JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

やっと『東京JAZZ 2010』その一

2010年10月14日 | m-o

ロングドライブの疲れが未だ抜けない木曜日、一週間以上遅れてしまいましたが、いよいよ『東京JAZZ 2010』テレビ放送の感想であります。

今日は第一夜「ボーカル・ナイト」

トップバッターは、ロバータ・フラッグ
ジャズ・ボーカルという括りは難しいですよね、ロバータ・フラッグがジャズ・ボーカリストと言われても、私なんざぁピンとこないところがあります。ジャズ・ボーカルもスタンダードを歌うからそうだとか、バックがジャズミュージシャンだからとか、つまりはその程度のもので、あまりこだわるべきものでは無いのでしょう。
おっと、感想でした。顔からは想像しがたい可愛らしい声が印象的でした。その声にアルチュード・タッピンのソプラノがマッチしていたように感じました。

お次は、綾戸智恵ですか
う~~~ん、噂どおりこの方のステージは楽しそうであります。しいて言えば、もう少しボリューム感があるともっとよろしいんでしょうが、少し太られたらどうでしょうかねぇ?(笑)

私的に初日の目玉は、マーカス・ミラーとNHK交響楽団との共演、昨年を振り返ってもほとんど期待していなかったのですが、「BLASH ! 」という選曲も功を奏したのか、ことのほか魅力的な演奏だったと思います。アレックス・アンソニー・ハンのソロもなかなか聴きごたえがありましたし、「この演奏なら音だけ落として何度も聴き直そう」とまで思って、じつはすでに携帯音楽プレーヤーに落とし込んでしまいました。

え~~と次はTOKU & 塩谷哲
ファンの方には申し訳ないんですが、私的にTOKUさんってあまり得意じゃないんです。勝手ながら感想は無しということで・・・おっと塩谷哲さん・・・・オルケスタ・デ・ラ・ルスは好きでしたよ。

初日最後は、アル・ジャロウ。
70才、ほんとまぁ元気なジジイですねぇ(笑)
一種独特なスキャットは、好き嫌いがあるんじゃないでしょうか。私的にはこちらもあまり得意ではないんですけどね。
それにしても、いつまでも若いお声で、昨夜カラオケで声を潰してしまった私とは大違いです。そういった意味で敬意を持って拝聴いたしました。

ということで、第一夜「ボーカル・ナイト」は、私の大得意分野(笑)が多かったということもあって、ボーカルではないマーカス・ミラーとNHK交響楽団に耳が行ってしまった放送でした。
次回、第二夜「グルービー・ナイト」の感想も、期待せずにご覧あれ。

さて、今日の一枚は、リー・モーガンです。

コーンブレッド、つまりはトンモロコシパンですが、みなさんは食されたことはありますかねぇ?
水分を吸い取った蒸しパン?じつにモソモソする飲み物無しではなかなかいっぱい食べられない?そんな印象が私にはあります。もちろんこの手のパンは、噛むほどに味が出るという代物で、まずくは無いんですよ。
ともあれ、コーンブレッドは、奴隷時代の貧しい黒人が飼料のとうもろこしの粉を利用して作り出した食べ物という事で、人種差別のキーワードでもあったわけで・・・・・レコード紹介にはあまり関係のない話でしたね。

モーガン、ジャッキー・マクリーン、ハンク・モブレイという豪華フロントを、ハービー・ハンコック、ラリー・リドレイ、ビリー・ヒギンズ、いわゆる新主流派のリズム隊が支えるという布陣でありますが、単なる「イケイケ・ジャズ・ロック」にならなかったのは、「ハービー・ハンコックの力が大きい」と評価される一枚です。

ハンコック嫌いの私としては、そこはあまり誉めたくないんですが、たしかに彼のピアノがこのメンバーをまとめあげたアルバムであることは確かだと思います。
ボサ調の「CEORA」の出だしなんか、ちょっとむかつくけどカッコイイですもんね。

このコーンブレッドは、それほど噛み続けなくとも良い味がすると思います。

CORNBREAD / LEE MORGAN
1965年9月18日録音
LEE MORGAN(tp) JACKIE McLEAN(as) HANK MOBLEY(ts) HERBIE HANCOCK(p) LARRY RIDLEY(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.CORNBREAD
2.OUR MAN HIGGINS
3.CEORA
4.ILL WIND
5.MOST LIKE LEE



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