シークレットリサーチの探偵日記

総合探偵社シークレットリサーチの調査員達の日記です。

カンガルー

2010-03-15 17:58:36 | 調査員Mの日記

最近、捕鯨問題の事やクロマグロ漁の事がよく報じられている。
何か、おかしな話である。
日本は古来から鯨を食用として捕鯨していた。
今では世界のルール内での、調査捕鯨だけだ。
それでもまだ尚、オーストラリアは”かわいそうだから”と国を挙げて、日本に反捕鯨を掲げているそうだ。
しかし、オーストラリアでは、年間に何頭ものカンガルーを殺して食べているそうだ。
勿論、牛や豚も食べているであろう。

私には意味が分らない。
何故、鯨はダメで、カンガルーはいいのか
ある国では熊も食べりゃあ、何でも食べる。猿や犬までもだ。
何で日本の事ばかり悪く言うのであろうか
カンガルーと鯨。
生き物には違いないのではないのであろうか。
カンガルーを食べる国の人間に、鯨を食べる人間の事をとやかく言われる事はないと思うのだが・・・。

皆さんはどう思われます


渋滞

2010-03-10 07:00:00 | 調査員Mの日記
  その日は1件の浮気調査があったのだが、現場組と休み組に分かれていた。
私は休み組であったのだが、BOSSから連絡が入り、京都へと面談に出かける事になったのだ。
吹田インターから名神高速道路に入り、最初のうちは順調に流れて走れていた。
しかし、普段より車は多かった。高速道路が休日1000円で走れるようになってからであろう。
それらの事も予測して、時間に余裕を持って出かけたのである。
しかし、吹田から京都南の丁度真ん中くらいから、車が混み始めた。そして、渋滞となった。
<ここから渋滞か・・・まぁ、余裕があるから大丈夫やろう・・・>

やっと京都南のインターを出て、市内へ北上して行った。また順調に走れた。
しかし、京都駅を越えた辺りから再び渋滞であった。
待ち合わせの場所は、京都市内の東側方面。京都全体が観光地であるが、市内の東側方面は、『清水寺』『八坂神社』などが並ぶ人気スポットの固まりのような所である。

車がほとんど動かない。
誰かが苛立っているのであろうか、頻繁にクラクションを鳴らしている。この渋滞のせいなのであれば、クラクションを鳴らしても仕方ないと思うのだが・・・。
私は、そのクラクションの音に、少し苛立ちを感じた。

京都市内は、碁盤の目の様に道路が通っている。
交差点で人が横断歩道を渡る。その間、車は中々左折も右折も出来ないでいる。それで、後ろが支えて渋滞である。
物凄い人数の人々が、街を歩いている。まるで祭りに行く時の様な行列であった。

”まぁ、まだ時間に余裕があるから” とたかをくくっていた私も、流石に焦りだした。
<おい・・・どうなってるんや・・・早く走れよ
路肩に停まっていた車が、前方の車の前に割り込んで入ってくる。
<おいそんなヤツ入れるなよ
前の車が信号待ちになる。
<もっと突っ込んで、先に渡らんかい

タバコに火を点けた私は、少し我に返った。
何と自分勝手な言い草であろうか・・・。皆、キチンと運転しているのに・・・。
おかしな運転をして「お前本当に免許証持っとるんかいと怒鳴りたくなる様な車もあるだが、今、この場所ではそんな車は見当たらない。ただの自分勝手な思いだけである。
<イライラしてるんは、自分だけやないやろうなぁ・・・>
そう思うと、不思議にイライラが無くなった。

結局、相談者との約束の時間には、間に合わなかった。
しかし、渋滞であるから・・・と、連絡しておいたので「そうですよね。わざわざすみません」と納得していただいていたのだ。
物凄く焦ってイライラしてしまった自分を、少し恥かしいと思った。
事故も無く、無事に相談者に会えたのであるから、それが一番ではないであろうか。

皆さんはどう思われます


復縁工作?

