ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

昇華

2018年06月17日 | Weblog
“気分転換なら小さな山がいい。

心に重荷があるならば、大きな山のほうがいい。

それだけ多くの汗を流す必要があるからだ。


そして山は、まるで合わせ鏡みたいに人それぞれの想いを映し出し、昇華してくれる。

ここが旅と登山との違いである。


旅はいろいろな想いを与えてくれるが、山のような充足感や心の澱(おり)のようなものを昇華する力は持っていない。”


“旅から帰る人と違って山から帰る人の、力を出しきったかのような穏やかで満ち足りた表情が、どんな言葉よりも雄弁に物語っている。”



細田弘 著
『山に入る日』より




山登りをしている時の、苦しさと背中合わせの、あの、素晴らしく美しいものは、なんだろう・・

ずっと考えていました。

下山していく人の、ほとんどの人の顔にあらわれている、あの美しさは・・



「昇華」

ひとことであらわせば、この言葉がぴったりだと思いました。


何かが洗われ、何かが祓われ、何かが清められ、何かを越える。

そういうものだと。



図書館で手にした本に、おなじ想いを見つけて、とても嬉しくて、

ここに記しました。

ありがとう「イタリアンの日」

2018年06月14日 | Weblog
昨日は、うんまんまさんでの朗読会でした。

あまりゆっくりできずに残念だったのですが、

次回は、のんびりお邪魔したいと思っています。



なんでも、昨日は「イタリアンの日」で、

馴染みのお母さんが新潟を離れることになり、最後に、新潟のソウルフードと呼ばれる「イタリアン」を、みんなで食べよう!

ということで、朗読会後のお昼に、みんなでいただきました。


こういうことを考える、うんまんま代表の五十嵐さんて、素敵だなあと思いますし、

一致団結して実行されるスタッフさんたちも、本当に素敵。



ちょうど、広島からいらしていた、元スタッフさんも、

「いろんな場所があって、それぞれに、個性があって素晴らしいけど、ここは、本当にいいですよねえ~」

と、しみじみ言っておられました。

同感、同感、と、二人で頷きあいました。



いらしたお母さんたちが、それぞれバラバラでなく、朗読会やイベントを通じて集合する。

離れられないお子さんは一緒に、そうでなければスタッフさんに見守られながら。


わたしの朗読会では、お母さんたちに自由に思いを語っていただくのですが、

その時のお話をみんなで共感したり、

シンボルツリーの話題を介して、初対面の方とも意気投合したりして、

せっかくの出会いを、そっと後押しできると、とても嬉しいのです。



そうして、みんなでお昼を食べる。

お弁当を持って来られる方もいるし、手ぶらで来て、みんなでお弁当を注文することもできます。

家庭的で美味しい(飽きない)お弁当で、わたしはいつもご馳走になっています。

(スタッフさんたち、本当にありがとうございます。いつもいつも、感謝の気持ちでいっぱいです。)


昨日は、お母さんたち個別にお話しをお聞きしていて、せっかくの「イタリアン」をいただく時間がなかったのですが、

このソウルフードが大好きな主人への、よいお土産になりました。

持ち帰らせていただいて、家族みんなで分けて、楽しく美味しくいただきました。



さて、うんまんまさんへは来月もお邪魔します。

7月11日(水)10時半からです。

再会や出会いを楽しみにしています。




また、シンボルツリーのお話しをじっくり聞きたい、という方には、わたしの家で開いている講座やワークショップのご案内です。

お気軽にご連絡くださいね。


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“木々に囲まれた小さな家。

窓からは空と森が見えます。

お気に入りの本とお茶とお菓子、それだけですが、

今日も、お客さまをお待ちしています。

ゆっくりとおしゃべりをしに、

シンボルツリーを学びに、

いらっしゃいませんか。

何も持たないで、そのままのあなたで。”



