえるとは、地方ならではの大きなメリットと言わずしてなんと言えましょうか。まさに、商業主義とは一線を画した(消費空間とは縁の薄い)オープンスペースの使い方と言えるでしょう。


こんなにも爽快な水辺を散歩していると、水辺にベンチとテーブルを広げて清流に足を浸しながらシャンパンを飲みつつ読書に耽る…という爽やかな夏の日曜日を夢想せずにはいられませんw
(川辺に浮かぶイカダ×カフェというのも、夏の観光コンテンツのコンセプトとしていいかもしれません!)


人を大切にする経営

2020年07月28日 | 仕事と経営
室長です。

前回のエントリーでオンラインのウェビナー受講について話題にしました。そのウェビナーというのは、栃木県のコンサル会社「サクシード」による「ポストコロナを生き抜く術!【実践】強い会社の「人を大切にする経営」出版記念講演」というセミナーでした。

「ポストコロナで中小企業の価値が高まる」という文言に誘われ、思い切って参加してみた次第です。

途中、アクシデントで最後まで参加できませんでしたが、備忘録的に概要やキーワードを以下に記したいと思います。

〇ポストコロナで中小企業の価値が高まる
 “社会のあらゆる場所に潜む見えない敵”が意識されるようになった
 →小回りの利く中小企業が有利な環境と言える

〇デービッド・アトキンソンの生産性にまつわる言説について、規模だけが全ての解決策ではない

〇心の生産性(=心理的安全性)

錦の御旗となるべき経営理念の存在

〇全国一律のオペレーションは過去のものになる

〇ビジネスモデルの再構築
 →ヒトとカネ…人を大切にする経営理念が重要

〇今後の人を大切にする経営のキーワード
・自立型、研究開発型(=市場創造型)
腹八分目経営
・価格競争をしない
・製販一体にする→付加価値を高める
・多品種少量への対応
・情報の活かし方…収集+分析+加工+発信
・家族的経営
・社会課題を担う存在

〇デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した超優良企業の存在
・ふらここ(ひな人形)
 →現代のニーズに沿った商品開発、ウェブでの販促
・マコセエージェンシー(会葬礼状)
 →分業による即納体制、ITを使った作業の見える化
・カンセイ工業(区画線施工)
 →AIによる自動配車
・スーパーまるおか(スーパー)
 →こだわりの商品だけしか扱わない(6,000アイテムのうちナショナルブランドなし)
・アドバンティク・レヒュース(産廃収集運搬)
・セリオ(岡山県)のMEBO(Management and Employee Buyout)
・ばんどう太郎

〇子どもの数は「人を大切にする経営」で増やすことができる

90分のセミナーはあっという間で、普通の講演を聞いているのとさほど変わらない感覚でした。ただ、カメラオンでの参加でしたので、自分自身の姿やしぐさが画面を通して目に入り、鬱陶しかった感はありますが(苦笑)

特に印象に残ったキーワードは下線を引いた箇所。

錦の御旗となるべき経営理念が重要とのことで、これは今年2月の商工会青年部のセミナー時に取り組んだ「100年企業を見据えた自社のミッションを言語化する」という課題意識に沿うもので、課題設定の方向性はやはり正しかったのだなと再認識することができ、心強く感じました。

また、「腹八分目経営」は、室長的な言葉で言い換えれば「バッファ経営」(経営上、“余白・余裕”を意図的に設けること)と重なるところが多分にあると思われます。

情報の収集、分析、加工、発信の4段階は今後の営業戦略に是非とも使いたいところ。

久しぶりにセミナー的なものに参加しましたが、やはり有意義ですね♪

ちなみに、コロナが落ち着いたら、高崎にあるスーパーまるおかには是非とも買物に行ってみたいものです!