2010-02-16 08:40:14 | 調査員Mの日記
1本の電話がかかってきた。
誰も居ない事務所に帰ったばかりの私は、その電話を受けた。
その内容は、弊社『シークレットリサーチ』タカスギという社員がいるかどうかという質問であった。
私は「そのような名前の社員はいません」と答えると、電話の主は話し出した。
どうやら、そのタカスギという男が『シークレットリサーチ』を名乗り、復縁工作を行ったようであった。
そして、お金の事で揉めているそうであった。
契約書も交わしていないらしく、分っているのは携帯の電話番号だけ。
向こうから、突然声をかけてきたそうだ。
<まだ、そんな事をやっている輩が居るんか!?>
復縁工作、別れさせ工作。
「弊社では、タカスギと言う男も居ませんし、そういった依頼はお受けしていません」
「大阪にシークレットリサーチっていう探偵は他にもあるんですか
「現在はやっているかどうかは分りませんが、以前はあったようですが・・・」
「そうですか・・・もう一度ネットで調べてみます・・・」
「脅迫まがいの事を言ってるようですから、警察に相談されてみてはどうですか
「そうしてみます」

まだまだ、詐欺まがいの事をやっている輩がいるとは、警察も力を入れてやって欲しいものだ。

皆さんはどう思われます


ハイ?

2010-01-30 07:00:00 | 調査員Mの日記

高速道路の料金が土日祭日は1000円になった為か、ここのところ浮気調査が遠方にまで及ぶ事が多くなってきた。

先日は、逆に神戸の対象者を大阪で調査する事になった。
対象者依頼者の妻。
裕福な家庭であるがためなのか、対象者は『若いツバメ』(今は死語かな)と遊び放題。
ホストクラブの従業員の男性の年齢と、対象者の年齢は親子程の差がある。
対象者がでっかい外国車に乗り『ツバメ』を迎えに行く。

しかし、女性も異性と一緒に居ると、やはり気分はハイになるのであろう。
荒い運転である。たまに見かける、「いちびった運転」私にはそう思えた。
別に、スピードを出すわけでもないのではあるが、ところどころでアクセルを踏む。
タイヤが鳴る時もあった。
ただの運転が下手なのかもしれないが、私が見る限りでは確かにハイになっている様子であった。

大阪の『難波』でパーキングに車を停めた2人は、仲良く手を繋いで歩いて行く。
対象者は若作りをしてはいるが、どう見ても不自然である。
『道頓堀』等をブラブラして買い物等した後、『難波』のパーキングに戻り、一流ホテルのパーキングへ・・・。
そして、ホテルのレストランで食事。(この経費は出るのか心配だ・・・)
事前に予約してあったのか、そのホテルにチェック・インした。

この調査では、対象者が全てのお金を出していた。
両手に一杯ぶら下げていた袋も、『若いツバメ』の上から下までの服や靴である。
勿論、これらも対象者の支払いであった。現金で・・・
この不景気の中で、お金の使い方が羨ましいと言うか、何と言うか・・・

皆さんはどう思われます


麻薬 

2010-01-10 07:00:00 | 調査員Mの日記
 以前、大阪難波で「ドラッグストアのコンビニ」と呼ばれていた男2人組が逮捕されたニュースがあった。
コンビニと呼ばれていたのは、勿論、24時間営業だったからである。
この2人組は、麻薬を末端価格の半分で売っていたそうだ。50%OFFである。
私は、麻薬がどれくらいの金額で取引されているのかは知らないが、半額となるとやはり客は大勢になったであろう。
おまけに、常連客には「ツケ」もきいたとか・・・。
逮捕された時この2人は、「忙し過ぎて、しんどかった・・・」と言っていたらしい。
それだけ、麻薬が蔓延しているという事であろう。 

この事件で私が少し寂しく思えたのは、使われていた方の男が、凄く ”真面目” であった事である。
刑務所を出所したこの男は、務所仲間であったもう1人の男に誘われたらしいのだが、日給1万円で、客がいつ電話しても必ず ”仕事" をこなしたという事だ。
寝る間も無く ”仕事” をしていたらしい。
他にまともな仕事は無かったのであろうか・・・この不景気で・・・。
だからと言っても、決して許される事ではないのではあるのだが・・・。

