モンブラン登山記(後編)
その間、わずかの平地で休憩を取りながら前進あるのみ。黙々と登る。横を向けば下まで1000メートルは滑落しそうだ。さらに頂上近くになると高山病ではないかと思われる吐き気と頭痛がしてくる。常時危険を感じながら、さらに登っていくと、気が付けば午後4時30分にようやく頂上に辿り着いた。
快晴・絶景である。渺々(ビョウビョウ)たる静寂と光のかなたにスイス、イタリア、オーストリアのアルプスが輝いて見えた。まさに感動と、自然への畏怖の念を同時に授かり全身に衝撃が走った。夕暮れとなりヘッドライトを点灯してグーテ小屋へ到着した。仰ぎ見れば満天の星座の輝きと果てしなく広がる宇宙の星屑に又、感動した。
7月3日、早朝、黄金色の光に染まった積雪の稜線を一気に下った。一挙に18時間も歩いたモンブランに感謝と別れを告げスイスに戻り、清楚な高山の花々の群落カールがあるセントニコラウスのワーンホルンとサースフェのシュピルボーデンにも登った。
ヨーロッパアルプスの山々の山頂には必ず十字架が建ててあって、なぜか、いつもドイツ語で「神我らと共にあり」と記されている。まさに「そのとおりです。アーメン」と心の中で叫んだ。
此の度の登山は10日間でモンブランを始め、5箇所のアルプスを登頂・踏破したが、少々オーバーワークとなったので、日本に帰って体重を計ってみると8キロも減少していた。
しかし、主からは肥満になる程の恵み(感動)をいただいた。
T.N
その間、わずかの平地で休憩を取りながら前進あるのみ。黙々と登る。横を向けば下まで1000メートルは滑落しそうだ。さらに頂上近くになると高山病ではないかと思われる吐き気と頭痛がしてくる。常時危険を感じながら、さらに登っていくと、気が付けば午後4時30分にようやく頂上に辿り着いた。
快晴・絶景である。渺々(ビョウビョウ)たる静寂と光のかなたにスイス、イタリア、オーストリアのアルプスが輝いて見えた。まさに感動と、自然への畏怖の念を同時に授かり全身に衝撃が走った。夕暮れとなりヘッドライトを点灯してグーテ小屋へ到着した。仰ぎ見れば満天の星座の輝きと果てしなく広がる宇宙の星屑に又、感動した。
7月3日、早朝、黄金色の光に染まった積雪の稜線を一気に下った。一挙に18時間も歩いたモンブランに感謝と別れを告げスイスに戻り、清楚な高山の花々の群落カールがあるセントニコラウスのワーンホルンとサースフェのシュピルボーデンにも登った。
ヨーロッパアルプスの山々の山頂には必ず十字架が建ててあって、なぜか、いつもドイツ語で「神我らと共にあり」と記されている。まさに「そのとおりです。アーメン」と心の中で叫んだ。
此の度の登山は10日間でモンブランを始め、5箇所のアルプスを登頂・踏破したが、少々オーバーワークとなったので、日本に帰って体重を計ってみると8キロも減少していた。
しかし、主からは肥満になる程の恵み(感動)をいただいた。
T.N