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超粒子実験都市(グロアポリス)のフラウ1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年04月07日 16時38分34秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『超粒子実験都市のフラウ Code‐1#百万の結晶少女』(土屋つかさ先生原作、植田亮先生イラスト)が発売中です。
表紙はメインヒロインのフラウ。
純真そうな雰囲気とは裏腹に、横がバッサリ開いた服から除く素肌がエロエロですのう(;゜∀゜)=3ムッハー
口癖が「きゃわわ!」なのが印象的な彼女ですが、何よりまず本人がきゃわわ過ぎる件。
拙者も、何も知らない女の子に色々教えたいでござるw

お話的には、グロアと呼ばれる素粒子で満たされた実験都市を舞台に、異能を持つ主人公・隼人と空から降ってきた女の子・フラウが出会い、組織の手を逃れるべく逃避行に…という典型的なボーイ・ミーツ・ガール展開です。

グロア粒子の存在自体が、世界観はもちろん、フラウの秘密や存在そのものに関わってくるわけですが、ネタばらしを引っ張らずに、先に答えをある程度示した上で、隼人がそれにどう対応し、フラウと向き合っていこうとするのか?という部分に焦点が当てられており、とても感情移入しやすかったです。
空から女の子が降ってきたり、特に苦もなく美少女ハーレム的な状況になったり、という展開自体も近年では珍しくありませんし、多少突っ込みどころはあるにしても、こういうのが読みたいなぁ!と思っている読者の期待を裏切らない、王道の「僕がキミを守る!」系シナリオが胸熱でした。

冒頭から、ヒロインを連れ戻そうとする組織から逃げ出す!という映画さながらのエア・スクーターアクションがスリリングに繰り広げられ、実験都市を取り巻く状況が具体的に説明されていくのも良いツカミでしたし、お姫様を救う騎士のように、隼人のPSY能力がフル活用されるのもカッコ良かったです。

というか、フラウ自身が物凄く特殊な存在であることは初めから明らかでしたが、隼人をはじめ、主要人物のほとんどが超エース級の実力者だった件w
唐突に能力に目覚めるのではなく、物語の開幕時点から強い事と、フラウを連れ戻そうとする組織=巨悪というわけではない(今のところは)事で、ぶっちゃけ今すぐ危険が危ないデシ!というほどの緊張感は無かったですが、純粋な力比べがメインではなく、各キャラの性格や物の考え方を読者に示す事がメインだと考えると、良い演出だったと思います。

ラブコメ的には、普通の人間ではないフラウを隼人が愛することが出来るのか?というのが最大のテーマとなって来そうで楽しみ。
生い立ちゆえに世間的な常識はもちろん、恋愛感情すら知らなかった状態のフラウですが、天真爛漫×無防備のコンボが背徳的かつ保護欲をそそるぜい(;゜∀゜)=3ムッハーと、ダダ甘ラブロマンス好き垂涎なシチュエーションとは裏腹なシリアスなテーマが、今後どのような痛みを伴いつつ描かれていくのかに期待したいですね。

サブヒロインズについては、元から隼人に気があったポジションのかなめや、ふたごの人気アイドルという設定自体が今風であざと可愛いチハチナコンビも、それぞれが期待される役どころをばっちりと演じてくれそうですし、ここに敵側サイドの京子が加わってくれるのかが個人的に気になるところ。
フラウとの関係性的にも、かなり美味しい役どころになってくれそうな気がするのですが、果たして?
年下ポジションはチハチナで万全ですし、あとは科学者系のお姉さまキャラが揃えばコンプリートかしらw

今巻のラストの時点で、「いい最終回でした!」なオーラも出まくりでしたし、既に他のヒロインが割り込める余地が無いぐらいの結びつきになっている気もしましたが、隼人自身にも何やら秘密がありそうな伏線描写と、エピローグで暗躍する黒幕達という引きがある分、本格的な動きはむしろこれからっぽい雰囲気ですね。
銃や異能の飛び交う派手なアクションバトルと、実験都市を巡る権謀術数、そしてラブコメという、3通りの見所が、バランスよく活用されることに期待♪


気になった方は、是非、チェックなさってみてくださいませ。

新シリーズ「超粒子実験都市のフラウ」あらすじ紹介



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