この話で馬鹿げている事がもう一つ。
この”真面目”な男。あまりにも忙しさに、寝る間も無かったものであるから、覚醒剤を自分自身でも使用していたとの事であった・・・。

皆さんは、どう思われます


イタリアの探偵

2009-12-16 07:00:00 | 調査員Mの日記
 以前、産経新聞にイタリア探偵の記事が載っていた。
イタリア探偵の依頼の案件についてである。
イタリア探偵に依頼する案件は、以前は日本と同じく浮気調査が一番多かったそうである。
しかし、最近では少年少女の非行が進み、子供の行動調査に関する依頼が急増しているらしい。
この1年でイタリア全国平均で10%、大都市ミラノでは40%、ローマでは20%増だそうだ。

調査対象は、麻薬の吸引、女子の性的非行、飲酒、ビデオポーカーなどの賭けが大半で、麻薬吸引以外の調査は比較的簡単らしい、と記事では述べている。
麻薬吸引の調査は、現在のように大都市のあらゆるところに売人が存在する為、購入や吸引の現場の証拠写真を撮る事は、1人の探偵では手に負えないらしい。
記事では最後に、子供の非行の発見は親の勘が1番だと述べている。

これらの事は、あくまでもイタリア探偵の事である。弊社とは調査のやり方が違うのであろう。
また、イタリア探偵は1人で調査する事が多いのであろうか。弊社では、1人で調査する事はほとんど無い。

しかし、子供たちの非行が進むイタリアの親たちは、探偵依頼し、こういった調査を行ってまで子供たちの事に神経を使って見守っている。
勿論、日本でも非行は、昔と形を変えて進んでいると思うのだが、親の考え方が違うのであろうか。モンスター・ペアレントが増えている日本の親たちは、本当に子供たちの将来を考えているのであろうか、と私は思う。

皆さんはどう思われますか


2009-10-30 07:00:00 | 調査員Mの日記
 先日、友人の1人が尋ねて来た。相談があると言うのだ。
その相談の内容とは、年甲斐も無く好きな女性が出来たと言うのだ。
それで「この気持ちをどうしたらいいか・・・」という事だった。
「あのなぁ・・・俺は探偵やぞ・・・分ってるんか探偵
私は心理学者でもなければ、カウンセラーでもない。
まぁ、相談の内容が、ストーカーみたいに私に嘘をついて”その相手の女性の事を全て調査してくれ”という事ではなかったのが救いではあるのだが・・・。
その友人には、家族があり、奥さんも子供もいるのだ。
「お前にしか、こんな話でけへんやんけ・・・」
「そんなら、止めとけ・・・不倫なんか・・・」


その相手の女性は、トビッキリの美人(べっぴん)でも、トビッキリのスタイルでもないらしい。
ただ、明るく、気立てが良いらしい。
友人も最初のうちは、そんな思いはなかったらしいのだが、いつからか、気になって夜も眠れなくなってしまったという事だ。
完全にのぼせ上がっているらしい。
「駆け落ちでもしてみたらと、私が冗談で言ってみたのだが、「そんな事は出来るわけが無いだから悩んでるんやと怒り出すしまつである。
本人は、家庭を壊したくはないという気持ちは持っている様だ。だから悩んでいるらしいのだが・・・。

「それで、相手の女性とは何回くらい
「何回って・・・何にもないよ・・・」
「何にもないって・・・お前・・・ひょっとして・・・ただの片思い・・・とかと違うやろなぁ
「まだ、告白とかしてないし・・・」
「はぁ・・・告白ぅ・・・何が家庭は壊したくないじぁ・・・何も始まった訳でもないやないか
「せやから言うてるやないかこの俺の気持ちをどうコントロールしたらええのかって
「そ・・そうか・・・」

