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れでぃ×ばと!13巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2012年03月14日 18時43分21秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『れでぃ×ばと!』(上月司先生原作、むにゅう先生イラスト)の13巻が発売中です。
表紙は朋美&セルニアの2大ヒロイン揃い踏み。
最後を飾るに相応しい王道のチョイスですね♪
あの胸と胸の間に挟まれたいでござるぅw
カラー口絵の方では更に肌色面積も増えて(;゜∀゜)=3ムッハー

お話的には、最終巻らしく遂に頂上対決の火蓋が切って落とされる!という展開です。
前巻でのセルニアの告白があった以上、朋美がそれをスルーというわけにはいかないだろうと思っていましたが、個人的にはここから進級して第二ラウンド開始!となって巻数を重ねても良いんじゃないかな~?と思っていたので、名残惜しいですね。

というか、普通のラブコメなら、何らかのイベントに朋美とセルニアが参加して雌雄を決する!というのが王道パターンだと思いますし、そうなるのかと予想していたのですが、実際には、驚くほど秋晴自身の判断に委ねられる流れになったので意外でした。
ストレートに言葉や態度で好意を示された秋晴が、どんな決断を下すのか?という最も気になるポイントを最後まで引っ張りつつ、各ヒロイン達の最後の見せ場が続くというスタイルなのですが、人気キャラである大地には遂に自分が女であることを明かしてしまうのか?と思えるフラグが立つのが、ラブコメ的には最大の見所かと。
おおう、これは案外朋美とセルニアを飛び越えておいしいところを持って行っちゃうパターン(゜∀゜)キタコレ!!か?と、テンション上がったのは自分だけではないはずw
戦端を開く前から秋晴に意識させることに成功していたのは(・∀・)ニヤニヤ

また、朋美とセルニアの腹を割った直接対話が描かれたのも、ようやく真の意味で対等な立場で争える様になった感があって良かったと思います。
ぶっちゃけ、劇中で語られていたように腹黒全開でなりふり構わず秋晴を落とす!となった場合、朋美が完全試合を達成してしまう可能性は十分あったと思いますし、あえてその可能性を示唆したことには大きな意味があったかと。
“現時点では”そこまで秋晴にラブラブ!となっていないことを自覚している朋美の思考パターンは、巻数を重ねたラブコメのヒロインとしてはかなり異色に見えましたが、本格的に異性として意識し始めたのはセルニアその他のヒロイン達がどんどん積極的になっていくのを見始めてからだったわけですし、むしろ自然なのかも知れませんね。
ヒロイン達と秋晴の間に介入して引っ掻き回すディレクター的なポジションから、何度かの実験を経てアクター側に転身→即頂上決戦も辞さない構えというのは破天荒でしたが、「彩京朋美」というキャラをこの上なく明快に描ききれていたのではないかと。

逆に言えば、告白の勢いのままガンガン攻めきれていれば、セルニア完全逃げ切りの可能性も大いにあったわけですが、そこで二の足を踏んでしまったのがまたセルニアらしくもあったなとw
基本的には万能属性なのに、初遭遇の状況にはトコトン弱いというのが彼女らしくもありますが、朋美の後乗りを非難せず、堂々とした対応を見せてくれたところも好印象でしたし、伝えるべきことは既に前巻で伝えていたわけですから、「今回の結果を踏まえた上での今後」では増々隙無し&パワーアップしてくれそうな感じですね。
ドリルの回転数はまだまだ上がります!的なw

で、最も己を貫いたというか、最後までブレなかったのが主人公の秋晴だったわけですが、個人的には彼の判断はアリだと思いました。
ラブコメラノベとしては相当の変化球だったと思いますが、今までの彼の行動パターンから考えれば、極めて妥当な返し方だったとも言えるのではないかと。
ラブコメの主人公が鈍感属性というのは、特段レアなケースではないと思いますが、神視点でヒロインの胸中が理解できる読者とは違って、ましてや女の子から凶相で敬遠されまくりな日常生活を送っている彼が、急に女の子から告白されてホイホイとカップル成立してしまうというのは、意外と難しい事かも知れませんね。
設定といってしまえばそれまでですが、彼の様な苦学生で根が真面目タイプの人間なら、恋愛よりも学業を優先という考えもわかる気がしますし、そもそもなぜ彼が白麗陵学院の従育科を志望することになったのか?という根っこの部分が改めて掘り下げられたことも説得力を高めていたと思います。
読者に散々ツッコマれwながらも、今までの全ての「据え膳」に手を出さず、「清廉潔白」で在り続けた彼ならではの決断には、誠意と十分な重みがあると感じられました。
同時に、完全に女泣かせwであることも証明された気はしますが、朋美の喩え話やあとがきでのフォローを考えあわせれば、想像の余地はいくらでも広げられそうですし、コレはコレでアリかなと。

ただ、二強対決と見せかけた三つ巴戦の様相が強くなってしまった分、今巻では他のヒロイン達が「出番がある割には完全にアウェー」状態だったのが勿体無かったですね。
オチを見れば納得は出来るのですが、イラスト関係もイベント絵ではなく、お別れのメッセージ集仕様になっているので、より一層、読み終える前から出番終了のお知らせ感が強まっていたというか。
巻末にまとめて表示していたほうが良かったような気はしましたが、枚数も多かったですし、最後らしい大盤振る舞いな雰囲気は純粋に嬉しかったです。

なにはともあれ、両先生ともシリーズ完結おめでとうございます&素敵な作品をありがとうございました。
5月には上月先生の新作ラブコメ『らぶなどーる!』もスタートするとのことですし、楽しみに待ちたいと思います。


気になった方は是非チェックなさってみて下さいませ。

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