シークレットリサーチの探偵日記

総合探偵社シークレットリサーチの調査員達の日記です。

卒業式

2010-03-02 11:33:17 | 調査員Sの日記

今朝、事務所に行く途中で、袴姿の女の子たちをあちこちで見かけました
<今日は何の日かなぁ?>
そう思いながら、大阪府立の高校前を通ると『卒業式』と書かれた看板がありました
今日は大阪の府立高校の卒業式だったんですね
私にはもう随分と昔の事のように思えます。って言ってもまだ若いんですけどね
<あの頃は良かったなぁ・・・>
学生時代のいろんな事を思い出しました。
私の学生時代はとっても楽しかった良い思い出ばかりです。

事務所に着くとBOSS「何ニヤニヤしてるんじゃ
「さっき卒業式の看板を見たもんで、高校時代を思い出してたんですよ」
「卒業か・・・尾崎豊か・・・」
「意味分りませんけど・・・」

これから、進学する人。就職して社会に出る人。
人様々な人生ですが、新しい門出の日です。
立派な・・・とは言いませんが、せめて常識ある大人になって欲しいと思いました。

卒業おめでとうございます


食い違っていた相談

2010-01-06 07:00:00 | 調査員Sの日記
 1本の電話がかかってきました。
「お電話ありがとうございますシークレットリサーチです」
「すいません・・・ちょっとお聞きしたいのですが・・・」

それは女性の声でした。

「どういった内容でしょうか
「慰謝料の事なんですけど・・・500万円って高すぎませんか

いきなりでした。

「どういった慰謝料でしょうか・・・浮気ですか
「はい・・・そうです・・・」
「私は弁護士ではないので、はっきりした事は言えませんけど、500万円の請求は高くないと思います。実際に、浮気が原因で離婚時に慰謝料500万円という数字は、ここ数年で事例がありますから」
「そうですか・・・」
「もう浮気の証拠なんかはあるんですか
「はい・・・」
「それでしたら、後は弁護士に相談された方が良いと思いますよ」
「それが・・・費用が・・・」

この女性は、弁護士に相談する費用がなくて、弊社に相談してきたんだと分りました。

「しかし、私どもは調査会社なので・・・アドバイスくらいしか出来ませんけど・・・」
「・・・・・・」
「それに証拠もあるのでしたら、確実なのでやはり弁護士に相談して、慰謝料を相手の方に請求された方が良いですよ」
「違うんです・・・」
「何がですか
「請求されてるのは私たちの方なんです・・・旦那に、証拠をつかまれちゃったんです・・・それで、少しでも安くならないかとか、出来れば払わないように出来ないものかと思って・・・」
「・・・・・・」


その後、詳しく話を聞いたのですが・・・汗
旦那さんも浮気していたら話も変わってくるでしょうが、自分の不倫を暴かれたのですから・・・
それも元の鞘に戻るのではなく、離婚して不倫相手と既に暮らしちゃってるんじゃ、話にもなりません。
もう、自分の事しか見えてないんでしょうね・・・

お正月は・・・

2009-12-28 07:00:00 | 調査員Sの日記
 クリスマスも終わり、今年も残りわずかな日数になりました。
もう今年の仕事も終えた人もいらっしゃる事でしょう。
皆さんはどんなクリスマスだったのでしょう
楽しく過ごす事が出来たのでしょうか
中には、彼氏や彼女と喧嘩なんかした人もいたりなんかして・・・
私は、12月の中頃から調査がやっぱり重なり、このままお正月まで突入って感じです。
お正月には、初詣に出かける人も沢山いらっしゃると思いますが、実は浮気調査で初詣に行かれると、大変困ってしまうのです。
何せ、人、人、人でしょ・・・追っかけるのが大変なんですよ。
今度のお正月も、やっぱり揉みくちゃにされるのかなぁ・・・
でも、頑張ります

