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天翔虎の軍師6巻の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2014年11月22日 23時27分43秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ『天翔虎(カルーディア)の軍師 6』(上総朋大先生原作、庄名泉石先生イラスト)が発売中です。

表紙は、シエルとミオのご両人。
元々相思相愛の仲だったふたりですが、晴れて公認カップルということでめでたいですのう(*´∀`*)ポワワ

お話的には、最終決戦ということで正に総力戦の様相を呈してきた両陣営。
幾重にも張り巡らされた天竜姫の軍師ユミカの策に天翔虎の軍師シエルは対抗することが出来るのか?という大詰め展開です。

今巻が始まる前の時点でユミカサイドの仕込みはほぼ完了していたわけですが、シエルもまたそれを読んで細かな情報収集と備えを進めていたという、水面下の攻防に驚かされました。
国中の兵の配置や進軍先での戦い方やらをたったひとりで考えなければならないユミカの負担は只事では無かったと思いますが、それを成し遂げるだけの天才だからこそ天竜姫なわけで。
正直、ひとつの戦場で真正面から対決していたらシエルに勝ち目は無かったかも?と思えるぐらいの格上感でしたし、ラスボスとしての役目は十二分に果たせていたと思います。

ただ、頼りになる仲間がいるという意味ではシエルサイドの方が二手も三手も上回っていたわけで。
シエルの指示に的確に従いつつ、それぞれの判断で臨機応変に動くことも出来るフレイやマギーを始めとした将達の奮戦があればこそ、か細い勝機を広げながら優勢にコマを進められましたし、ここまでに積み重ねてきたものが着実に血肉となっていることが感じられて頼もしかったです。
三国志で言えば関羽と張飛ポジションなふたりですし、一騎討ちという戦場の花を華麗に咲かせつつシエルの期待に応える活躍を見せてくれたので良かったです。
フレイ無双ヒャッハー!!( ゜Д゜)

また、本作オリジナル要素のアーティファクトが重要な局面でしっかり機能していたのも効果的で良かったと思います。
使い方自体も一捻りあるものが多かったですし、とあるアーティファクトの副作用の設定が予想以上に重要な意味を帯びていたのに驚かされましたね。
言われてみれば一見副作用が無い様に見えていましたが、そういうことだったのねとw
ぶっちゃけ、あの幸運が無かったらユミカの完全勝利だったと思いますが、そこはそれ、シエル達の愛の力が奇跡を呼んだということでw

ユミカも配下の将から特に嫌われていたわけではありませんでしたが、やはり先代と比べられたりもしていたでしょうし、ユミカのほうから積極的に交流を深めようという雰囲気でも無かっただけに、一部の有能な人以外とはあくまで職場上の関係というレベルに留まってしまったのが敗因だった気はしますね。
最初の指示出し以外は半自動モードに近い状態だった分、細かな巻き返しが出来なかったのが痛かったですし、徹底的にユミカへの対応策を模索し続けたシエル相手ではさすがに分が悪かったなと。
長期戦に徹すれば色々と有利なまま戦えたような気もしましたが、その“時”自体にも見放されるイベントがありましたし、流石にかわいそうだったかも。
もっとも、そのイベントがあったからこそ、ユミカが帝国で戦い続けた理由がこれ以上無く理解できたわけですが…ままなりませんのう…。

本命以外のヒロインズへのフォローが少しシビアな気もしましたが、それもシエルの誠実な態度の結果と見ればやむ無しかしら。
むしろ、物語の終わった後でそれぞれがどんな想いを抱えつつ生きていったのかが気になるところかと。
このまま続きが描かれてしまうと、却って泥沼の愛憎劇が繰り広げられかねませんし、今回の戦の勝敗をはっきり示して綺麗に〆つつ歴史物語らしい余韻を残した良いエンディングになっていたので満足♪

両先生とも無事の完結おめでとうございます&素敵な作品をありがとうございました。
次回作をはじめ、今後益々のご活躍をお祈りしておりますm(_ _)m



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