はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

穴場

2012年05月31日 | お酒
先週の金曜日に東京の妹が帰熊してきたので、その夜T君を誘って、新町の居酒屋にでかけました。
以前に一度だけ行ったことが有る、薄汚い場末の居酒屋です。
推定70後半の女性が、推定60後半の女性を手伝わせて切り盛りする店だったのですが、その夜は推定50後半の女性を使っていました。
昭和レトロと表現すればいいのでしょうか、小さなちゃぶ台が置いてある畳敷きの部分に4名と3名と4名の計11名が座れます。
真ん中のちゃぶ台は、そのそばに柱が通っているので3名しか座れないのです。
カウンターは6席ですが、いろんなグッズが置いてあるので4名が限界です。
店の壁はメニューの張り紙で埋め尽くされていますが、その豊富さには驚かされます。
揚げ物、煮物、焼き物、ご飯もの、さしみ、麺類など、考えうるすべてのつまみが用意されています。
そして、とにかく安い。立派なエビフライ4匹で600円。黒霧島の5合瓶キープが1900円です。
味付けも素晴らしく、野菜炒めに少量のウスターソースが入れてあるのには感動しました。

T君も気に入ったようで、その夜2本目となる黒霧島のキープを注文しながら”この店はいい。”と独り言を繰り返しました。
コジャレた店を好む妹も、その薄汚さと引き換えにゲットできる美味さと安さの前では、良い店であることを認めざるを得ないようでした。
私も気に入りましたが、少人数で満席となる穴場ですので、場所も名前もアップしません。

5月29日のボウリング

2012年05月30日 | ボウリング
ラウンドワン田崎店 9番、10番レーン
使用球:508A
結果:173、202,193,221,212,200
TOTAL:1201  AVE:200.1  ストライク率:48% でした。

なんだかパッとしない内容で、ストライクが少ないように思えたのですが、48%は打てていました。
ちなみに、去年の10月からの全162ゲームのデータを整理してみると、期待値は、ストライク率50.6%、AVE203.8でした。
昨夜のT君のAVEは183でしたので結果的には圧勝だったのですが前半の3ゲームではそれほど差をつけることができず、楽な展開ではありませんでした。
いつかは負ける日がやって来るのでしょうが、心構えとしては、T君のスコアと勝負するのでは無く、
自分がしっかりと200AVEを残すことを心掛けるようにしました。
200AVEを打ってT君に負けたならば、心から彼に”オメデトウ”と言えるような気がします。

修猷館同窓会総会

2012年05月28日 | 同窓会
私の母校である福岡県立修猷館は1885年に設立されました。
もともとは江戸時代の藩校である”修猷館”(1783-1871)が明治維新の廃藩置県で消滅していたものを、新たに復活させたのです。
名前の由来は古代中国の尚書の”践修厥猷”(センシュウケツユウ)からとられたもので、”その(湯王の)道を踏み修む”という意味です。
日本で2番目に古い高等学校だそうで、有名人を多数輩出しています。
政治家では、昔は廣田弘毅や緒方竹虎、最近では昨年亡くなられた楢崎弥之助や、影が薄くなった山崎拓がいます。
オリンピックの金メダルはベルリンオリンピックの200m平泳ぎで葉室鐵夫がとられました。
芥川賞は宇野鴻一郎が、直木賞は梅崎春夫が受賞しています。
社長も多く、最近では、安川電機、東京海上火災、出光石油、読売テレビ、朝日放送、小田急、武田薬品、西日本新聞、西部ガスなどを占めています。

総会に参加したのは初めてだったのですが、ものすごいことになっているんですね。
何がかといえば、人数が多すぎて大多数の参加者には椅子が与えられないのです。
来賓を除けば、68歳以下の若輩?には卒業年度ごとに、たった1個の立食テーブルが用意されるだけでした。
私は熊本修猷会の会長代理でしたので来賓扱いとなり、ひな壇のすぐ前の一等席?でした。
その席から撮った写真を紹介します。

