１６３４．２ｋｍの旅その１２：ナウマンと旧駅舎

釧路から日高を目指し、国道３３６号線を南下していたとき、
地図上に「ナウマン国道」なる文字を発見！

ナウマン？？

ナウマンつったら、象くらいしか思い浮かばないわけです。
でも、走れど走れど、国道沿いに「ナウマン国道」の表記はない。
いったいなんだったんだろね～、と言いながら、
ふともう一度地図を見ると、

「ナウマン象発掘の碑」
「ナウマン」
「ナウマン象記念館」

の文字を見つけてしまい、即ルート変更（笑）。
おぉ～、やっぱ象だったんだ～！
発掘の碑は、国道３３６号線上だったのであきらめ、
忠類村にある、記念館を目指すことにしました。


予定ルートを逸れ、国道２３６号へ入り、
たまたま立ち寄った郵便局のそばで、国鉄旧広尾線の忠類駅を発見！


帯広から広尾を結んで走っていたこの広尾線、
「愛国から幸福ゆき」って切符、聞いたことありませんか？
あの路線なんです。この忠類駅は、真ん中からちょっと広尾寄り。
昭和６２年に廃止となったんですが、
こんな風に、鉄道公園として残っている旧駅舎もあるんですね。


昔の面影を残す駅舎の中。
いかにも昭和の時代のポスターなんかが、貼られたままです。


ホームにはちゃんと線路も残っていて、すっきりと整備されています。
こうして保存されているのを見ると、うれしいものです。
ナウマンのおかげで、思いがけなく旧駅舎に出会うことができました。
ありがとう、ナウマン

それにしてもですね、この忠類の至るところにナウマンがいるんですよ！
忠類村に入るときのカントリーサインもナウマンだったし、
郵便局にも木彫りのナウマン（！）がいたし、
なんと、マンホールにもナウマンがっ！！
さてさて、肝心のナウマン記念館はどこだ？？




ありました～！看板を発見！！って、

え？ホテルもあるの？？

地図にあった「ナウマン」は、これだったんです。


せっかくなので、この「忠類ナウマン象記念館」を見学することにしました。
しかし…、なんで忠類でナウマンなんだろ？？
その謎が、もうすぐ明らかになろうとしております。


中へ入ると、こんな立派なナウマン象の骨格レプリカがお出迎え！
なんと、昭和４４年にここ忠類で、
約１２万年前のナウマン象の化石が、偶然発見されたんだそうです。
この辺りは湿地帯が多いため、
足をとられて死んでいった象も多くいたようです。
いやぁ～、北海道に象がいたなんて知らなかった～。
こんな発見も、実際にその土地へ行ったからこそ。
旅というのは、日々発見だということを、しみじみ感じた１日でした。

「その１３」へつづく～♪