私は、相手の女性と交際でも始まりかけてるのかと思っていたのだが、どうやら本当に片思いだけのようだ。
<全く・・・こいつは・・・中学生の相談か・・・>

「そのままで、ええんとちがうんか人を好きになるって事は悪い事やないと思うし、年も関係ないやろう・・・仕方ない事やんけ・・・それに、お前がしっかりしてたら間違いもないやろうし・・・お前は今の気持ちが嫌なんか
「いや・・・嫌やない・・・」
「そしたらその話は、ただの自慢か
「そんなつもりは・・・心が苦しいねんやん・・・」

考えてみれば、羨ましい話である。
私は、ここ数十年そんな気持ちになった事がない。先に下心が勝ってしまっていたような気がする。

苦しんで・・・飲み過ぎて・・・二日酔いになって・・・。
浮かれて楽しんで・・・また飲み過ぎて・・・また二日酔いになって・・・。
<そんな気持ち・・・忘れてたなぁ・・・>

皆さんはどう思われます



イジメ その4

2009-06-20 07:00:00 | 調査員Mの日記
 次の日。私は相談者と会う事が出来なかった。相談者と別れた後、30分くらいして相談者から電話があったのだ。
「娘が手首を切って、自殺を図った」と・・・。
相談者が私と別れた後、奥さんから電話があったそうだ。幸い、奥さんが早く発見し、傷も浅かったらしい。
しかし、長女本人もそうだが、家族の心の傷は深く残るであろう。とても悲しい事である・・・。

何日か経って、その相談者から連絡が入った。
「この間はすいませんでした・・・」
「いえ・・・それはかまわないのですが・・・娘さんは
「はい・・・実は、もう学校を辞めさせました・・・ご心配をおかけして申し訳ありません・・・」
「えっ・・・そうなんですか・・・」
「今は娘も気持ちが落ち着いている様で、少しホッとしています・・・相談を聞いていただいたのに、こんな事になってしまって申し訳ございません」
「いえ・・・それは気になさらなくても・・・それよりも、しっかりと娘さんのケアをしてあげて下さい
「分っています・・・又、何かとご相談させていただく事もあると思うのですが・・・」
「と、いうと・・・訴えを起されるのですか
「そっちの方はまだ考えていないのですが・・・」
「もし、少しでもそういうお考えがあるのであれば、早く証拠収集はされた方がいいとは思いますよ後からでは難しくなります」
「分りました・・・考えてみます・・・」
「私共で出来る事であれば、いつでもどうぞ・・・」


この相談はこれで終了した。
相談者の長女も相当辛い思いをしたのであろう。苦しんでいたのであろう。しかし、彼女がとった自殺を図るという行為は間違っていると思う。
自殺しても、何も解決はしない。その事によって、今度は家族や周囲の人たちを苦しめる結果になるだけであろう。
勿論、天国なんかには行けるはずもない・・・。

私は、彼女のように悩んでいる人たちに言いたい。
あきらめないで
自分を傷つけないで
解決策は必ずある
ほんの少しでいい、勇気を持って
必ず耳を傾けてくれる人がいるはずです
どんな時でも、決して1人ぼっちなんかやない
その事を忘れないで欲しい・・・。立ち向かって欲しい・・・。


イジメ その3

2009-06-18 07:00:00 | 調査員Mの日記
長女から全ての話を聞いた相談者は、当然の事ながら学校に相談した。
しかし、学校の対応は「片方だけの言う事じゃ、事実確認が難しく・・・」「問題自体が大変難しく・・・」と言うだけで、放ったらしにされたそうだ。学校側としては”放っていない”というらしいのだが・・・。
そこで相談者”証拠があれば、学校もちゃんと対応してくれる”と思い、相談しに来られたのだ。

何ともお粗末な学校の対応だ。高校生とはいえ、1人の生徒が苦しんでいるのに・・・。
「事実確認」をしなければ、対応は出来ないのであろうか。
「難しい問題」なのは分るが、もっと迅速な対応を考えてもらいたいものだ。
イジメの被害に遭っている子供に、事実確認がどうだとか言う前に出来る事があるとは思うのだが。
『イジメ問題』は何も昨日今日始まったものでも無いだろうに、対策は出来ていないのであろうか。
それとも、自分たちの学校では絶対に起こらないとでも思っていたのであろうか。

