やがて魔剱のアリスベル3巻の感想レビュー（ライトノベル）

電撃文庫のラノベ、『やがて魔剱のアリスベルIII 熾る不死鳥(ダスク・カリエンテ)』（赤松中学先生原作、閏月戈先生イラスト）が発売中です。
表紙はメインヒロインのアリスベル。
アリスベルといえば環剱！という王道の組み合わせですが、それ以上に自己主張の強いお胸に目が吸い寄せられてしまいますのうｗ
なんというわがままボディ♪(;゜∀゜)=3ムッハー

お話的には、鳳凰戦役もいよいよ最終局面！ということで、とうとう正体を表したラスボスとの仁義無き戦いがスタート！というガチバトル展開です。

いや、カラー口絵を見ている段階では、ヒロインズがプールで水着回！と、サービス寄せエピソードなのかと思っていましたが、想像以上のスプラッタ展開で((((；゜Д゜))))ガクガクブルブルでした。
あまりにも静刃達が不利な状況になってしまったので、意外とバッドエンドなの？と身構えてしまいましたが、先日出た緋弾のアリア最新巻で出たとある記述から、それは無いだろうとも予想していたので、このドン底からどうやって這い上がるのか？という部分に注目して読み進めた感じですね。
というか、あらすじの段階でクチナシの香りの“緋色の挑戦者”云々と書かれてもいたので、+（0゜・∀・） + ワクテカ +が止まらなかったわけですがｗ

静刃やアリスベルやビビについては、願い事が早期からはっきりしていましたが、他のヒロインズ達はどんな願いを叶えるのかしら？と楽しみにしていたら、予想の斜め上を行く状況が発生してそれどころじゃなかった件。
生き返りもOKという設定だった分、多少の被害は出ると思っていましたが、ここまでフルボッコだとは思っていなかったのもまた事実。
ただ、単なるパワーバランスの崩壊ではなく、過去回想を含む伏線回収へと綺麗につなぐ流れだったので、静刃の掘り下げ的にはこれ以上無い説得力があって良かったと思います。
流石に、今巻単体で仕込んだほうの伏線については分かりやす過ぎた気はしますが、あくまで今までの伏線の補強と考えればありかと。

孤軍奮闘でありながらも三位一体＋α的な静刃の戦闘スタイルは、野性＆獣性丸出しのとても男臭いものでしたが、男は女を守るもの！という美学が貫かれている本作にはうってつけでもありましたね。
どんどんチーム戦がメインになって来ているアリアシリーズとは、ある意味対極的で、これはこれで良いのですが、あらたなる力を得てパワーアップした静刃とヒロインズが共闘できるシチュエーションも早く見たいところかと。
というか、ラストのアレを見せられてしまったら、やはりチーム対チームでないと…ですよね(;゜∀゜)=3ムッハー

新キャラ3人娘については、まだお披露目という段階なので、その特殊な設定を活かす方向でバトルにサービスに頑張って欲しいところですね。
彼女達の正体を知ったことで、得物に対するイメージが大分変わった気がしますが、これはアリアシリーズに無かった概念だと思うので、差別化のためにも有効利用できそうな雰囲気かしら？
そのうち、白雪のイロカネアヤメにも実は…とかなってもそれはそれで見てみたい気がしますがｗ

ラブコメ的には、メインヒロイン補正が少し優遇されすぎｗな気もしますが、アリスベルとの仲も進展＆静刃自身が恋愛について色々と考える流れになって来たので、単純に恋心を盗み食いされるのとは違った展開も見られそうで楽しみです。
状況はかなり複雑化しましたが、出会って間もなくお互いに惹かれ合っているとも言えるふたりなだけに、最終的には上手くいって欲しいところですね。
静刃の一人舞台が長かったことと、物語的に大きな節目だったことで、ひょっとして今巻で駆け足完結なのかしら？とひやひやした感は否めませんでしたが、アリアシリーズとの絡みをどう描いていくのか、時系列的にどういう仕組になっていて、どちら視点が本筋になるのか、といったあたり、興味がつきませんね。
個人的には、今回のラストはまだ前哨戦で、静刃達がフルメンバーになってからアリア本編の時間軸と重なるようなギミックになっているのかなと予想しているのですが、果たして？
付き合いが長い分、やはりアリア＆キンジコンビに肩入れしたいというのが正直なところですが、単なる番外編ではなく、新しいラノベ演出の一環として、直接対決を盛り上げて頂ければと思います。



気になった方は是非チェックなさってみて下さいませ。



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