虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

賀川豊彦記念館

2011-11-01 | 日記
私用で徳島にいく用事があったので、ついでに鳴門の賀川豊彦記念館に寄った。
ここは、ドイツ館の隣に立っているが、ドイツ館はまあまあの観光客の出入りがあるようだけど、こちらは、古本うしおに堂よりも訪問者が少ないかもしれない。

建物は、立派。ここはドイツ兵俘虜によって建てられた牧舎を参考にしているそうだ。賀川は、その牧舎の2階で農民福音学校を開いていたからだ。
2階建てで、1階は賀川の生涯と事蹟のパネル展示(ビデオもあり)、2階は賀川の著作や史料集の展示と賀川の農民福音学校を復元している。入館料200円。

賀川は徳島の生まれではない。神戸で生まれた。でも、4歳の時に両親が亡くなり、鳴門の本家にひきとられ、ここで4歳から徳島中学を卒業するまで育ち、香川は常に「ふるさとは阿波の徳島」と言っていたそうだ。父親は徳島の自由民権運動の創始者の一人だった。

賀川の人と業績を紹介するのは大きすぎて難しい(わたしも、実はほとんど知らない)。社会運動家としては、戦後の小田実の先輩みたいなものか、と以前思っていたけど、もっと幅広く、関わった事業は多い。

大宅壮一はいう(かれは若い頃、賀川に心酔していた)。
「明治、大正、昭和の三代を通じて、日本民族に最も大きな影響を与えた人物ベストテンを選んだ場合、その中に必ず入るのは香川豊彦である。ベスト・スリーに入るかもしれない」

記念館の人に「でも、徳島でも知っている人はあまりいませんね」と言うと、「徳島どころか、この鳴門でも98%の人は知らないです」と話していた。

古本うしおに堂でも賀川のベストセラー「死線を越えて」を販売しています。




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