事実確認が・・・と学校側は言うそうなのだが、実際問題、私たちが『イジメ』証拠を掴んで提出した場合、どう対応するのであろうか。
そのイジメを始めたグループのリーダー的な存在の生徒、クラスの皆を、どうするつもりなのであろうか。
大げさな話ではなく、裁判沙汰にまで発展する可能性もあるのではないか。

この相談者にその事を話すと「まだ何も分りません。今はとにかく娘を助けたい・・・」とは言うのだが、やはり最終的な事まで考えて行動した方が私は良いとは思う。
しかし、そんな事にならに様に、教師が生徒たちと話し合って解決出来るのではないだろうか・・・。

「娘さんの協力は、お願い出来ませんか辛いとは思うのですが・・・」
「話してみないと分らないですけど・・・」
「こんな方法を提案させていただくのは申し訳ないのですが、一番早く証拠を掴むには娘さん協力してくれて、学校へ行って実際にイジメられる事です・・・それを、映像と録音で撮る・・・これだと1日で終わります」
「分りました・・・一度、娘に話してみます」
「もし、無理ならかまいません・・・方法は他にもあります・・・ただ時間がかかるかもしれません・・・」

私は、後幾つかの提案をさせてもらった。
「それじゃぁ今日、娘とだけじゃなく、家族で相談してみます」
「後・・・娘さんの心のケアだけは忘れないで下さいね・・・頭にくるのは分りますが、証拠を掴む事ばかりに集中すると、娘さんを知らない所で傷つけてしまうかもしれません・・・その事は忘れないで下さい」
「分りました」

相談者は、明日もう一度会う約束をして帰って行きました。

イジメ その2

2009-06-16 07:00:00 | 調査員Mの日記
 相談者の長女は、学校で誰とでも仲が良く、楽しく学校生活を送っていたそうだ。
しかし、いつの頃からかある女子生徒のグループが、1人の生徒をイジメだしたそうだ。相談者の長女は、そのイジメられていた女子生徒とも仲が良かった。勿論、イジメていたグループの生徒たちとも仲が良かった。
しかし、ある日そのグループのリーダー的な生徒に呼び出され、「何でアイツと仲良く付き合ってるんやと聞かれ、長女は「友達やから」と答えたそうだ。その日から標的が相談者の長女に移ったという事であった。
別に最初にイジメられていた生徒も、何をどうした訳でも無く、ただ穏やかな学校生活を送っていただけだった。
相談者の長女も、どうしてその子が段々とイジメられ出したのか理由も分らないと言う。

そして相談者の長女に標的が移ってからは、イジメが広がるのが早かったそうである。
元々、揉め事が嫌いな長女だそうで、何を言われても、何をされてもジッと我慢していたそうだ。ただ嵐がやむのを待つ様に・・・。
イジメを起していたグループの生徒たちとも最初は仲が良かった為に、揉める事を恐れた長女は「何でそんな事言うん何でそんな事するんと長女は言えなかったそうだ。
「もう少し、ウチの娘にも勇気があれば・・・」相談者は言っていた。
そして、イジメはクラス全体にまで広がった。何をするにしても、”いちゃもん”をつけられる。
最後には、最初にイジメられていた生徒からさえも、イジメを受けるようになったそうだ。
これには相当ショックを受けたそうだ。

それでも、長女にはクラブがあるはずだった。
しかし、全国レベルのクラブである。部員の数も多い。勿論、同じクラスの部員も何人もいたのである。
誰も助けてはくれず、授業中や休み時間、そしてクラブ活動中にまでも・・・。
逃げ場が無くなった。
自分で行きたい学校を選んで行った為、親にも学校を休みたいとは言えずに、学校に行っては保健室にいる毎日だったらしい。
そして、頑張っていた線がとうとうキレた。
登校を拒否したのである。