♪ <前略>
全く引力とは恐ろしいもので 地上に浮いている物は下へと
落っこってしまうのだから アレヨアレヨと思うまに
若秩父のマワシは落ちた
さすが天下のNHK すぐにテレビカメラを消せと命じたが
折も悪くもアルバイトを使っていた為に アップで放映してしまったのだ
<中略>
何か体をささえる物はありませんか
何かつかむ物はありませんかと 何かつかむ物はありませんかと
目をこらして見た 目の前にあった
私はかってあの様な 悲惨な戦いを見たことがない ♪
今朝、スポーツニュースで朝青龍の負け相撲を見ながら、お得意の鼻歌が出てしまいました。(笑)懐かしいですねぇ、なぎら健壱の『悲惨な戦い』でありますが
悲惨なことが起こるとき、何か原因があるはずですよね。
ところが、へんに繕おうとするもんだから、なおさらに悲惨さが増したりして、さらには原因も、朝潮が悪い、木村庄三郎が悪い、国技館が悪い、NHKが悪い、いやいや引力が悪い(『悲惨な戦い』を知らない人にはチンプンカンプンでしょうが)と、わけが分からなくなっていく・・・・
『世界的経済不安』も『事故米問題』にしても、歌の当事者じゃないけど『相撲協会問題』も、そんな人間の愚かさを見る思いです。
ともあれ『相撲協会問題』はともかく、『世界経済不安』も『事故米問題』は、●チンのアップをテレビで見せられるより、我々庶民に多いに影響を及ぼす問題だけに、責任のなすりあいや、遅い政府の対応、そして茶番を続ける自民党総裁選と、私ですら「それでいいの?ダメじゃねぇの?!!好きな音楽かなんだかしらないけど、にこやかに入場してる時じゃねぇだろ」と思ってしまうんですから、そうとうムチャクチャ、ダメダメなんじゃありませんかねぇ。
私の田舎では、今まさに市議会議員選のまっただ中でありまして、まぁ飽きもせず「よろしくお願いします。よろしくお願いします。」と選挙カーの行進が続いています。
あれもひじょうに無駄だとは思いますが、市議会議員選に誰が出馬しているのかも分からないような無関心の市民も多いわけで、どっちもどっち、これもまた原因があるのに原因が分からなくなっちゃった例の一つかもしれません。最も身近な選挙のはずなんですけどね。
身近になればなるほど、生徒会会長の選挙のような、クラスの委員長を選ぶ選挙のような「誰がなってもいっしょだろ」的発想が増すのはとても不思議に思えてなりません。
これは、国政選挙が一番大切で、それからどんどん身近になって行くにしたがって、重要度が落ちていくという感覚がそうさせるのでしょうか?
かく言う私も、改選前の市議会議員が「どういった活動をして、何を成したのか」なんてほとんど分かっちゃいませんし、「ただの金食い虫だろ」ぐらいにしか思わない輩ですから、この状況に文句を言えたもんじゃありませんけど。
今回も選挙前日あたりに
「明日は選挙日です。必ず投票されますように、その際は○○をよろしくお願いします。」
「あ~あ、はい、頑張って下さい」
なんていう電話のやり取りを何度かすることになるのでしょう。
一有権者として反省せねば、今回は私も実績や公約に少しだけ耳を傾けるつもりでいます。そして、自信を持って一票入れてこようかな。『悲惨な戦い』にならないように。
さて、今日の一枚は、以前「ジャズ~~????」という記事で、音源しか持っていないといったTHE RIANO CHOIRの一枚です。
でへへへへへ、レコードが手に入ったのです。
このアルバムは、私の初恋の人かもしれないジャズ喫茶のママに、A面ばかり(2枚組だったこともLPを手にするまで思い出せなかったほど)何度も何度も聴かされた、彼女お気に入りの一枚でした。
7人のピアニストが、7台のピアノとオルガンのみで繰り広げるアンサンブルは、私の中でのジャズと呼べるかどうかとの問いには未だ「無回答」ではありますが、じつに壮大で気持ちの良い一大パノラマとなって拡がってきます。
また、観客のノリが良いんだなぁ、会場の音響も、ちょっと教会を思わせるような。
そう、まさに教会で肉声ではなく、ピアノとオルガンでゴスペルを歌っている、そういった表現がピッタリでしょうか。
あらためてC面まで聴いてみましたが、「MAN EXTENSIONS」なんかの各人のソロもとても楽しいく思えました。
ともかく、「朝、出がけに聴いてもやる気を起こさせてくれる」そんな一枚だと思いますよ。
HANDSCAPES / THE PIANO CHOIR
1972年
STANLEY COWELL, NAT JONES, HUGH LAWSON, HAROLD MABERN, DANNY MIXON, SONELIUS SMITH(p) WEBSTER LEWIS,(p,org)
1.JABOOBIE'S MARCH
2.STRAIGHT NO CHASER
3.PRECIOUS LORD
4.SANCTUM SAINTORIUM
5.NATION TIME
6.EFFI
7.MAN EXTENSIONS
8.THE ALMORAVIDS
9.KILLERS
このアルバムですが、つい2-3週間ほど前、自分のコレクションから引っ張り出して、聴いておりました。私の好みはスタン カウエルのEffiです。
こんなアルバムを紹介するのは意外でした。いい意味でのコメントです。もう35年以上も経過するんですね、リリーズされてから!
そのジャズ喫茶のママが好きじゃなければ、おそらくは出会わなかったアルバムだと思います。
午前11時の開店10分前だというのに、ドアを叩くとスッピンのママが眠そうに出てきて
「ママ、もうすぐ11時だよ」
「大丈夫、11時になんか誰も来ないから、バブちゃん、掃除機かけちゃって」
掃除を済ませて、入れ立ての珈琲(いかにジャズ喫茶でも、入れ立てはそこそこ美味しかったんですよ。笑)を、飲みながら、ママが一番にターンテーブルにこのアルバムを乗せるんです。
しばらくそのパターンが続いたことを思い出します。