まず前方は



入り口付近は


後方は


まさに人、人、人としか言いようがありません。

この人数で館歌(校歌)を合唱するのですから迫力満点です。

来年も出席する可能性が高いので、近県の会長と名刺交換を済ませて、T君と博多名物の天婦羅屋台に繰り出しました。

ビックリつばめ2枚きっぷ

2012年05月24日 | 旅行
5月26日に私やT君の母校である修猶館高校の同窓会総会が博多のホテル日航で開催されます。
私は熊本県人会の会長代行としてT君とともに出席することになりました。
昨年開通した九州新幹線を利用するのですが、T君が早速、割安チケットを見つけて来ました。
熊本ー博多間の片道正規料金は4990円です。所要時間は停車する駅の数によって違いますが、最短で34分、最長で50分です。
表題のチケットは往復5500円で、なおかつ、博多駅のアミュプラザ博多または博多デイトスでのお買い物券1500円が付いてきます。
ネックは最長50分の”つばめ”しか利用できない点ですが、15分程辛抱するだけで数千円安くなるので、喰いつくのは当然です。

もともとは、3月31日までの期間限定商品だったのですが、一年間延長になりました。
新幹線の各駅停車バージョンである”つばめ”が不人気なせいでしょう。

実は、昨年、ただただ新幹線に乗ったことがあるという実績を作るだけの目的で、博多に日帰りで買い物に行った事があります。
”のぞみ”と”さくら”を利用したのですが、あっと言う間に着いてしまうということを除けば、とても不満でした。
なぜならば、防音壁が邪魔して、景色が殆んど見えないからです。
昔は急行列車で2時間かかっていましたから、駅弁を買い込んで乗車し、食べるタイミングを思案しながら車窓を楽しむことができました。
あまりに早く食べてしまうのも、大人げなく見苦しいし、遅すぎるとバタバタしてしまいそうだし、などと、妙に真剣に悩んでいたような記憶があります。

現代の新幹線は景色が見えないので、汽車に乗っているというよりも、エレベーターに乗っているような感じがします。
いくら速いとはいえ、30分もエレベーターに閉じ込められるのはチョットつらいものがあります。
汽車の旅そのものの楽しみは、少なくとも九州新幹線には残されていないように思えます。

508A

2012年05月23日 | ボウリング


昨夜のボウリングの結果です。
ラウンドワン田崎店、9番、10番レーン

168,201,252,183,277,217
TOTAL:1298  AVE:216.3  ストライク率:55% でした。

最初は408Aを投げたのですが、5フレからの3連続スプリットで見放して、ニューボールの508Aにチェンジしました。



とにかくよく走るボールです。これほど軽快でクリーンなスキッド感を味わえる球は初めてです。
ブレーキングゾーンでの動きも適度に角を出してフックアウトしてくれます。
暴れるような素ぶりは見せません。

ボウリングボールはレーン上のオイルを吸収していきます。
ニューボールはオイルを吸収していませんので、スキッドもしにくいし暴れやすい傾向にあります。
20ゲームくらい投げて、オイルを吸収させて、やっと落ち着いたコンディションとなります。
この球が落ち着いたときに、どのような動きを見せるのか、楽しみです。

ボウリングを終えた後は、勉強会帰りのT君と焼き鳥の”たば鳥”で待ち合わせて痛飲しました。
最近のT君は強気で鼻息も荒く、”僕には、若さと将来性が有ります。必ず長谷川先輩にボウリングでもゴルフでも勝ちます。”と宣言しました。
私は、”俺が老いぼれるのを待ってたらダメだぞ。せめて65になるまでには追い越してくれよ。”と言い返すのがやっとでした。
とりあえず、ゴルフはすでに追いつかれているようですので、妹との取り決めと同様に、
勝った方が次の対決までは、上から目線で能書きを垂れる権利を有するという約束を取り交わし散会となりました。

