風 囁

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている教会員の証し集

2016年9月18日 ‘塩一トンの‥‥’

2016年09月29日 23時00分38秒 | 教会員の証し
‘塩一トンの‥‥’

 「一人の人を理解するまでには、すくなくとも、一トンの塩を一緒に舐めなければだめなのよ。一トンの塩を舐めるっていうのはね、うれしいことやかなしいことを、いろいろと一緒に経験すると言う意味なのよ。塩なんてたくさん使うものではないから、一トンというのは大変な量でしょう。それを舐めつくすには、長い長い時間がかかる。まあ、いってみれば、気が遠くなるほど長いことつきあっても、人間はなかなか理解しつくせないものだって、そういうことをいうのではないかしら。」(須賀敦子著 河出書房新社 2003)
 須賀敦子さんが書かれる文章が好きだ。名前のとおり、すっきりした文体ですがすがしい。落ち込んだ時にずいぶん助けられている。上記の言葉は、須賀氏のお姑さんが言われた言葉だそうだ。とても素敵な言葉だ。こんなふうに生きられたらと願う。
 カウンセリングの仕事に携わるようになって25年、月日だけが虚しく積もるとはこういうことをいうのだろうか。カウンセリングに訪れてくださった方の気持ちや心情について、本当にわかったと感じたことは、ほとんどない。むしろ、こんなにもわからないものかと感じるばかりだ。塩1トンを、成人男性が摂取する一日の塩分量8gで換算すると、舐めつくすのに342年かかる。なんと途方もなく、空しい現実だろう。
 須賀氏は「相手を理解したいと思い続ける人間にだけ、ほんの少しずつ開かれる」という。理解したいと思い続けること、その現実のただなかにキリストはいてくださる。辛酸を舐めつくされ、塩1トンを舐めつくされ、私たちを真に理解し、何度でも「あなたを愛している」と言ってくださる唯一のお方だ。


F.S 姉

2016年9月11日 無題

2016年09月29日 22時55分43秒 | 教会員の証し
無題

 8月1日、大濠公園では夏の始まりを告げる花火が打ち上げられました。蒸し暑い夏を耐える為の激励の花火でしょうか?1994年、香椎浜で夏の終わりを知らせる花火を初めて見ました。その時、家族皆がきれいな花火を大変喜んで見た事を今も覚えています。その時母も含めた5人家族が、今は夫婦2人になり、いろんな事がありましたが主に頼ってここまで辿り着いた事に感謝します。
 時々、夫婦の老後のことを妻と話しますが、振り返って見れば日本の福岡にきた事、平尾教会の家族になった事も予想外のことで、これからどんな事があるかわかりませんが、時々試練もあるでしょう。
 今までの通り、小さな枝ですがぶどうの木である神様に繋がっていれば、すべてが神様の意がある事として受け入れる事ができるような気がします。主と共にいる事、主と繋がっている事、 平尾教会 の皆様に繋がっている事に感謝です。これからも宜しくお願いします。


H 兄

2016年9月4日 近況報告

2016年09月11日 13時16分23秒 | 教会員の証し
近況報告

一時間 幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間 幸せになりたかったら結婚しなさい。 
八日間 幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に 幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。 (中国古諺)

 つい先日、この諺に出合い、幸せな釣り人2人に、思いを馳せる。壮年の釣り名人と、その弟子の1人、ちびっこ名人。永遠に幸せだろうと誰しも思う名人と、教えを受けるちびっこの熱狂ぶりが頼もしい。私の父も釣り人だったが、夜半座敷でひとり、釣竿を伸ばし、密かに釣果を夢見、ほほえんで(?)いたらしい。祖父の血も受け、ちびっこ釣り師の永遠の幸せも、保証されているかも…。
 私も、少しの時幸せになりたくて、遅蒔きながら植栽ミニストリーを立ち上げた。ほんの一握りの人数だが、みんな一様に緑が好き、土を触り草花に触れるのが好きな仲間。大名の素敵な空間が緑と花に装われ、行き交う人の足を止め、心模様を一時優しく出来たらと願う。
 9月11日16時から第1回「緑と花を植えよう」をスタート します。飛び入り歓迎です。初秋の風に吹かれ、ちょっと汗を流しませんか? 過日、メンバーと共に、密かに花に釣られて教会にやって来た方々を数えて、永遠の幸せを手にしたいもの(‼)でございます。


Y.E 姉

2016年8月28日 戦争と平和

2016年09月04日 11時43分09秒 | 教会員の証し
戦争と平和

 8月になるとマスコミは平和の特集をする。8月6日と9日には広島と長崎で原爆追悼式があり、15日には戦没者追悼式があり、平和を祈念し全世界に訴える。それなのに、太平洋戦争が始まった昭和16年12月8日を記念したハワイの真珠湾では米国軍人犠牲者の追悼式が毎年行われている事は無視している。最近、安部首相の昭恵夫人が真珠湾のアリゾナ記念館で追悼したと聞いたが、歴代首相が公式に追悼式に行った事はないそうだ。
 真珠湾攻撃を忘れ、同日の日本陸軍が東南アジアに攻め入った事を忘れ、昭和12年7月7日、盧溝橋事件を皮切りに起こった日中戦争を忘れている。日本は中国や米国、東南アジアや太平洋の多くの島々で、多くの国と全面戦争となり、昭和20年8月15日まで続く。
 私達の親父の大正生まれの世代は兵隊にとられた。あと10年か20年もすれば戦地での戦争を体験した人達はいなくなる。日本国内での米軍による空襲や原爆の被爆体験だけでなく、戦地で何があったのか、戦争の事(残酷、悲惨)を次の世代に伝えておかないと、いつか来た道を繰り返すかもしれない。 イエス様は「平和をつくり出す人たちは、さいわいである」と言われたが、平和を作り出すのは本当に難しい。本当に平和を願うなら、なぜ戦争が起きたのか、どのようにして準備され、国民をどのようにして戦時体制に持って行ったのかをもっと知っておく必要がある。
 戦争の原因の殆どは貧困と国境紛争で、人類の歴史は戦争と平和の狭間にある。そして、戦争をどう防ぐのかを考えておかないと、ただ平和を訴えるだけでは、中途半端な平和運動で終わってしまうような気がするこの頃である。
 私の親父は軍人が政治に口を出すとろくな事にならないと言っていたが、今は政治家の方が危ない、と思ってしまいます。


U.M 兄