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グランクレスト戦記3巻の感想レビュー(ライトノベル)

2014年07月19日 23時19分48秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『グランクレスト戦記3 白亜の公子』(水野良先生原作、深遊先生イラスト)が発売中です。

表紙は、ヴィラール伯爵とテオ&シルーカ。
豪奢なシャンデリアのある部屋でダンスを披露するとか、なかなかに時代がかっていて格好いいすなぁ(*´∀`*)ポワワ
にじみ出る気品がいかにも本物!な感じですね。

お話的には、連合の盟主・アレクシスからの知らせで諸侯会議に参加することになったヴィラール達。
同盟側との和平を選ぶのか、それとも徹底的に戦争を続けるのか。
重大な局面に、テオとシルーカも否応なく巻き込まれていくことに…という展開です。

同盟側との戦いは避けられないとはいえ、その盟主であるマリーネとの本格的な決戦がこうも早く実現するとは思っていなかったので驚かされましたね。
冒頭に少し未来のマリーネ達の進軍風景が描かれていたので、戦争を選ぶんだろうなぁと思いながら読んでいましたが、最後の最後に大ドンデン返し&急展開が仕込まれていて二度驚かされたというかw
今巻がアルトゥーク戦役の前編になるということは先に水野先生のツイッターで知っていたのですが、めっちゃ良いところで終わってるなぁ(;゜∀゜)=3ムッハー

ヴィラールが抜け目ない戦上手であることは言わずもがなですし、前哨戦に当たる今回は割と安心して見ていられた、というのが正直なところかと。
ヴィラールの身内サイドのキャラ紹介や、マルグレットとのロマンス&彼自身の過去の掘り下げ等、ヴィラール尽くしな内容は見どころが多く、彼の本質にググっと近付けた気がして良かったです。
個人的には、マルグレットがどんな恋の駆け引きを見せてくれるのか+(0゜・∀・) + ワクテカ +していましたが、お互いの立場やら気持ちやらを十分に理解した上で、しっとりとオトナの本音トークとか沁みるわぁ(*´∀`*)ポワワ

また、テオとそのライバル的存在になりそうなミルザーの行動を対称的に描いた拠点攻めシーンには、それぞれの人となりがはっきり出ていて、今後の直接対決が待ち遠しいですね。
仲間と民衆を守るために防御特化なテオと、自分の野望を押し通すために攻撃全振りのミルザーでは力の使い方の方向性が真逆でありながらも、お互いが見ようとしているものには共通する部分もあったりと、最後まで反目しあうことになるのか、仲間になる可能性も残されているのか興味深いところかと。
今は技量的にミルザーのほうがかなり先に行っている感がありますが、テオにはまだまだ伸びしろがあると思いますし、一騎打ち的な状況にさえならなければ十分勝機もありそう?

ラブコメ的には、流石に戦争一歩手前な状況なので大きな進展は無かったですが、テオの側で初々しい反応をするシルーカの様子が(・∀・)ニヤニヤでした。
運命共同体状態のふたりなので、行動を共にするうちに自然と関係が深まっていくとは思いますが、仇敵との邂逅や不穏な情勢等、まだまだ緊張状態が続きそうですし、お互いに支えあって頑張って欲しいですね。
時既に遅しかもしれませんが、アレクシスとマリーネの愛の行方も気になるところです。
戦争が激化&深刻化していく中だからこそ、取り返しがつかない事件が起こってしまう前に、後悔のない選択をして欲しいですね。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。



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