日本経済は、高度成長期からバブル経済にかけて、多数の中間層を作り出してきた。中間層とは、そんなに給料が高くもなく安くもない層である。昔は、「一億総中流」と言っていた。中間層がいると、みんなが同じような製品を買うので、消費が刺激されて、車や家電などが売れた。しかし、同じサラリーマンで、出世した人と窓際に追いやられた人で給料の差があまりないので、悪平等だという主張がなされた。１９９０年代の本には、サラリーマンの悪平等をなくせという主張が多数見られる。それで、約３０年かけて出世した人にたくさん給料を与えようという方式に変わっていった結果、中間層が減って、少数の金持ちと大多数の貧乏人という社会構造になった。今の政府の白書には、中間層を作ろうという趣旨のことが書かれてあるが、金持ちにたくさんお金を与えていたのでは、中間層はとてもできない。昔のように悪平等であろうと、平均的な給料を多数のサラリーマンに与える方式でないと、中間層はできないのである。中間層ができないと、貧乏人が多いので、消費が停滞して経済が発展しないのだが、資本主義社会は、もともとお金が少数の人々に集中しやすい体制である。これを、政府が人為的に再分配しないと、中間層は生まれない。これは、もともと悪平等な仕組みなのだ。だから、悪平等を容認しないと、経済は停滞したままだろう。
今まで、結構多くのスピリチュアルの本や動画を見てきたが、スピリチュアルがインチキであるという証拠は今のところないよ。
１９９０年の映画「ゴースト」は面白いね。もう、３０年前だ。あれから、似たような面白くない映画がたくさん作られた。でも、もし「ゴースト」みたいに、死人の霊が周りにあちこちいたら、大変だね。映画では、霊が周りにいるのが本当で、いないと思っている人は真実を知らないことになっているが、これは、われわれの常識とは逆だ。われわれの世界では、幽霊なんていないことになっている。でも、もしゴーストの世界が本当にあったら、われわれは間違った認識ということになり、霊媒師のオダメイの言うことをなかなか信じないのは、画の視聴者からすればもどかしいことになる。
宗教は侮れないね。昔の宗教で言っている、死ぬときの状況や、死後の世界が、実際に死にかけた人が体験する臨死体験とかなり一致している。
今までなかなか取れなかったコミュニケーションが急に取れるようになる、というのは映画の定番パターンだね。たしかに、そういうプロットがあると面白い。