阿蘇リゾートグランヴィリオゴルフ

2012年05月21日 | ゴルフ
昨日は珍しくも、トリプルを打つことが無いという安定したゴルフができました。
結果:94打の38パットでした。
最終18番はパーオンしたものの上りの15mくらいのパットが残りました。
全力で打ちにいったファーストパットは大ダフリで5mも進みません。
セカンドパットはダフリを怖がり、ボールの頭をヒットしてチョロ。
サードパットはブチ切れ状態で2mオーバー。
ふてくされ状態で打った返しが偶然にも入って、なんとか4パットで踏みとどまりました。
超ロングパットの練習が必要だと思い知らされました。

ル・アーヴルの靴磨き

2012年05月18日 | 映画



ノルマンディー地方のセーヌ川河口にある、フランスで2番目の規模の港町、ル・アーヴルが舞台です。
作家くずれで、羊飼いと靴磨きこそが、神とも人々とも、最も近いポジションにいられるという信念を持つ老人マルセルが主人公です。
妻のアルレッティとの二人暮らしは困窮の極みにありますが、二人とも意に介さず、落ち込むことも有りません。
アルレッティは近所の人たちが誉めたたえる程に良くできた妻で、靴磨きのくせに自分の靴に無頓着な夫の靴を磨いてやります。
そのアルレッティの唯一の楽しみは、夫が寝付いた後で、こっそりと吸う一本の煙草です。
マルセルも近所では嫌われてはいませんが、八百屋やパン屋には、ツケを溜め過ぎているために、煙たがられています。
ある晩、以前から食欲が低下していたアルレッティが上腹部痛で動けなくなり緊急入院となります。
主治医に、助かる見込みがないことを告げられたアルレッティは”少しの望みも無いの?”と食い下がります。
”奇跡が起こるのを信じましょう。”と言われた彼女は、”うちの近くでは起こったことは無いわ。”とフランス流のユーモアで言い返します。
そしてマルセルへの告知を、出来る限り遅らせることを主治医に約束させます。
アルレッティの入院と入れ替わるようにマルセルはひょんな偶然からアフリカからの密航少年をかくまい始めます。
敏腕警視であるモネはマルセルが怪しいとにらみ、警告しますが、マルセルはしらを切り通します。
近所の人たちは、アルレッティへの見舞いを通じて、彼女の余命が長くないことを察知します。
そのことに気づかず、少年をかくまうことに必死になっているマルセルを不憫に思い、近所の人たちは、彼に全力で協力します。
ようやく少年の密出国が成就しようとした場面で、残念ながら、モネが部下達を引き連れて船に乗り込んできます。
万事休すかと思われたのですが、なんとモネは目をつぶり、少年を見逃します。
無事に一件落着したマルセルが病院に駆けつけると、ベッドにアルレッティの姿は無く、前日に届けさせた彼女の服が、包みを開けられることも無く放置されています。
ところが、主治医の部屋に呼ばれたマルセルは、理由は分からないが、アルレッティが奇跡的に全快したことを告げられます。
これが、予告編で謳われていた、映画史上最高のハッピーエンドということなのでしょう。
とても評価が難しい作品です。言えることは、昔からそう感じていたことですが、フランス人は日本人よりも幼稚な国民性を持つのではないのかということです。
こんな幼稚な結末は、日本人には恥ずかしすぎてとても作れません。
しかし、観終わった印象としては腹は立ちません。
マルセル、アルレッティ、密航少年、モネ、八百屋の夫婦、パン屋の夫婦、靴磨きの後輩、酒場のオカミなど、良心的なキャラが多数登場するからです。

T君との死闘

2012年05月16日 | ボウリング
昨日はラウンドワンで2週間ぶりのボウリングでした。
私の結果とT君の結果を併記します。

私 : 167,192,215,200,173,149  TOTAL: 1096  AVE:182.6
T君: 162,127,192,196,212,207  TOTAL: 1096  AVE:182.6 で同点でした。

