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デュラララ!!12巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年06月12日 19時19分48秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ『デュラララ!!×12』(成田良悟先生原作、ヤスダスズヒト先生イラスト)が発売中です。
表紙は、杏里を前面になんだかおどろおどろしい雰囲気。
黒い影っぽいものが映っているのはなんだろうと思っていたのですが、これがまさかの…(自主規制)という事で驚かされましたね。

お話的には、正臣が必死になって駆けまわるのも虚しく静かに帝人が壊れていく中、愛する新羅の身に危険が迫ったことでセルティの体に異変が。
一方、長年の宿敵同士であった臨也とシズちゃんの関係にもいよいよ決着が?という感じで、いかにもクライマックスなムード満点の展開です。

様々な愛の形が描かれてきた本シリーズですが、シリーズの顔役(首無しですがw)兼メインヒロインのセルティにとって、新羅の存在がどれほどかけがえの無いものであったのかがよく判りましたね。
まさかそこまで劇的な反応を示すとは予想外だったというか、街で起こっている騒動に対して最も火消し役になってくれそうだと思っていた彼女なので尚更というか。
特殊な存在ゆえに、命の危険はあまり無さそうなのが救いではありますが、記憶や精神にダメージを受けてしまうのは、やはり見ていてツラいところでした。

逆に、身体的にフルボッコになってしまった正臣も絶体絶命でしたが、彼の場合は色々後回しにしていた問題のツケが回ってきた形でもありますし、そこから目をそらさずに踏ん張れるかどうかがハッピーエンドを手繰り寄せられるかどうかの分かれ目ですね。
彼自身の後悔や反省についてはここまでで十分描かれてきたとも思いますが、ひとりよがりにならず、第三者の協力を得ることで解決できる問題も確かに有りそうですし、出口はすぐそこ!というところまで来ていると思うのでもうひと踏ん張りして欲しいところです。

一方、目立った動きが無い様でいて、すべての事件の中心にいる帝人ですが、彼と正臣、杏里の3人の立ち位置とここまでの経緯を振り返りつつ、根本的な問題について改めて掘り下げる内容が描かれた事で、今後の見所が明確になったのは良かったと思います。
群像劇なだけに、多数の登場人物の思惑が入り乱れる展開になってきていますが、やはり彼ら3人のすれ違いが元凶となっている部分が大きいですし、彼らの関係が正常化すれば、現在の混沌とした状況を丸く収める方法も見つかってくるのではないでしょうか。
もはやダラーズの力だけでは自体に収集が付けられないからこそ、帝人が迷走してしまっているわけですが、帝人の持つ情報と杏里の持つ罪歌の力はそれぞれ強力ですし、そこに池袋の持つ様々な顔に精通した正臣が正しい方向性を与えることが出来れば、一件落着という状況まで持っていけるんじゃないかと。

さて、高校生組については紆余曲折ありながらも最終的には問題が解決しそうかなぁと思えるのに対し、臨也とシズちゃんの問題については、最悪、どっちかが死なないと終わりそうにないかなぁというのが正直なところかと。
今までも度々逆鱗に触れていた感じではありましたが、今回はお互いに完全に殺すことそのものが目的!みたいなところまで発展してしまっていて((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル。
ぶっちゃけ、自販機を投げたりといった人間離れした力強さ&頑丈さがシズちゃんのシズちゃんたる所以だろうと思っていたわけですが、今回のエピソードでまたひとつ伝説を立ちあげてしまった感じですね。
ある意味ではセルティ以上に、彼のことを理解したつもりで理解できていなかったことを再認識させられたというか。
…もっとも、臨也については特殊過ぎて一生理解出来そうにない気もしますがそれはさておきw

シズちゃんがブチ切れる直接のキッカケとなった例のイベントですが、個人的には遂に人死が!?とめちゃくちゃビビりましたね。
こいつは完全に外道!というキャラならともかく、ようやく心情に整理が付きそう…という瞬間だったので、上手く物語に引きこまれました。
『白馬に乗った王子様』ならぬ、『チャリで来た!なバーテン服』で(・∀・)ニヤニヤなそれまでとのギャップがまた印象的でしたね。

あとがきによれば、今回で帝人達のエピソードにひとまず決着がつく予定でしたが、ボリュームが増えたので次巻に持ち越しとのことで楽しみ。
また、本シリーズと同じ東京を舞台にした『オツベルと笑う水曜日』がメディアワークス文庫から発売されるそうなので、そちらも読み比べてみるのが良さそうですね。


気になった方は、是非チェックなさってみて下さいませ。

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