アメリカ研修で学んだ事
まずは、アメリカの研修に行くきっかけとなったことを簡単にお話ししたいと思います。去年の7月末に2度目の交通事故に遭い、1ヶ月間、入院をしました。そのときの私は、四方八方、壁に塞がれ、深く思い悩んでいた時期でもありました。神さまは私の祈りを聞いてくれているのか?なぜこんなに苦しいことが立て続けに起き、なにもかも取り上げられるのか?それでもなぜ私は生かされているのか?そのことばかりを考えていました。
しかし事故に遭って、平尾のみなさんが毎日、お見舞いに来てくれることに、私はこんなにもみんなに深く、深く愛されていたのかと実感しました。そして、教会につながってはいたものの、私の心のある場所がまったくお門違いなところにあったことに気がつきました。
それから、神さまに対する嘆きもありましたが、同時に私の頭の中には平尾教会のことばかりがありました。そして、自分の教会生活を振り返り、今までやりたかったビジョンがさらに明確となりました。それは、平尾教会のSGの活性化とバプテスマを受けた後のケアや聖書に興味を持っている方々にフォーカスを置いて携わるというビジョンです。
そして、そのビジョンのためにアメリカに行き、研修を受けたいと、退院日に森先生に相談したところ、見事にちゃぶ台をひっくり返され、そのちゃぶ台で打ちのめされたのです。(もちろん、退院日に相談したのが原因ですが。)しかし、みなさんに支えられ、「平尾のためにたくさん学ぼう」というインプットと「平尾の宣伝をしよう」というアウトプットすることを目標に、無事にアメリカへと研修をしに行くことができました。
アメリカでの研修テーマは、「Rise & Go~イエスの勝利の御名によって~」でした。イエスの勝利の御名によって立ち上がり、そして出て行くということが研修参加者にとってどんな形で示されるのか?御言葉、賛美、そして祈りを通して、イエスの勝利の御名によって生きることについて主から語っていただくというものでした。
研修先で主に集中して参加した事は、①個人の自由な解釈を尊重した聖書研究、②聖書講開(聖書研究と同じ聖書箇所から語っていただきます)、③同じ部屋の方々との分かち合い、④ワークショップでした。(中略)
4回あった聖書講開では、山崎ランサム和彦先生によって、ルカによる福音書を講開してもらいました。その中で多くのことを神様によって語っていただきました。ルカ1:26~38のマリアの受胎告知のところでは、「神の恵み」と「信仰による応答」について語られました。「神の恵み」についてですが、恵みとは自分のための恵みではなく、誰かのために自分が大変な中を通る恵みもあること。「信仰による応答」からは、マリアの献身を例に、先に出る神からの恵みにどのように応えるのか?神からの恵みを受け取るのか、受け取らないのかというのは、人の信仰による応答が必要なこと。ルカ1:48にある、「神は大きなことのために身分の低い者、欠けた者を遣わす」、そして、マリアはイスラエルの民全体の救いのために用いられたこと。
私はこのようにとらえ、ここからある疑問が浮かびました。「私に与えられている神のご計画はなんだろうか?そして私は何のためにアメリカの研修を受けているのか?」ということを。そして、私は気づきました。私は、入院中にDCGのみんなだけではなく、平尾のみなさんからも深く愛されていたことを知ったことによって、自然と「平尾教会のためにできることは何なのか?」ということを考えていました。
つまり、「私は共同体の救いのために自らを捧げること」、神から「教会に仕えなさい」という献身が今ここで与えられているのでは?と迫られているように感じました。献身と聞くと、神学校に行くのかという考えになりますが、そのことについては、私はもう少し祈りつつ待ちたいと思います。この一年~二年は、神さまから示されたように、「より深く教会に仕えていきたい」と思っています。
それは、この研修で学んだことをそれぞれのSGに活かせるところは活かしたり、Bible Heartを盛り上げたりすることです。また出来うる限りで、積極的にDCGだけではなく、平尾である行事にも参加したいと思っています。もし本当に神学校に行き、牧会者として生きていくことを示されているのであれば、ペテロのように、神さまから何度も召命をいただけると信じています。
そして、ルカ2章でマリアが「心に納め、祈り続けた」ように、神さまの御心がわからずとも、私に与えられたビジョンや神さまが私に示したことを、私も忍耐を持ってそれらの約束の成就を待ち望みつつ、神さまに仕えて生きていきたいと思います。
さて今後は、教会の霊的成長や弟子訓練が十分に行われるように、SGやBible Heartの部分に深く関わっていきたいです。すでに、頭の中にさまざまなアイデアがあります。まずは、平良先生、森先生、両牧師に相談しつつ、3月に行われるSG世話役会でいろいろなアイデアを共有できたらいいなと思っています。そして、みんなで協力しつつ、SGを盛り上げ、霊的成長、弟子訓練が行われること、平尾教会がさらに大きな教会になることを祈りつつ、歩んでいきたいと思います。
F.M 姉