4ゲームが終わった時点では100ピン近くリードしていたので、勝負など全く意識しませんでした。
最終ゲームでも、未だ60ピン近くのリードがあったのですが、前半で私が2つもミスをやらかしてしまい、T君のやる気とターキーを誘発してしまいました。
後半の勝負どころも私としては珍しくバタバタしてしまい、2つのスプリットで沈んでしまいました。
T君も後半をノーミスでクリアーし最後はストライクならば逆転というところまで追い詰めてきたですが、残念ながら引き分け止まりに終わりました。

ストライク率は私の43%に対して、T君は48%でした。
スプリットは、私の7回に対して、T君は10回でした。(1回はクリアー)
10フレの3投目のスペアは価値がないので、それを省いたスペア率を計算します。
私は27回チャレンジして20回成功で74%、T君は19回チャレンジして14回成功の74%でした。
ストライク率で負けて、スペア率でも並ばれたのでは負けない方が不思議ですよね。

次回も200AVEが打てないようなら、このニューボールの408Aを引退させます。

昨夜はアボットジャパンのSさんのマイボール、マイシューズでのデビュー戦でした。
これまではハウスボールでバックアップボール(シュートボール)を投げていましたが、見事なフックボール投げに変身しました。
幸先よいスタートで今後が楽しみです。

その後居酒屋”蓮”で飲んだのですが、私が、”今日の引き分けは、振り返ればT君にとって、最後の勝つチャンスだったと記憶されるだろう。”と発言すると、
T君が逆襲してきました。”振り返れば、あの引き分けを境に、二人の力関係が逆転したと言われるかもしれません。”と。

U少年よ、おめでとう!

2012年05月13日 | 由真ネタ
昨日、城南ゴルフクラブにて、九州中学生ゴルフ選手権の熊本県予選が開催されました。
U少年は、レギュラーティーから、78打、32パットのトップタイでフィニッシュし、九州大会へと駒を進めました。
九州大会への枠は4名だったのですが、体格や飛距離の差もあって、とても敵わないだろうと思われる選手が2名いました。
残り2つの椅子を争うわけですが、おそらく82打くらいが目安で、84打ではノーチャンスだろうというのが下馬評でした。
5月3日に練習ラウンドに連れて行ったのですが、その時は79打の29パットでした。
ただし、9番アイアンで放った最終18番ロングの第3打が直接カップインするというラッキーなイーグルのおかげでしたので、
82はギリギリの数字であろうと予想されていました。
ところが、終わってみると、強敵と堂々と渡り合ってのトップタイです。
U少年は、飛距離不足をショットの正確性、寄せとパットのスキルでカバーしています。
成長期で、身長も飛距離もグングン伸びているので、半年後、一年後が楽しみです。

U少年は坂田塾とは無縁です。
裕福な家庭でもありません。
自転車で通える距離にあるゴルフ練習場のジュニア会員なのです。
毎月5000円払えば、打ち放題ですし、コーチの指導も受けられます。
土曜日は格安料金で回らせてくれるゴルフ場もあります。(もちろんバッグは担ぎですが)
熊本の恵まれたジュニア育成システムをフルに活用しているのです。
私も彼の経験値をあげるべく、できるだけラウンドに連れていくように心掛けています。

ジュニア会員には上級者のAグループと、その下のBグループがあります。
金曜日だけはBグループは練習場に来ることが許されません。
Aグループの強化指定日だからです。
一年前、U少年はBグループでした。
去年の6月頃、148cm、38Kgになって、やっとAグループに上がりました。
当時の、フロントティーからでも90を切れなかった彼の姿がが、白黒フィルムの、ものすごく古い映像のように思い出されます。

十徳やの2000円弁当

2012年05月12日 | 糖質制限食


昨日の昼食はA製薬の勉強会で、隣の居酒屋 ”十徳や”から弁当が届けられました。
毎回、私だけは御飯無しのスペシャル弁当だったのですが、今回はスタッフ全員が私と同じ物を希望しました。
変わっている点は、時間指定で隣から運んで来てもらえるので刺身が入っていることです。
また、御飯を抜いた代わりに、なんと、フルーツが入っています!
次回からは、糖質制限食の概念を説明する必要があるかもしれません。

