三岐鉄道三岐線の旅のあとに向かったのは、JR関西本線の「桑名」駅。
三岐鉄道には「三岐線」ともうひとつ、「北勢線」という路線がここ桑名から出ています。
あっち乗ったんだから、こっちも乗ろう!というわけで、
JR桑名駅に隣接する三岐鉄道北勢線の駅へとやってきました。
JRの駅を出て、連絡通路を渡ってすぐのところにあるのですが、
北勢線の駅名は桑名ではなく、「西桑名」なんですね。
ここから、終点「阿下喜(あげき)」駅へと向かいます。
ここ北勢線で使ったきっぷが、「阿下喜温泉往復割引券」。
終点の阿下喜駅のそばにある「あじさいの里」の温泉入浴券と、
北勢線の往復乗車券がセットになっている、お得なきっぷ。
このときはまだ、三岐線と両方使える1日乗り放題パスがなかったのでこれを購入したけど、
温泉でゆっくりのんびりするには、十分に魅力的なきっぷです♪
そして、終点まで連れてってくれた車両がこちら!
写真でわかるでしょうか?車体の幅が一般的なものと比べて断然細いのです。
普段見慣れないサイズなので、なんだかおもちゃみたいでメチャメチャかわいい♪
以前は近鉄北勢線として運行していたこちらの路線は、(その前は三重交通だそう)
線路幅が狭い「ナローゲージ」と呼ばれる線。
「軽便鉄道」として生まれた狭軌の路線で、現在では数少ない貴重な存在です。
車内に入ると、その幅の狭さが歴然とします。
ロングシートに向かい座りすると、前の人と膝がくっついちゃいそうです。
不思議な空間なんですけど、なんだかアットホームないい感じ。
で、空間だけでなく乗り心地もなんともいい感じだったようで、
せっかく初めて乗りに行った路線だというのに、心地よい揺れが眠りを誘い、
ほとんどの車窓に記憶がありません(^^;;;
気がついたら、終点「阿下喜」駅に到着。うあー、もったいないことした。
外へ出てみると、黒い木の壁が美しい立派な駅舎が。
以前は長年活躍してきた旧駅舎があったそうなんですが、
ホームなどの改修とともに、駅舎も建て直されたようです。
さて、温泉入浴券付きの乗車券を買ったので、
駅から歩いて5分ほどの「阿下喜温泉 あじさいの里」へと行ってみました。
ほんとはゆっくりのんびり温泉に浸かりたかったんですが…、
心地よい揺れで寝ちゃったくらいなので、表にあった足湯にしておきました。
あそこで風呂入ってたら、確実に帰るのがイヤになってたと思う(笑)。
この足湯、温度が3段階に分かれていて、
いちばん熱めのところでも熱すぎず、ちょうどいい湯加減でした。
地元のおばちゃんが「こっち入んなさい」と誘ってくれて、楽しくおしゃべり。
足の疲れもすっきりと取れて、とってもいい時間が過ごせました~。
駅までの帰り道で見つけた、旧「北勢町」の「北勢町 おすい」マンホール
前回紹介した「藤原町」同様、こちらも合併で「いなべ市」となったので旧町名バージョンです。
北勢町時代の町花、あじさいと桜がデザインされたマンホール。
いつかは「いなべ市」バージョンができるのかもしれませんが、(もしかしたらもうあるかも?)
こうして慣れ親しんだ土地の名が残ってるのもいいなぁ、なんて思ったのでした。
足がホカホカになったところで、
帰りの車内も気持ちよく寝てしまったのは言うまでもありません(汗)。
北勢線、改めて乗りに行かないとなぁ。温泉も入りたいし!
というわけで、お伊勢さんがきっかけで旅した三重の旅レポはこれでおしまい!
次の旅レポは、遡りますが最後の上陸となった県の旅をお送りしまーす。
よかったらまたお付き合いくださいませ♪