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大奥のサクラ1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2011年09月08日 20時16分47秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『大奥のサクラ 現代大奥女学院まるいちっ!』(日日日先生原作、みやま零先生イラスト)が発売中です。
表紙はメインヒロインの「百手姫」ことさくら。
名前通りの美しい桜色の髪が印象的ですが、その体には大きな秘密が隠されていて…という2面性が見どころですね。

お話的には、豊臣の天下が続いた架空の現代で、大阪城内に作られた大奥女学院を舞台に、天下人たる将軍の寵愛を受けるため、美少女達が血なまぐさい殺し合いを繰り広げる…という展開です。
ラブコメ的には、主人公である将軍の息子、豊臣秀影とメインヒロインのさくらは旧知の間柄で、再会ものボーイ・ミーツ・ガール展開に当たるかと。

みやま先生の「惜しげもなく玉の肌を見せる可憐な少女達のイラスト」を使ったエロ特盛ファンサービスと、日日日先生の「ドシリアス&重い過去設定ありのハードなシナリオ展開」によるグロ描写が絡みあう様子は、本作独特の雰囲気を作り上げていて、二重の意味でテンション上がりました。
というか、大奥と書いて血まみれのハーレムと読ませる的な冒頭部からしてキャラを殺る気満々だな~!という予感があったわけですが、想像以上に過酷かつ凄惨な敗北&死亡シーンのラッシュで驚かされました。
真剣を使って切った張ったをしているわけですから、怪我程度では済まないのも当たり前なのですが、そこはオブラートに包んで来るのかと思いきや、はっきりくっきり「ドバっと美少女の血!」な展開が多くて((((;゜Д゜))))ガクガクブルブルェ…。
大奥と言えば権謀術数なイメージというのが定番ですが、形こそ違えど本作もしっかり大奥しているなと感じさせられる手口が多数見受けられたことも、おどろおどろしさを感じさせる要因になっていたと思います。

そんなある意味地獄のような環境の中で、死んだと思っていたかつての最愛の人と巡り会えた秀影の胸中は察してあまりありますが、身分違いの恋という障壁に加えて、悪意あるもの達の陰謀が事態を複雑化させるというおまけまでついてなかなかに前途多難なスタートになってしまうのがもどかしいですね。
自分自身が戦えば済むという問題ではなく、愛する人が死闘を続けるさまを見守るしか無いという設定が切なかったです。
序盤から、明らかに何者かの手のひらで踊らされていることが仄めかされていることと、離れ離れにさせられたさくらの身に何が起こったのか?という謎とがどう結びついてくるのかと予想しながら読み進めることになるわけですが、残酷描写が効果的すぎるぐらいにエグく、正直かなりビビリ入りましたw

現代とはいえ、歴史の流れが違うことに加えてオリジナルの設定が重要な役目を果たしているのが特徴的でした。
今回はわりと直球な死合い劇がメインでしたが、やがては日本全体、あるいは外国との関係も描かれたりしていくのかも知れないと思うと今後が楽しみです。
悪役ポジションのキャラがはっきりしている分、当座はその打倒が目的となってきそうですが、2巻では早くも大きな動きが見られそうな気配ですし、怒涛の展開が続いていきそうかも?

ラブコメとしては他にたくさんの美少女たちが登場してもさくら一筋!な方向で続いて行きそうな気配ですが、妹キャラとしてスペック高そう&読者の支持を集めそうな黒姫をはじめ、秀影に惹かれていくヒロインが増える可能性は大いにあるかと。
俺のヒロイン候補はあと3000人はいるぜ!状態は伊達じゃないですねw
秀影自身が天下人となって大奥の長となるのか、もっと違った結末が用意されるのか、今から楽しみです。

ただ、無知で暗愚に見えるけど実は優しくて有能というイメージの秀影ですが、中盤のイベントでの行動がちょっと理解しがたかったのが個人的には引っ掛かったかも。
さくらが好きで、彼女を思っての選択だったのは理解できるのですが、あまりにもさくらにとって酷な判断をした様に感じられたので違和感がありました(何者かが化けているか操っている的なミスリードを疑いながら読んでしまったり)。
その反面、さくらが戦う理由については一途で頷けるところが多かったので良かったかと。
感情移入もしやすかったですし、彼女のほうが普通の主人公の感覚に近いかなという印象でした。

また、単純な出血系グロ描写だけではなく、普通の作品ではタブー視されるような領域にもギリギリまで踏み込んでいるあたりが挑戦的というか生々しかったですね。
個人的には演出として割りきって読むので問題なかったですが、特に女性読者には拒否感が出る部分があるかも。
ゆくゆくはこういった側面も描かれていくのかしら?と思っていたものが、1巻の時点でドッサリ出されて(゜∀゜)キタコレ!!という感じでした。

日日日先生×みやま先生のタッグ!と聞いてこういうのが読んでみたいな~と想像していたものが、想像以上の存在感で描かれていたという印象の本作。
両先生のファンの方はもちろん、より刺激の強いラノベを読みたい!とお考えの方に読んで頂きたい作品だと思います。


気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。



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