オンラインイベントでの気付き

2020年07月26日 | 仕事と経営
室長です。

ポストコロナのニューノーマルに適応すべく、少しずつ慣れていきたいと思っているのがオンライン(リモート)上での活動について。

個人的なまちづくり活動では、オンラインでのミーティングを皮切りに、Zoomを使ったオンラインイベントを開催して、そのメリット・デメリットや可能性・限界について徐々に肌身で感じるようになってきました。

先日は初めてオンラインのウェビナー(ウェブ上でのセミナー)をリアルタイムに受講し、そこでもまた新しい気付きを得ました。

それは、オンラインイベントを主催した時に感じたことと重なりますが、「タイムリーな情報の一方向的な伝達であれば、オンラインは非常に有効」ということです。

というのも、本来(beforeコロナ)であれば、自宅から車で片道1時間程度の宇都宮まで受講しなければ受けられなかったセミナーが、自宅や会社の事務所のパソコンの前で受講できるので、まずは便利ということ。実は今回のウェビナーでは、終了時刻間際に家族から緊急の呼び出しがかかり、途中退席して慌てて家に帰ることとなったのですが、これが宇都宮でのセミナーであればとてもとても間に合いませんでした、、子育て世代にとっての職住近接(=不要な移動時間の節約)のありがたみを変な形で味わった格好にもなりました(苦笑)

また、今回のセミナーは知識伝達型(≒対話不要)の内容でして、オンラインイベント慣れしている講師でプレゼンが上手だったこともあるでしょうが、わりとすんなりと頭に入ってきたので、改めてこうしたタイプのセミナーはオンラインでも十分に事足りると思った次第です。

ただ、一方で少し気がかりに思ったのが、読書と比較した時の知識伝達型のセミナーの相対的な価値の低下ということです。

読書の大きな良さの一つは、自身のペースで読み進めつつ、著者の意見と自身の意見を論理的に対比させながら理解を深めていくというプロセスにある訳です。

これまでの一般的なオフラインでのセミナーでは、質疑応答という機会がそうした理解を深める手助けをしてくれていたのですが、多数の参加者での対話に難がある現状のオンラインでは、ちょっと難しいかなと限界を感じてしまいます。

そうなってくると、書籍をしっかり読み込むこと(ないしは対面でのコミュニケーション)の価値が相対的に高まって感じられてきます。

だからといって、旬の話題をスピーディーにかつ低コストで伝達できるというオンラインのメリットが色褪せることはありません。ですので、その辺での差別化を意識的に図っていく必要があると言えそうですね。

いずれにせよ、これからオンライン上でのコミュニケーションに依存する度合いが増えていくことは必至ですので、そうしたオンライン上でのコミュニケーションに慣れることがまずは重要。オンラインの苦手意識を少しずつ克服していきたいものです!

5Sのヒケツ

2020年06月30日 | スクラップ情報
室長です。

ひらつねが隔月で発刊しているニュースレター「RINC」。

7月号の特集は5Sについて!

こんな暇な時だからこそ、普段ならできないことにまとまった時間を割いて、今後の生産性向上の足掛かりにしたいところですよね。

地元の(有)小澤製作所さんでは、かつてのリーマンショックをきっかけに5Sに取り組み、その後に生かしている好例と聞き及んでいたため、これをチャンスとインタビューさせてもらいました。

その内容がこちらです。



(下の画像をクリックすると大きくなります)


インタビューを通して得た5Sのヒケツの最たるものは、「モノの所在が一目で分かるよう表示すること」にあるようです。

いやー、勉強になりました!

DXの備忘メモ

2020年05月27日 | 社会・経済
室長です。

とあるところでDX(Digital Transformation)という単語を初めて知ったのでメモ。

デジタル・トランスフォーメーションといきなり言われても意味不明ですが、“デジタル技術でビジネスを変革して、価値を創出すること”といった意味合いで使われているようです。

現在の国の取り組み方針が「産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進」にまとめられています。

ポストコロナに向けてわれわれ小零細企業も発想の転換がいよいよ迫られていますね!