皆さんも、まだまだこれから寒い日が続きますが、風邪なんかひかないでくださいよ

変な相談

2009-11-22 07:00:00 | 調査員Sの日記

今年も、残り少なくなってきました
1年なんて早いものですね・・・
今年は、ちょっと変わった相談が多い様な気がします

「私を調査してください
「えっ・・・と、いいますと・・・
「私に彼氏が出来て、Hする度にその彼氏がいなくなるんです・・・」
「は・・・い・・・
「最中に彼氏がダメになるんです」
「はぁ・・・」
「それで、私を調査してください」
「調査って・・・何をでしょうか
「私とHして、原因を調べて下さい
「はぁ

と、こんな相談もありました。

それから・・・
「会社の人間に、腹が立つヤツがいるから何とかして欲しい」
「何とかって
「懲らしめて欲しいんです」
「あのぅ・・・ウチは探偵社なんですけど・・・」
「探偵っていうのは、何でもやるんやないのか
「やりませんよ探偵は調査する事が仕事ですから

この人は、ネットで他社のホームページを観て連絡してきたそうなのですが、どうして他社のホームページを観て弊社に連絡してきたのか、聞いてみても訳が分りませんでした
その他社に相談すればいいのに・・・
勿論、これらの相談には乗る事はありません。
弊社は『探偵社』ですから


黄砂

2009-11-06 07:00:00 | 調査員Sの日記

先月、黄砂が中国から飛んできてましたね
黄砂って春だけかと思っていたのですが、どうやら違ったようです

この黄砂は、色んなものまで運んで来ているそうですね。
中国のスモッグを通り、色んな物質や細菌等が黄砂に引っ付いて、飛んで来ているそうです
そのうち、日本に肺がんや肺気腫が増えたりするんじゃないかと、心配です

TVで言ってました。地球温暖化により、中国の一部の地域から飛来してくると・・・
中国のその地域にあった湖が、砂漠になってしまったそうです。
その地域では、風が吹くと前が見えなくなるとか・・・

数年前の、嵐の時の映像も流れてました。
津波のような、雪崩のような感じで、街を覆っていく映像でした。
砂が空を覆って、昼なのにまるで夜みたいに暗くなっていました。
勿論、その街の人々は、他の土地へ引っ越していく人の後が絶えないそうです。
今では、街とも呼べないとか・・・
自分の国でそんな事が起きているのに、中国はあまり関心が無いかのようです。
やはりこういった問題は、地球レベルで考えないとダメですね


不倫 Part3 その15

2009-10-28 07:00:00 | 調査員Sの日記
 中田(仮名)さんは申し訳なさそうな顔を落として、黙ったままでした。
「Sさん・・・これで私の話は終わりました。ありがとうございました」
「いえ・・・伊藤(仮名)さん・・・本当にこれでいいんですか
「何がですか
「いや・・・その・・・」
「私は話が出来ただけでいいんです。これからの事はゆっくりと考えていきます」
「ゆっくりと・・・ですか
「はい。焦って結論を出してもろくな事にはなれへんでしょう。今までの事からこれからの事をゆっくりと考えていきますよ」
「分りました・・・またご連絡します」
「それじゃぁ・・・私はお先に・・・」

伊藤(仮名)さんは、中田(仮名)さんには声もかけずに帰って行きました。
伊藤(仮名)さんは何を思い、何を感じたのでしょうか。

席に残った中田(仮名)さんは、テーブルの上のコップを見つめて何かを考えている様子でした。
「アホやったんやなぁ・・・俺・・・」
「・・・・・・」
「一瞬でも、一緒になりたいと思った俺は、ホンマにアホやったんやなぁ・・・何をやってたんやろう・・・俺も家族、居るのに・・・」
「・・・・・・」

私は何も言う事が出来ませんでした。

しばらく沈黙が続いた後、中田(仮名)さんが私に言いました。
「伊藤(仮名)さんの奥さんとは、ちゃんと別れます・・・ホンマにすいませんでしたって、伊藤(仮名)さんにもう一回伝えといてもらえませんか
「分りました」
「私がこんな事をしてしまって、こんな事言うのもなんなんですけど、奥さんとは離婚はしないで下さいって事も・・・言うてもらえませんか
「分りました」
「そしたら・・・私も帰ります・・・今日はすいませんでした・・・もし、私にも何か相談したい事が出来たら、電話してもいいですか
「はい。私でよければ・・・」
「そしたら、ここで失礼します」

