青空ブログ
金融関係者
優秀な人材も教育水準も高い韓国人はなぜ現在地を見失い政策を見誤ったのか考察します。
一つは組織の問題点です。
組織近代化が遅れてます。
企業取引の信頼性(契約の正当な履行能力)や女性給与水準の劣後、雇用面や労働環境の近代化はOECD調査でも最下位に近い。
依然コネと賄賂と差別が横行する状況だと評価できます。
残念ながらそれを悪いとする社会意識も低い。
第二は配慮に対する概念の欠如です。
輸出は周辺国や販売国(取引先)への配慮が必須。商品、サービスの優良性だけでなく、輸入側のメリットを強くアピールが重要です。
どの国にも原材料、食糧以外の輸入は自国産業の打撃であり国富流出になる。
give-and-takeが必要です。
三つ目は報道手法の問題です。
韓国は経済成長が著しく速かった。ただ成長過程でIMF危機やインフレを経験した為、国民、企業の疲弊度は常に高い状況です。
発展を継続させるには常に国民や企業を鼓舞し続ける必要がありました。
報道は政府意向に沿い「韓国強し」を報道し続けました。
韓国が見誤った原因の中では報道が深刻です。
「韓国強し」で多用される手法は自を上げ他を下げること。
例えば韓国輸出増の記事には日本の貿易赤字拡大。
サムスン強しの記事にはソニー没落。
ロケット失敗の記事なら技術提供者のロシア批判。
他者比較や責任転嫁の記事が多い。
問題は引き合いで卑下された側への配慮の欠如による影響です。
例えばサムスン評価記事にアップル、ソニー、ノキアを卑下すれば輸出先の米日欧消費者は極めて不愉快になり、無駄に国民感情を刺激し輸出に影響を与えます。
記事は翻訳されており相手も読むという自覚がなさすぎます。
特に日本は読書が好きです。スマホの普及で従来以上に他国の報道内容を知れるようになりました。
通勤時間や休憩中に読めるからです。
韓国は大手新聞社は日次で日本語版が公開されており、衆目に晒されています。
嫌韓感情の急拡大と大きく関係していると感じます。
組織の後進性(年齢優先)、国家鼓舞の為の韓国主役型報道、配慮型外交の欠如。
結果知識層ですら自国を高く評価し他国を貶める風潮が強くなりました。
長年積上がり国全体が現在地を見誤るようになったのではと感じます。
韓国は世界に重要な国家であり優秀だと過信が進んだのです。
また韓国の市民は攻撃性が強い傾向があります。
組織の後進性とも関連しますが、組織や社会における優位性を努力だけでカバーできない傾向が強いため、不公平感の強い社会で生活環境就業環境とも悪く余裕がない社会であることも影響し失敗者への攻撃性は強大です。
失敗者とは法令違反者、既得権益者の賄賂等の発覚者、破産者等です。
これらの人々に対する攻撃は常に容赦がなく親兄弟含め徹底的に攻撃されます。
また日本に対しては無条件で攻撃する対象になっています。
親日というだけでかなりのバッシングを受ける有様です。ストやデモも激しい。
失敗者への攻撃は危険水準です。
歴代大統領も引退後生命維持できた人はほとんどないというから驚きです。
国民攻撃を避ける為には多数意見に異を唱えること自体がハイリスクな社会だといえます。
結果修辞美麗な言葉が横行するのみで正確な分析が表にでません。
上げた評価を無非難で下げるのは難しい。
正確な分析が出てこないのは国民士気低下、利敵行為と攻撃されるのを避ける為です。
結果、民衆意見と正確な分析は乖離が進み、政策に反映させることは物理的に不可能になります。
正確な分析に基づく政策を推進しようとしても攻撃対象になりより頑なな意見が主流になるためです。
前大統領であった李明博大統領ですら国民の攻撃を恐れ民衆受けの良い反日行動を取りました。
韓国は現在議会が分裂しており大統領府との捻れ現象が起こっているため、双方足引っ張りに注力する構造になっていることも国益無視の大衆受けの良い政治政策に傾斜する要因になっています。
以下次回に続きます。