「コンセプト」に関する備忘録

2020年05月12日 | 仕事と経営
室長です。

楠木建というオモシロい経営学者のとある記事を読んでの「事業コンセプト」に関する備忘メモ。

・コンセプト=「お客さんは、何にお金や時間を使うのか」。つまり、自分たちが提供しようとする価値の本質を凝縮した言葉。

・Facebookの商売は広告業。実のコンセプトは「自己愛の充足」という価値。(≠「人々をつなげる」や「コミュニティを作る」)

・サウスウエスト航空のコンセプトは「空飛ぶバス」。3つの都市をまるでバスのように、ひたすらぐるぐると回っている航空会社があれば…という不便に着想。

・スターバックスのコンセプトは、「サードプレイス」というテンションを下げる場づくり。「サードプレイスを売ります。コーヒーもついてきます。なぜならば、コーヒーはテンションを下げるのに、有用なツールだからです」というストーリー。

・Amazonのコンセプトは「購買意思決定のインフラ」。一方のEコマースのスタートアップが目指した自動販売機は、単なる「購買インフラ」。

・Amazonがネットの本屋さんをはじめよう、スターバックスがコーヒー屋さんをはじめようというコンセプトでスタートしていたら、絶対に今のようにはなっていない。もっと抽象度が高いコンセプトにこそ商売の元がある。

抽象度の高いコンセプトをいかに切り出して(見出して・意識化して)言語化できるか、が出発点になりますね!

ものすごく頭の体操になりそうです、、


ちなみに自社に当てはめてみると、
〇ミッション=静脈インフラとして地域の産業・生活を支え続ける
〇コンセプト=資源を信託されるパートナー
となるだろうか。

積読本24

2020年05月11日 | 読書・文学
室長です。

最近の積読本はこちら。

〇『知的生産術』(出口治明、日本実業出版社、2019)

〇『AIに負けない子どもを育てる』(新井紀子、東洋経済新報社、2019)

〇『ユダヤの商法(新装版)』(藤田田、KKベストセラーズ、2019)

〇『シチズン・リテラシー』(鈴木崇弘他、教育出版、2005)

〇『知ろうとすること。』(早野龍五・糸井重里、新潮文庫、2014)

〇『幸福のつくりかた』(橋爪大三郎、ポット出版、2000)

〇『新しい分かり方』(佐藤雅彦、中央公論新社、2017)

コロナ対策による不要不急の外出自粛が続いており、世の中ではネット通販での本の購入に更に拍車がかかっていますが、散歩ついでに立ち寄った地元のいわゆる“まちの書店”(残念ながらお客さんはそうそういないので3密ではない!)にも意外と欲しい本が並んでいたりするものです。

実際に、上記のうち頭から3冊は全てその本屋さんで衝動買いしたものです。

店主のセンスなのか分かりませんが、経営系は結構面白いラインナップになっていました。地元の購読者層にもうちょっと積極的にアピールしてもよいのではと思うくらいです。

ちなみに、その他の4冊は中古を格安でネット購入したものです~

大変身

2020年05月06日 | 食・酒
こんばんは、室長です。

初オンライン飲み会のお供にとコンビーフを調達したところ、その容器のあまりの変貌ぶりに驚愕しました!



容器がスチール缶からアルミ箔に一新(リニューアル)されたのは今年3月とつい最近のことだそう。

なんでも、スチール缶を製造していた容器メーカーの設備が老朽化し、製造の継続が困難になったためとのこと。

あのカギのような道具でクルクル巻き取って開封する昔ながらのスタイルが消えてしまったのは、あまりにも無念、、

ついでに内容量も変わり、実質値上げにもなっているようです(苦笑)

コロナ禍を機に世の中のモノゴトが勢いよく変わっていきそうな昨今ですが、それとはまた違う次元での大きな変化も随所で起きているのですね!