ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

バス旅行*日々のつれづれ*

2017年07月02日 | Weblog

わたしは、長野市へお仕事に行くとき、始発列車に乗るために、前日のうちに実家に移動しておきます。


さて、昨日は、ものすごい雨でした。

夜中から明け方まで、雨音が派手で、何度も目を覚ましました。

でも、徐々に勢いがおさまってきたので、起き出して準備をしました。


始発である十日町駅に着きました。

わたしが乗る飯山線は、つい先日まで不通区間がありました。

土砂災害の危険があったためです。

それが、やっと解除されたばかりでした。


でも、今日はどうかしら?

駅員さんに聞いてみました。

「今日は、長野まで行けますか?」

駅員さんは言いました。

「今のところ、走る予定なのですが、状況によっては…。」

とのこと。


行けるところまで行こう、と思い、フリーキップを買い求め、乗車しました。

講座主宰のトモミさんに、状況をお伝えしました。


しばらくすると、車内放送。

「この電車は、戸狩野沢温泉駅まで行きますが、そこから先は大雨のため不通となります。」


あら、どうましょ?


そわそわしていたら、運転手さんが来て、声をかけてくれました。

「どちらまで行かれますか?」

「三才駅まで行きたいのですが…」

「代行バスかタクシーになると思います。後程ご案内します。」

とのこと。

(長野市は大雨で、後から聞いたら、警報が出ていたそうです。)


そんなわけで、その日は、30分ほど電車移動、それから2時間くらいを代行バスで移動しました。


講座には少し遅れましたが、ほぼ時間どおりに開催できました。

みなさんにも、認定証をお渡しできました。

やり遂げることができて、よかった。



さて、問題は、帰り。

果たして、帰ることができるかな?

雨は、まだまだ降り続いています。



三才駅に着てみると、ダイヤの乱れはあるものの走っているようで、

今度は朝とは逆に、長野駅から戸狩野沢温泉駅までは走っていて、そこから先が不通になっています。

駅員さんがいなかったので、電話で、十日町までの代行バスがあるかどうか聞いてみたら、

「今のところわかりません」

とのおこたえ。

それはそれは、どうなるかしら?


結局、戸狩野沢温泉駅で一時間ほど待ち、ようやく代行バスが出てくれました。

森宮野原駅までは、先月も代行バスで通りましたが、そこから先の十日町駅までの区間を代行バスで走るのははじめて。

どんなところを通るのかしら?

疲れてはいましたが、好奇心で元気になってきました。

人が乗り降りするのを見たことがないような、秘境のような駅があるからです。



それはもう、びっくりするような旅路でした。

こんなところに集落が…

こんなに登っていくの?

ものすごい大木!

え?この崖の上が駅なの?


わたしは、きっと、目をきらきらさせながら乗っていたでしょう。

とても興味深いドライブでした。

こういう場所が大好きなのです。


でも、運転手さんは、お疲れになっただろうな。



やっと十日町駅に着いたのは、暗くなりはじめる頃でした。

運転手さんにお礼をいって、バスを降りました。



長い一日となりました。

代行バスに乗っていたのは、行き帰り合わせて4時間。

でも、珍しい場所をのんびり観光させてもらえて、有り難く思いました。

滅多に不通にならない区間でしたから。


その風景が印象的で、

一夜明けて、

あれは夢だったのではないか?

と、思ってみたりしています。



*どうか、災害が起きませんよう。
起きるしかないのなら、誰も悲しい思いをしないで済みますように…。








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