やけくそで、フルーツまで完食してみました。
30分後に、懐かしいだるさと眠気に襲われました。
そして2時間後には低血糖発作と思われる空腹感を自覚しましたが、予想通りでしたので20分ほど我慢してやり過ごしました。

夜は焼き鳥の”たば鳥”でT君と、バカ喰い、バカ飲みをやらかしてしまいました。
ニンニク入りの唐揚げを食べたせいもあって、今朝はスタッフから ”臭いっ、臭い!”と罵られました。反省....


シェイム

2012年05月11日 | 映画


”シェイム”はひどい映画でしたが、たった一つだけ感動したシーンがありました。
上記の写真の、紫のニット帽の女性の演技です。
写真では二人はならんで立っていますが、当初は向かい合ってシートにに座っていたのです。
無遠慮に、ジロジロとなめまわすように視線をからませてくる主役に対して、最初は困惑し、やがて恥ずかしがり、
その後、愛想の笑みを少し浮かべたり、感じて上気してきたりと、表情の変化だけでみごとに役を演じ切りました。
この写真の直後に地下鉄を降りた彼女を、彼は追いかけるのですが、振り切られてしまいます。
この振り切られるまでにも、数分間が費やされます。万事がこの通りで、ノロい展開でした。

映画の中でキャリーがJAZZのスタンダードナンバーである”ニューヨーク、ニューヨーク”をフルコーラスで歌います。
ニューヨークで頑張って幸せになろうというような歌詞ですので、これを聞きながら兄は、こっそり涙します。
この曲を歌わせるだけのために、職業をクラブ歌手に設定したのでしょう。
しかし、下手では無いものの、一流とは思えない歌唱力で5分間も歌わせるのはいかがなものでしょうか?

小学生の頃に映画館で、ザ・ピーナツ主演の作品を観たことがあります。
意味も無く、何曲もフルコーラスが入るだけで、ストーリーはおざなりな物でした。
半世紀ぶりにその記憶が甦りました。

キャリー・マリガン

2012年05月11日 | 映画



昨日は木曜午後休診を利用して、新市街の電気館に、最近売り出し中の女優キャリー・マリガンの映画を観に行きました。
もともとは4時半からの”シェイム”を観る予定だったのですが、時間割を見ると2時半からに”ドライブ”とあります。
”ドライブ”のヒロインもキャリー・マリガンでしたので、連チャンで観ることにしました。

”ドライブ”は自分自身では、もう卒業したと思っているドンパチ物アクション映画です。
修理工、スタントマン、犯罪者の逃走を助ける腕利きのドライバーという3つの顔を持つ主役はアパートの隣に住む子持ちのキャリーと仲良くなります。
以後、出所してきたキャリーの亭主が罠にはまって射殺され、巻き込まれた主役はキャリーとその息子を助けるためにクールに敵を殺していき、
最後は大ボスと刺し違えるというベタな筋書きでした。
キャリーの役柄には、何のキャラクター付けもされておらず、ただ明るく、貞淑な、お人形さんを演じるだけでした。
しかし映画としては、アクション映画ですので当然ですが、展開が早く、退屈することはありませんでした。

一方”シェイム”の展開の遅さにはウンザリとさせられました。
アイルランドから一緒に移住して来て、エリートサラリーマンになった兄とクラブ歌手になった妹の物語です。
兄はSEX中毒でナンパ、売春婦、インターネットのポルノサイトなど幅広くやりまくっています。
キャサリンは自分の孤独と向き合うことができないタイプで、彼氏に振られると兄の住まいに転がり込んできて、
そこからモト彼にストーカーまがいの電話をかけたり、そこに兄の上司を連れ込んだりします。
兄から追い出されますが、しつこく兄にまといつきます。そして、あげくの果ては、兄の部屋でリストカットを図ります。
この映画の予告編では主役の過去にひどく恥じるべき出来事があり、そのトラウマでSEX中毒になっているようなことが示唆されていました。
しかし、私には最後までそれが何であったのかわかりませんでした。今年観た映画のワーストワンです。