中田(仮名)さんは肩を落として帰って行きました。
私はその寂しそうな姿を見送った後、君の方を見ました。

それを見た君は、ビデオカメラの入った鞄を持って私に近づいて来ました。
「お疲れ様です・・・結構、長かったですねぇ・・・」
「うん・・・カメラ大丈夫やった
「大丈夫ですよ・・・それより、どんな話してたんですか
「長くなるから録音でも聞いて・・・」
「はい・・・Sさん・・・何か元気ないですねぇ
「そうか・・・ちょっと疲れたんかなぁ・・・さぁ、帰ろ
「了解です

私は何かやるせない気持ちで一杯でした。

私には伊藤(仮名)さん、中田(仮名)さんたちが、これからどうしていくのかは分りません。
しかし、出来る事であれば、少しでも元の平穏な生活に戻って欲しいと願ってます。
やはり、不倫は重たい代償が付いてくるんやなぁ、と思いました。

不倫 Part3 その14

2009-10-26 07:00:00 | 調査員Sの日記
 伊藤(仮名)さんは一度俯いてから顔を上げて、中田(仮名)さんを見ました。
「分りました。これでもう結構です」
「えっ
「もういいですよ・・・帰っていただいても」
「あのぅ・・・私から言うのもおかしな話なんですけど・・・慰謝料とかは・・・どれくらい・・・」

伊藤(仮名)さんが、『ん?』という様な顔をしました。
「お金の事なんか、考えてません・・・あなたの奥さんが、私の妻から慰謝料を取ったら同じ事やし・・・」
それを聞いて、中田(仮名)さんが呟く様に言いました。
「それやったら・・・私はどうしたらええのか・・・」
「どうしたらええのかは、自分で考えて下さい・・・妻と関係を続けるのも・・・別れるのも・・・」
<えっ!?なっ・・・なっ・・・え~っ!?>

私は伊藤(仮名)さんの言葉に驚いて、伊藤(仮名)さんの顔を見ました。
そして次に中田(仮名)さんの顔を見ると、首を傾げてやはり驚いた様な顔をしていました。

「そんな・・・続ける事は出来ませんよ・・・伊藤(仮名)さんから、今日の事は話したらアカンと聞かされてましたからまだ話してませんけど、明日にでも話しするつもりでした・・・勿論、私の嫁にも全部話して、今後の事を考えようと思ってます・・・もし、1人になっても自業自得やと思ってますから・・・皆、巻き込んでしまって・・・」
伊藤(仮名)さんは少し間をおいて、優しい顔で言いました。
「まだ・・・皆やないですよ・・・奥さんには黙ってた方がええ・・・あなたが私の妻と一緒になろうと思ってへん限り、言わん方がええ・・・」
「そ・・・それでは私の気が・・・」
「奥さんや家族まで巻き込まんでもええでしょ
「でも・・・」
「分りました・・あなたは私に本当に申し訳ないと思ってはるんでしょ見ていてもよ~分ります・・・それで・・・どうしたらええかと・・・
「はい・・・」
「それやったら、示談の内容は 『あなたは、あなた自身の家族を巻き込まない』 という事にしといて下さい。これ以上辛い思いをする人を増やしたくない。勿論、会社を辞める事も許しません。あなたが、もし、会社にいる事が辛いと思うんやったら、それは自分が犯した罪滅ぼしやと思って下さい」
「・・・・・・」
「それで・・・私の妻が納得せ~へんかったら、私に言うて下さい」
「そういう訳には・・・」
「納得出来ませんか私はそうして欲しいんやけど・・・」
「・・・・・・」

中田(仮名)さんは言葉を失っている様子でした。
私は、何だか伊藤(仮名)さんの考えてる事が、少し分らなくなってきました。
<どういうつもりなんやろう?・・・このままでも、終わらせてもええけど、家族には内緒にしとけって事やなぁ・・・そんでも、別れやんでもええって・・・どういう事なんやろうなぁ?・・・伊藤(仮名)さん、やっぱりそういう趣向があるんかなぁ?・・・考えが深い(?)人なんかなぁ?・・・>

