食い気、飲み気ばかりに走る今日この頃(いつもでしょ)、ただでさえ鈍りきっている体が、ますますだらけきってしまいそうです。
だからというわけでもないのですが、今日の昼食は、コンビニでおにぎりを仕入れ、昼休み一時間だけの公園散策をしてまいりました。
まだまだ、紅葉にはほど遠い園内ではありましたが、そこかしこに秋の訪れを感じることが出来ました。
風を待ちわびる綿毛、数少なくなってしまった花に舞う蝶、椿の実は小さな林檎のようです。
ベンチに腰をかけ、
「さて、めしめし」
コンビニのおにぎりをほおばると、ふと小学生の頃の遠足を思い出したりして、
毎回、隙間無く海苔でくるんだ、真っ黒の・・・そうまるでマンガの「黒い魔球」の野球ボールみたいな、真ん丸真っ黒おにぎりを持ってくるヤツがいて、とてもうらやましく思ったこと
母に「同じようなおにぎりがいい」と言ったら
「それぞれの家風が大事だから」とわけのわからないことを言われたこと
(当時は、黒い海苔も我が家には高価なものだったのでしょう。)
「おにぎりがどうしてこんなにおいしいのか、というと、ひとつひとつ、手で握っているからなのですよ」と言ったのは、太宰治の『斜陽』に出てくるお母様だったですよね。
まさに、その通り、コンビニのおにぎりではあまりに味気ない。
「おにぎり」「おむすび」は、もともと女言葉で、正式(何処で正式なのかはわからないけど)には「握り飯」が正しいらしいです。
そういえば、時代劇なんかで、それこそ野球ボールみたいな真ん丸の、いかにも「握り飯」って感じのが出てくるじゃないですか、あれはあれでじつに旨そうに見えますよね。
いずれにしても、愛情込めて握ってもらったおにぎりは、元気回復のもと、「ようし頑張るぞ~~!」てな、栄養剤的効果も合わせ持っています。
「よし、こんどの休みは、手作りのおにぎりでも持って、どっか出かけてこようかな」
・・・・・「自分で握って持ってけば!」・・・・・
あれ? どこかからそんな声が・・・空耳には違いないけど・・・
こうして、うなだれながら公園を後にしたバブ君でしたとさ。
めでたしめでたしって・・・ちっきしょう~~~~~~~!
さて、今日の一枚は、珍しくも日本人、秋吉敏子です。
ニューポートでの好評の檜舞台を終え、最初のアルバムがこれ、バーブ時代ではベスト・アルバムと称される一枚です。
グルービーかつ、敏子ならではの繊細な解釈がひかるアルバムだと思いますよ。
敏子といえば、大リーグでいうところの野茂みたいな存在ですけど、パイオニアと言われる人達はいかに実力を必要としたのか、この頃の敏子を聴くと実感させられますよね。
THE MANY SIDES OF TOSHIKO
1957年9月28日録音
TOSHIKO AKIYOSHI(p) GENE CHERICO(b) JAKE HANNA(ds)
1.THE MAN I LOVE
2.MINOR MOODS
3.AFTER YOU'VE GONE
4.WE'LL BE TOGETHER AGAIN
5.STUDIO J
6.TOSH'S FANTASY(a. "Down a Mountain" b. "Phrygian Waterfall" c. "Running Stream")
7.BAGS' GROOVE
8.IMAGINATION
おまけ、
帰宅すると、今日の晩飯は「栗ご飯」に「秋刀魚の塩焼き」、
「また秋刀魚かよ」との思いはグッとこらえ、大好きな「栗ご飯」に大喜びです。
今日ばかりは、普段夜飯を食べない私も
「栗ご飯、栗ご飯、ルンルン」
「あ~ら、栗ご飯だったら、食べるんだぁ」
・・・・・だから、その一言が全てをぶち壊しにするんだって。
おっと、携帯が鳴っている・・・・・へへへへへお誘いの電話かな
ライブでビッグバンドを聴いたっきりなので、どこかで探してピアノトリオも聴いて見ます!
女性ジャズ・ピアニストとしても、一級品であることは保証します。