映画の中盤で、私のそばに座っていた男性が突然出て行ってしまいました。
私も出ようかなと考えましたが、シェイムの根源に興味があったので最後まで観てしまいました。
見終わった後に、”中座した男性の勝ち?だ。”と思いました。





舟を編む

2012年05月10日 | 読書


本屋大賞なるものが数年前から広く喧伝されるようになりました。
全く興味が無かったのですが、先日、駐車場代を無料にするために、ゴルフ雑誌を購入しようと飛び込んだ書店で、苦し紛れに購入しました。

タイトルは、言葉の海を、沈むことも、迷うことも無く、目的地にたどり着かせるような舟を編纂するという意味です。

辞書を編纂する人々の執念と喜怒哀楽をエンタメ系の配役とストーリー展開で娯しく仕上げています。
主人公は国語オタクで、携帯を持とうとか、彼女を作ろうなどとは全く考えたこともないような青年です。
主人公が住む下宿の大家さんの孫娘がヒロインですが、料理人オタクで、ただただ料理の修業一筋のような生活を送っています。
辞書編集部のスタッフ、顧問も皆オタク系ですが、その中にあって、ただ一人、西岡というチャラオ系のキャラが配置されています。
この西岡の存在が、おとぎ話に終わりかねないようなオタクストーリーを、かろうじてリアリティーのある作品として踏みとどまらせています。
そして、この西岡も結局は、自分に欠けているオタク性を自覚しつつも、辞書の完成をめざしてオタク達を支えていくことになります。

昨夜、テレビで報道番組を観ていると、偶然にもこの作品が紹介されていました。
作者の三浦しおんは女性だったのですね。なんとなく男性とばかり思って読んでいました。
ただ、振り返れば思い当たる節もあります。
自分自身も思いを寄せていたヒロインが主人公と結ばれたことを悟った時の西岡の反応ですが、
”女が重視するのは、自分を一番に大事にしてくれるか否かなのだ。
女にとって男の誠実さとは、自分に対して決して嘘をつかず、自分にだけ優しくしてくれることなのだ。
一見冴えなさそうで、真面目さだけが取り柄で、でもなんかちょっと愛嬌もなきにしもあらずで、
仕事や趣味に熱心に打ち込んでるやつが結局は、もてるんだ。”というものでした。
これは、もう、女の妄想以外の何物でもありませんね。
白馬に乗った王子様と同じようなレベルでしょう。

テレビでインタビュアーがカップルに”彼のどんなところが好きですか?”と質問した時の答えは、ほとんどが”優しいところ”です。
男は、皆、惚れてる女には優しく振舞います。ただし、惚れてる間という期間限定付きです。
女性は、男の優しさに重きを置きすぎる(騙される?)ような気がします。
私自身、どれだけ無駄な優しさを発揮して生きてきたことか。慙愧の念に堪えません。





5月の採血結果

2012年05月09日 | 糖質制限食
総タンパク:7.0  アルブミン:4.6  総ビリルビン:0.67  ALP:98  GOT:24  GPT:18  LDH:166  γ-GTP:27
LAP:47  ChE:314  CPK:90  総コレステロール:219  中性脂肪:92  LDLコレステロール:131  
尿素窒素:26.1  クレアチニン:0.61  尿酸:5.8  Na:142  Cl:102  K:4.39  Ca:9.2  Mg:2.7  Fe:57
HbA1C:5.3(旧表示では4.9)  血糖値:104  血清アミラーゼ:121 CRP:0.04
白血球:4800  赤血球:410  Hb:13.4  血小板:16.4  と尿素窒素以外は正常値でした。
本日の体重:65.0 Kg  BMI:21.7でした。