不倫 Part3 その13

2009-10-16 07:00:00 | 調査員Sの日記
 話が始まってから、2時間くらいが経過しました。
中田(仮名)さんが本当に伊藤(仮名)さんの奥さんを好きになった事から、2人のSEXの内容まで・・・。
中田(仮名)さんは、伊藤(仮名)さんに訊かれる事を全て話していました。
<せやけど・・・伊藤(仮名)さん・・・自分で聞いてて腹立てへんのやろか・・・そう言う趣味って事やないやろなぁ・・・>
しかし、伊藤(仮名)さんは、真剣に中田(仮名)さんの話を聞いていました。
まるで、何かを探しているように・・・。

「あなたは自分の奥さんの事は、愛してなかったんですか
「いいえ・・・そんな事はありません・・・」
「家族としてやないですよ
「そう言われると・・・家族として愛してるんでしょうか・・・」
「女としては、もう見られへん奥さんとSEXはしないんですか
「最近は・・・」
「そうなんですか・・・いつから
「伊藤(仮名)さんと付き合い出してからでしょうか・・・」
「そうですか」

伊藤(仮名)さんが、上を向いて何かを考え始めた様子でした。

「変な話ですけど、お金は会ってる時はどうしてたんですか
「どう・・・と言いますと
「割り勘やったとか、あなたがいつも出してたとか、妻が出してたとか・・・」
「いつも、割り勘でした・・・」
「そらぁ、あなたにも家族が居るし、食べさせていかなアカンもんなぁ・・・」
「すいません・・・」
「それは謝られても、私も困るわ・・・何で妻の分まで金出せへんかったんやって怒るのもおかしいでしょ
「は・・・はい・・・」

<ごもっとも・・・不倫の方を怒らなアカンねんから・・・>

「最後にもう一つ訊きたいんやけど・・・私の妻の写真はありますか一緒に写っている写真・・・」
「携帯にありましたけど、もう消去しました・・・昨日・・・」
「それは、どんな写真やったんですか
「どんなって・・・食事してた時の写真とか・・・」
「ベッドでの写真は無かったんですか
「・・・いえ・・・ありました・・・」
「それは、最中の
「最中・・・
「SEXの最中の物やったんですか
「いいえ・・・違います・・・」
「その時は裸で妻は笑ってましたか
「・・・はい・・・でも、布団は被ってました」
「私の妻の携帯で写真は撮らへんかったんですか
「いえ・・・撮りました・・・」
「そうですか・・・妻の携帯にもあるんですね・・・」

伊藤(仮名)さんは、ウンウンと2度頷きました。

不倫 Part3 その12

2009-10-14 07:00:00 | 調査員Sの日記
「あなたと居る時、妻は笑ってた勿論、楽しかったやろうと思うねんけど・・・」
「・・・はい・・・でも・・・最近は・・・」
中田
(仮名)さんは俯いたまま、首を横に振りました。
「最近・・・は
「別れ話する様になって・・・それからは、あまり笑ってる顔を思い出せません・・・」
「えっ別れ話・・・どっちからいつ
「2週間ほど前やったと思うんですけど・・・私の方からです・・・自分勝手な事なんですけど・・・私も随分・・・というより・・・伊藤(仮名)さんとお付き合いするようになってから、毎日悩んでました。このままやったらアカン・・・とか・・・ご主人を前にしてこんな事言うのは何なんですけど、皆、捨ててしもうて、2人で暮らそうとか・・・毎日悩んでました・・・」
「それは、SEXだけやなくて、ホンマに妻の事を好きやったという事なん
「自分自信でも、その事は考えました・・・どうなんやろうって・・・」
「それでどう・・・
「・・・・・・」
「妻にその事はしゃべってないん
「冗談っぽく、何回か言いました・・・」
「妻は何て
「・・・・・・」
「ハッキリ言うて下さいよ
「このまま・・・この関係でええやんって・・・ややこしくなるからって・・・」

