虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

古賀氏降板問題

2015-04-01 | 新聞・テレビから
今日の朝刊(朝日)に古賀氏降板について「不測発言 放送業界に波紋」の見出しで、社会面の半分近くのスペースをとって記事にしていた。

見出しだけ紹介すると、「テレ朝会長 政治家の圧力否定」「局側の萎縮 懸念」「神経とがらす政権」。例によって大学教授(メディア論)のコメントの見出しは「放送法への言及 圧力になる」。

不測発言というのは、番組中に、「テレ朝会長の意向で降板になったこと、官邸からのバッシングにあったこと」で、これがテレビ局にとっては、「あってはならない件で」、テレ朝は「皆様にお詫びしたい」と言ったそうだ。放送後に、報道局長らが抗議し、今度の出演は依頼していない、という。テレ朝会長は政治家の圧力は「一切ありません」と延べ、菅官房長官は、「まったくの事実無根」の言。

放送業界では番組中に不測発言をすることが本来あってはならないことらしく、通常は事前に打ち合わせをし、不測発言は出ないそうだ。

記事を読む限り、古賀氏が、番組の中で降板させられた、とか、官邸からのバッシングにあった、とか余計な発言したことだけを問題にしている。


事の発端は、後藤さんが「イスラム国」に拘束さんがれた時の古賀氏の発言だろう。後藤さんが拘束されたことを知りながら、安部首相がイスラエルを訪問し、経済援助を約束したことに対し、安部氏の責任は重い、「アイアムノット アベ」と言わなければならない、と言ったことだ。多くの視聴者は同感しただろう。しかし、この発言に古賀氏に官邸などからバッシングがあり、局にも抗議のメールが殺到した、と語っていた。古賀氏の降板はこの発言が原因だろう。あの時、後藤さんが、「イスラム国」に拘束された時、テレビではっきりと安部首相の責任を追求したのは、古賀氏だけだったのではないか。官邸からの圧力があったのかなかったのか知らないが、この発言で、テレビ局は古賀氏を降板させたのは明らかだ。

番組の最後で、これでわたしは降板する、いろいろ圧力はあったが、視聴者の皆様からの応援もいただいた。楽しく番組を努めることができた、と視聴者に挨拶したっていいではないか。古賀氏は、テレビ局のためにではなく、視聴者に向かって話してきたのだから。テレビ局が抗議するすじあいではない。

今朝の朝日の記事には、古賀氏の「アイアムノットABE」も、降板の理由となった、反原発、反戦争、反安部政権というコメントの内容についてはいっさいふれていない。

4月からテレビは新体制ということで、番組を一新することも多いようだが、4月からは、どの局も、NHKのあとを追って、おそらく安部新体制でいくのだろう。

安部政権を批判する者、沖縄基地や安保法制案、集団的自衛権に反対するものは、テレビを降板させる、とはっきり言えばいいのだ。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど です。 (田代栄助)
2015-04-13 17:39:29
http://mokuou.blogspot.jp/2015/04/blog-post_92.html?m=1

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