お茶やお菓子はもちろんご用意していますが、メニューはこちらなのです。


「ほっこりおしゃべりコース」500円
お茶を飲みながらゆっくりおしゃべり

「じっくりシンボルツリーコース」1000円
ご家族のシンボルツリーについてじっくり知りたい方に

「がっつり養成講座コース」2000円×3回
全てのシンボルツリーを学び“育み人”を目指す方に


♪開いている時間
月曜、火曜、木曜の午後
水曜の午前
(週末がいい方はご相談ください。)

♪完全予約制です。お申し込みはこちらまで。
himawari.bless-you@ezweb.ne.jp

♪お子さま連れやお友達とご一緒もOKです。

明日は、朗読会

2018年06月12日 | Weblog
二ヶ月ぶり。


冬以外は毎月、ひらいていただいてきた、「うんまんま」さんでの朗読会ですが、

今年は、実家の農業を手伝うため、農繁期はお休みさせていただきます。


ですので、二ヶ月ぶり。

みなさんに会えるのが楽しみです。



明日は、4月の続き、「幸せなお母さんになるミニ講座」の2回目を予定しています。

わたしが見つけた、穏やかな気持ちでいるための小さなヒントを、みなさんに。

ヒントにまつわる詩も、朗読します。


それから、シンボルツリーのお話しも、少し。

今回は、「木の雰囲気」について触れたいと思います。


お昼まで、少しですが時間がありますので、個人的にお話ししたい方や、ご質問など、どうぞ気兼ねなく声をかけてくださいね。



初めての方も、リピーターさんも、大歓迎です。

お会いできるのを楽しみにしています。


梅雨入りしましたので、みなさまどうぞ気をつけて。

山に、母に

2018年06月07日 | Weblog
急な上り道で上を見たら、嫌になるから、一段先だけを見ながら、ゆっくりゆっくり。

そしたらそのうち、上に着いてしまうから・・


それが、昔、母が教えてくれた山登りの秘訣。



いま、山登りをすると必ず聴こえてくる、母の声。

いつしかそれは、母の声から私の声に変わって再生されるようになった。


一人で登っていても、母が一緒にいるようで、心強い。

むしろ、一人でなければ、母をあんなに近くには感じられないだろう。



母は、わたしの心の中にいる。

母は、山の中にもいる。


登るほど、母の心に近づいていく。



下山をしていく人たちは、みんな、すごくいい顔をしている。

汗だくで、何もかもが剥ぎ取られているのに、晴れやかで美しい。

ささやかでも、何かが、山によって昇華されるのではないか・・。



ひとつ登る度に、わたしも、そんな顔になっていくような気がする。


知らずに、わたしの何かが磨かれているとしたら、わたしの何かが祓われているとしたら、

山に、どう恩返しができるだろう。

こんなに素晴らしい道を教えてくれた母に、どう恩返しができるだろう。




一歩、一歩、登りながら、

今日も問いかける。

講座、たのしく開催中です

2018年06月05日 | Weblog
お返事が、とても長くなってしまいました。

講座受講生への、お手紙です。


涼しい風が、カーテンを揺らす午後。




わたしの樹木好きが高じて始まった、シンボルツリーの講座。

三回の講座には毎回宿題があり、あえて郵便で送っていただいています。

お手紙のやりとりをするのです。


「手紙なんて久しぶり!」という方も多いです。



宿題が送られてくると、それはそれは嬉しくて、大切に大切に読みます。

そして、お返事を書きます。

感じたこと、ご質問へのこたえ、ヒントになりそうなことなど、自由に綴っています。



講座では、植物の不思議な力や、暦にある全ての木について(人について)、びっしりと学びます。

そして、宿題では、ご自分の心と向き合う作業をしていただきます。


みなさんの発見は、片付けものをした時に見つかる懐かしい宝物みたいに尊いものだから、

わたしは、感嘆しながらお返事を書いています。



受講生のみなさんが、

ご自分を含め、まわりのみなさんを理解し、

受け止める、まではいかなくとも、納得することができるようになり、

心が楽になれますよう。



この頃、近くの山に呼ばれるような気がして、時間を見つけては登っているのですが、

木々に、ありがとう、ありがとう、とつぶやきながら、

ああそうか、わたしは、御礼参りをしているのかもしれないな、

そう感じているところです。