伊藤(仮名)さんがコップの水を飲み干しました。

「それは・・・妻の方がSEXを求めてるという事
「・・・・・・」

私が聞いた昨日の喫茶店での2人の話は、そういった事を含んだ話もありました。
最初はどうであれ、昨日の時点では奥さんの方が・・・。
「中田(仮名)さん・・・ハッキリ答えてくれへんかなぁ・・・今後を考える上で、私には大事な事なんやから・・・」
<だから怖がってると思うんやけど・・・>

私の想像では、中田(仮名)さんは伊藤(仮名)さんの奥さんの事を心配してるんだと思うのです。
出来れば元の鞘に戻れたら、と思っているんじゃないかと思いました。
「確かに私は、今、物凄く悔しい思いをしてる。それでも、全部聞かんとこれからの事を考えられへん・・・だから聞きたいんや・・・ちょっと言葉が荒っぽくなってるんは、自分で分ってる・・・でも聞きたい全部・・・」
「奥さんが私を求めてるかどうかは、私には分りません・・・ただ、一緒に居ったら楽しいからとは言うてました・・・」
「そらぁ、そうやろう・・・楽しくなかったら一緒には・・・・・・・」

伊藤(仮名)さんが突然、黙ってしまいました。
何かを思ったのでしょう。今度は伊藤(仮名)さんが俯いてしまいました。

しばらく、沈黙が続いたのですが、私は伊藤(仮名)さんが気になって声をかけました。
「大丈夫ですか
「はい・・・すいません・・・中田(仮名)さん・・・もうちょっと訊いてもいいですか
「はい・・・私には断れる理由が無いですから・・・」
「無理にやなくて・・・難しいかもしれへんけど、アンケートにでも答えるつもりで話してもらわれへんやろか
「とんでもないです・・・きちんと答えさせていただきます」

また、伊藤(仮名)さんが話し始めました。

不倫 Part3 その11

2009-10-12 07:00:00 | 調査員Sの日記

「最初に・・・キッカケを知りたい・・・こうなったキッカケを・・・」
伊藤
(仮名)さんが中田(仮名)さんの目を見据えて言いました。
「キッカケですか・・・それは・・・会社でも一緒に仕事してますし、普段から冗談なんかを言うたりしてました。それで、飲み会の時に私が誘ってしまいました。酒が入ったとはいえ、とんでもない事をしてしまったと思ってます」
「酒が入ったから
「・・・いえ・・・前から・・・」
「前から、何

中田(仮名)さんが俯きだしました。
「好きに・・・なってしまいました・・・誘ったらアカンと思ってたんですけど・・・自分を抑えきれなくなって・・・」
「誘ったらアカンと思ってたという事は、自信があったという事
<好きになったって・・・何か・・・ちょっとマズイ言葉かなぁ・・・>
「いえ、とんでもないです・・・自信とかそういうのではなくて、誘うって事は自分の気持ちを出すっていう事になるんで・・・勿論、伊藤(仮名)さんにはご主人も居てはる事は分っていましたし・・・私にも家族が居ますから・・・」
「分る様な分らん様な答えやけど・・・まぁええわ・・・貴方が誘った時に、私の妻は
「はい・・・と言いますと
「直ぐにOKしたんかどうかという事とか、喜んでいたのかどうかという事やなんかですよ」

少し、伊藤(仮名)さんの声が荒くなってきた様な気がしました。
<ちょっと押さえなアカンかなぁ・・・>

伊藤(仮名)さんの声が荒くなったかなのでしょうか。中田(仮名)さんは少し間を置いてから答えました。
「最初は相手にしてもらえませんでした・・・それで酒が入ってた事もあり、私がしつこく誘って・・・」
「それは何私の妻をかばってはるんですか
「い・・・いえ・・・そういう事とは違います・・・私が強引に・・・」

私でも見抜く事が出来るウソ。
伊藤(仮名)さんは、どう感じ取ったでしょう。
「・・・・・・」
「本当の事なんです・・・」
「分りました・・・普段はどんな所で会ってはったんですか
「喫茶店とか・・・飲み屋とか・・・喫茶店で待ち合わせて、食事に行く事が多かったです」
「それから
「えっ
「ホテルに
「・・・は・・・はい・・・」

中田(仮名)さんは俯いてしまいました。


              (イメージ)