代打

こども野球のアナウンス
あまりにミスだらけで

終わって、母たちのところへ
てれかくし気味に
ぴょんぴょんとんで行きました


「3アウッ」
攻撃、終わりましたのに
“八番、せんたあ・・”と
つづけてしまったり

となりで先輩の指導をうけつつも
試合に、のめり込んでしまい
“三回裏、マルマルチームの攻撃はぁ・・”
（だっ、だれから？）

こどもたちには
セカンドの発音ミスを真似されるし
（こどもたちのほうが、詳しい）
・・えへ


ぜんぜん
笑いごとではありません
緊迫した試合では
士気をもりさげることになりますし
チームの名誉が・・

夜、自主練


とくに、レロレロなってしまう、
代打のお知らせ

“まるまるチーム、代打のお知らせです
よばん、キャッチャーまるまるくんにかわりまして
さんかくくん”

その時です
母のとなりで
へろんとテレビを見ていた下の子が
急に立ち上がりました

「ムカつくっ」

え？

「代えんなよっ」

へ？

赤鬼の形相で
怒って部屋を出て行きました

代打アナウンスの練習だよ？
ひとの子の名前を言うと、なんかわるいから
うちの子の名前を言っただけだよ？
ただの練習だよー

だめ、らしいのです
怒った横顔に、涙・・

ぷ（笑）

代打されるのって、そんなにイヤなんだ・・
知りませんでした


夏の三振王のあと
秋のフライ王になってしまった下の子
「打順かえるぞっ」
そういえば、みんなに言われてました

「練習する。
おかさん、羽根投げて」

玄関の外で
バトミントンの羽根を
ひょい、かつっ
ひょい、かすっ


練習・・でしょうか？
小雨ぱらつくなか
ずいぶん、楽しそう・・

おかあさんは、寒いし、眠いよう・・

でも、いいのです
体操選手が言ってたよ
小学生のうちは、楽しむことがだいじ
って



ところでこれ、
いつも思うのですが
お父さんの役目じゃないのかしら・・

おとうさーん、かわって～

お父さんは、チームの会合で
ビール浴びてます