JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

焼けぼっくりに火は着かず

2007年07月26日 | s-u

いやぁ、蒸し暑い一日でした。午前中は昨晩のアルコールも手伝って、私の不快指数もグングン上がり、仕事にまったく身が入らない始末、これから益々暑くなるというのにこんな事ではいけません、反省しています。

今日は、以前にお約束したとおり、昨晩の人妻との密会(笑)の報告をせねばいけませんね。
しかしその前に、さる23日に、音楽評論家青木啓氏が、結腸がんでお亡くなりになったとのこと、まずはお悔やみ申し上げます。
私もかなり以前ではありますが、青木氏の本を楽しませていただいたことがありました。この年代以前の評論家の方は、気骨があるというか『一本筋の通った頑固者』といった方が多く、大先輩としてこれからもご活躍いただきたかったのですが残念です。あらためて古い本をのぞき込んでいます。

さぁ、ここからが今日の本番ですか(笑)
昨晩は、予定通り7時頃から人妻(しつこい?)C-と飲みに行ってきました。
それにしても思うのは、多感な次期をともに過ごした友人というのは、たとえ20年強のブランクがあっても、5分もしないうちにまったく違和感が無くなってしまうという不思議さ。
ここ数年、何人かの友人と同じような間隔をおいて再開する機会に恵まれましたが、この不思議さは男女関係なしに共通することで「友人とはありがたいものだ。」とつくづく感じさせてくれます。

「ふふふふふふ、この前S君から、バブ君の変身ぶりは電話で聞いてたけど、ほんと、わかんないくらい肥えちゃったねぇ。」
「うるせえなぁ、おめえだってシワの数なら俺に勝ってんじゃないの」
憎まれ口も昔と何も変わっちゃいません。彼女は、たしかにシワは増えたものの、昔の面影そのまま、さすがに一時は私が惚れそうになった女であります。(笑)

あたりまえの話ですが、まずは思い出話で盛り上がりました。
「そういやあ、・・・・・・・・・・みたいなことあったよなぁ」
「しかし、バブ君は良く覚えてるよねぇ、私なんか最近健忘症気味で。」
「他人にも、良く覚えてんねぇって言われることあるよ。」
「じゃあさあ・・・・・」
と彼女が話し出したのは、私が高校を卒業して上京するときの話でした。

その時、C-は駅まで見送りに来てくれたのだそうで
「おまえ来たっけ?????やべ、俺忘れてるよ」
「えっ、「俺と付き合ってみるか」って言ったの覚えてないの?」
なんと、私は列車に乗り込む直前に、彼女にコクってたらしいのです。
「えっ?!そんなこと言ったっけ???そんでおまえ何て答えたんだっけ?」
「どうして、遠くに行っちゃうときにそんな事言うのって答えたわよ。」
「それって、俺がコクってふられたって事なのか?」
「本気じゃないこと分かってたもん」
「いや、俺は本気でおまえに惚れてたんだよ」
「バーカ、Kが好きだったくせに」

これで明確になりました。私の記憶力は「自分に都合が悪いことは忘れる」というじつに都合の良いものであったのです。
ともかく、話は尽きません。ジャズ喫茶での出来事、上京した後の出来事、結婚までのいきさつ、そして近況、楽しい夜を過ごすことが出来ました。

えっ?ほんとにそれだけかって?
残念ながら、焼けぼっくりに火は着きませんでした。(笑)

さて、今日の一枚は、焼けぼっくりとは何の関係もない、ソニー・スティットです。
1972年録音のアルバムとは思えないほどハード・バップした一枚です。(笑)
夏に向けてバラード調の「時々出る幽霊(A GHOST OF A CHANCE)」季節感バッチリでしょう?
いやいや、馬鹿にして言ってるわけじゃないんですよ。邦題にするとなんとも奇天烈な曲名になってしまいますが、このアルバムで最も光っている一曲だと思います。バリー・ハリスのピアノも効いているんですよね。
「CASBHA」「TOPSY」も良い感じ、お勧めの一枚かもしれません。

CONSTELLATION / SONNY STITT
1972年6月27日録音
SONNY STITT(as,ts) BARRY HARRIS(p) SAM JONES(b) ROY BROOKS(ds)

1.CONSTELLATION
2.A GHOST OF A CHANCE
3.WEBB CITY
4.BY ACCIDENT
5.RAY'S IDEA
6.CASBHA
7.IT'S MAGIC
8.TOPSY



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4 コメント

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期待通りの (monaka)
2007-07-26 22:53:41
バブさん、こんにちはmonakaです。
なーんだと、期待した通りでございました。安心の限りですが、なぜかさわやかな緑風も感じますよ。
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monakaさん (バブ)
2007-07-27 20:21:33
なんだぁ、少しは「焼けぼっくりに・・」も期待してもらえていたかなと思ってたんですがねぇ。(笑)

まぁ、何かあったら大変なわけで、そこは大人ですから(大笑)

ともかく、久しぶり会った彼女は、年相応に可愛い妹のままでした。
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フフフッ(^^) (カルロス)
2007-07-30 01:15:37
人妻との密会・・・実にいい響きですね。この言葉スキです(^^:)
迫真のレポート、楽しませていただきました。そうですか、コクったときのことを自分で忘れてるなんて・・・オトコってそういうものですね。自分でもそういうことが度々ありました(^^:)
やけぼっくいに火がつかなかったのは、良かったのか悪かったのか・・
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カルロスさん (バブ)
2007-07-30 19:32:35
都合の悪いことを忘れる、これは、人間の良いところでありますから、今後もどんどん忘れますよ。
えっ?そんなこと言わなくても健忘はどんどん進むって?あははははハハハハハハ・・・シュン

『人妻との密会』といっても、彼女のお宅の方は旦那以外全員が私に会っていることを知っていたのですから、悪いことは出来るわけもなく・・・・・
おっと、違いますよ。最初から悪いことなど考えてませんから。(笑)
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