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いかに注目度を上げるか?-谷垣総裁と自民党-

2009-10-19 12:23:41 | アラカルト
日経新聞のWEBサイトに、世論調査の結果として「自民党谷垣総裁期待しない75%」という記事が掲載されている。

野党となった「自民党」と「谷垣総裁」からすれば、この数字はとても厳しい数字だと思う。
というのは、これまで与党としての経験しかない「自民党とその総裁」としては、「いかに注目されるのか?」という戦略を立てたことがないからだ。
実際、谷垣さんが総裁になってからテレビのニュースなどで登場した回数は、指折り数えて幾つあったのだろう?という程度だ。

印象に残っていない、というコトもあるのだが、日々の政治のニュースの中心は当然の事ながら、与党となった民主党だ。
何より、自民党政権の頃よりもスピード感を持って、いろいろなことが進行している姿が見えるようになったことが、民主党を取り上げる回数をより増やしているように思う。
自民党が与党だった頃は、夜の料亭からキングメーカー気取りの派閥の領袖といわれる人たちが、出てきてウニャウニャと話をする姿ばかりが、目立っていたから余計に「政治のスピード感」を感じさせるコトになっていると思うのだ。
その違いを自民党の皆さんは、どれだけ感じているのだろう?

何とか世間の注目を浴びようと、国会で鳩山さんや小沢さんの政治献金疑惑を追及し様と考えているのかも知れないが、ますます生活者からは冷たい目線で「やっぱり自民党って、体質的にも発想的にも古いわ~」と、思われてしまうだけと思う。
実際私の友人の中には、「献金疑惑って言ったって、自民党の人も同じようなコトをやってきたんでしょ?元々は、自民党から出た人たちなんだから」と、冷めた目で見ている。

そんな自民党が、選挙民である生活者を振り向かせる方法がないわけではない。
今朝のFM番組を聞いていたら、早稲田大学マニフェスト研究所所長の北川正恭 さんが「民主党マニフェスト・アフターチェック」というお話をされていた。
その中で、「英国の場合、マニフェストを作り始めるのが、選挙の1年半以上前。たたき台の状態から、発表をし、その内容についての意見や考えを求めながら作っていく」というお話があったのだ。
まさに、自民党が注目される活動というのは、民主党のあげ足を取ることではなく「自民党として実行可能なマニフェスト」を立案段階から発表をし、ブラッシュアップを図りながら、民主党との違いをアピールする、という方法しかないのではないだろうか?
それでなくとも、これまでの自民党政治では「公約は選挙用のモノであり、実行できるかどうかは分らない。出来なかったらゴメンネ~」というコトが常だった。
その「公約できなかったゴメンネ~」体質から、脱却した姿を見せることが注目度を上げる唯一の方法のような気がする。

谷垣さんや自民党のみなさんが、どれだけ気付いているのかは疑問だが・・・。


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