この一カ月は体重を維持するために、唐揚げやケンタッキーフライドチキンを昼食として、ガッツリ食べるように心掛けています。
それでも体重は動きません。
おかしなことに、コレステロールは正常値になり、尿素窒素も改善傾向です。

以前、私が学んだアルコール性の肝機能障害についての内容は以下のようなものでした。
① 体重60Kgの日本人男性の肝臓が24時間で代謝、処理できるアルコールの量はビールで大瓶一本半、日本酒で一合五勺が限度である。
② 毎日①を上回る量を、休むことなく飲み続けると、処理されなかったアルコールが借金のように溜まっていき、肝障害を引き起こす。
③ したがって、週に2日は休肝日を作って、肝臓に48時間の借金払いの余裕を与えてやる必要がある。
④ 毎日、休むことなく焼酎を5合飲むと5年で肝硬変になる。

焼酎5合は900mlです。仮に20度の焼酎だったとすれば900ml×0.20=180gです。
ここ数年、私は40度のウィスキーを毎日350ml飲み続けています。
ウィスキーは40度ですので、350ml×0.4=140g
さらに、この半年は酒量が上がって、毎日500ml近く飲むようになりました。
450ml×0.4=180gを毎晩摂取しています。
それにもかかわらず、私が肝硬変に移行しつつは無いことを採血データは証明しています。
私のこれまでの患者さん達への指導は、いったい何だったのでしょうか!


アーティスト

2012年05月07日 | 映画


一昨日は腰痛のためにゴルフを断念し、電気館にて上記映画を観てきました。サイレント映画時代の大スターが主役の恋愛映画です。
彼に憧れ、女優をめざすヒロインは順調に出世していき、トーキー映画の普及によってその人気がブレイクします。
一方、主人公はトーキー映画を認めず、自分で借金して、サイレント映画を製作しますが、
封切り日がヒロインの新作とバッティングしたこともあって、失敗し、破産します。
以後、、彼は破滅への道を歩み続けるのですが、どのような事態においても、ヒロインは彼に思いを寄せ、ひそかに彼を支援し続けます。
結局は彼女が彼を無理やりに共演者としてトーキー映画に出演させ、タップダンスの音で観客を魅了するというハッピーエンドでした。
ある一点を除けば、古典的でベタなストーリーで、別に、何ということも無い映画なのです。
ところが私は、映画の中盤あたりからヤバイなと思い始め、終盤が近づいた頃には涙をこらえきれないようになってしまったのです。
原因は主人公が飼っている犬です。驚異的に様々な芸を仕込まれていて映画にも共演する利口な犬です。
この犬が飼い主にひたすら忠実に尽くす姿を見ると、涙してしまうのです。このタイミングで涙を流すのは私だけだったでしょう。

私は物心ついてから、犬を飼っていない時期が殆んど有りません。常に犬を、それも複数飼っていました。
このクリニックを開業して間もない16年前の3月に患者さんが2匹の仔犬をプレゼントしてくれました。
柴犬の雑種で、雌犬の姉妹ででした。リーダー犬は”クロ”、もう一匹は”ワン”と名づけられ当院で育ちました。
室内犬ですが、散歩させる時でも、一度もリードを使用したことは有りません。
必ず、ちゃんと私についてくるし、車のドアを開けると、自分達で乗り降りしました。
そのリーダー犬の”クロ”が、一年前に大動脈弁狭窄症で他界しました。
一年が経過しても、ペットロスのトラウマから、未だ、私は解放されていないのです。

愛犬家は死なれる度に深みにはまっていきます。次に飼う犬にはさらなる愛情うを注ぐのです。
しかし、今回は、これまでと違って次の犬を飼うわけにはいきません。私よりも犬の方が長生きをする可能性があるからです。
今、私の傍らには、16歳になって年老いた”ワン”が静かに眠りながら、遠くはないであろう”お迎え”を待っています。