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ストライプ・ザ・パンツァーの感想レビュー(ライトノベル)

2013年11月28日 17時26分23秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『ストライプ・ザ・パンツァー』(為三先生原作、キムラダイスケ先生イラスト)が発売中です。
新人賞<優秀賞>受賞作ということで話題ですね。

表紙はヒロインの響子。
こんな純真そうな女の子が謎の生命体を股間に宿すことになるとは、流石に予測不可能だったでござるの巻。
しかも、見た目がしまパンとか、ワケガワカラナイヨw
エロゲーやらお色気系漫画なら主人公がパンツになったりすることも稀によくある気がしますが、流石に全年齢向けのラノベではインパクトあり過ぎィ!

お話的には、交通事故で死にかけている響子の身を救うため、彼女に寄生することにしたパンツ生命体、ストライプと響子との、意外に心温まる交流を描いたパンツ・ミーツ・ガールラブコメ展開です(なんじゃそりゃw)。

読み始める前はぶっちゃけ一発ネタの色物特化型作品かと思っていたのですが、ストライプが亡くした記憶や、行方不明の響子の兄・礼二を探すというサスペンスチックな目的の途中、他の宇宙人と思しき存在と遭遇&バトルする熱血アクション展開もあったりと、シリアスからギャグまで幅広くカバーしていて面白かったです。
驚くほどパンツネタが仕込まれているので、シモネタ好きなら(・∀・)ニヤニヤが止まらないかとw
シモネタがダメな方はそもそも買わないあらすじだとは思いますが、エロい!と言うよりはお馬鹿過ぎて腹筋崩壊する場面のほうが多い感じなので、そんなに下品でも無いかと。
ああ、でも変態であることは疑うべくも無かったw
というか、途中でパンツが主人公であることも自然に受け入れている俺がいたというね(´・ω・`)
しかし、お話のオチも綺麗にまとめ&盛り上げられていて、結構涙腺にうるッと来てしまいました。
まさかパンツに泣かされる日が来ようとは…w

股間に装着されつつも意外に紳士なストライプですが、響子のひととなり、そして礼二へのブラコン愛を理解するに連れて心から彼女を守りたいと願うようになる流れに心温まりました。
種族も違えば、相手には心から愛する人もいるという状況で惹かれていくというのは、ある意味究極の片思いであるようにも思えましたし、フィジカルではなくプラトニックとしてのひとつの理想形かもしれませんね。
響子的にはあくまで命の恩人かつ深い絆を感じているとはいえ、流石にパンツを恋人にしたいという特殊性癖は持っていなかったわけで、そのあたりをどう落としに来るのか、最後まで興味深く読めました。
ある程度伏線から予想していたつもりだったのですが、上手く裏をかかれたというか、ひとつのギミックのお陰で全てが上手くいくような、満足度の高いまとめ方になっていて良かったなと。
パンツ生命体の能力設定その他がかなり悪ノリな部分もありましたが、とりあえず宇宙の神秘だから問題ない気がしてきたw

しかし、パンツを伸縮させてエネルギーを生み出すとか、パンツを操ったり武器にしたりして戦うとか、それを真面目に設定作る発想力、マジ半端ないっすわw
どう考えても頭悪そう→読んだら更にヒドいwみたいなとんでも説明が繰り広げられつつも、ストライプ自身が大まじめに語っている&実際に戦術として有効なこともあって妙な説得力がありました。
そしていつの間にか響子の“パンツパチーン!”に期待している俺がいるw
あの動作をこうも絶妙な名詞&技術にするとは…( ´∀`)bグッ!

いろいろ規格外というか、あまり似たラノベがないという意味でとても個性的でしたし、そんな突飛な部分が多いにも関わらず、クライマックスではしっかりと感動させにくる丁寧な演出が好印象でした。
どちらかと言えば、文章よりもコミックやアニメでエロ要素を視覚的にも楽しみたい系のイメージですが、今巻での事件は言わば発端ですし、次巻以降はまた違った目的のもとで戦い続けるであろうひとりと一枚の日常を楽しめればと思います。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

【PV】新人賞〈優秀賞〉受賞作『ストライプ・ザ・パンツァー』


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