角川スニーカー文庫のラノベ、『薔薇のマリア17.この痛みを抱えたまま僕らはいつまで 』(十文字青先生原作、BUNBUN先生イラスト)が発売中です。
表紙は森の中で佇むマリアローズ。
まっすぐ前を見つめる凛々しい目付きが力強くてカッコイイですね。
左肩に乗せた可愛らしい謎の小動物にも目を惹かれます♪
お話的には、まさかのエルデン浮上&古代九頭竜の呪いが解かれてしまったことで“災厄の時代”が開幕!
悪魔&異界生物が地上に溢れる非常事態の中、離れ離れになるZOOのメンバー達の運命や如何に!?といった展開です。
基本的にはエルデン内での物語が綴られてきた本シリーズですが、まさか街ごと飛んでしまうとか、完全に予想の斜め上でしたねw
初めからそういう設定がウリでした!ということならともかく、ここまで巻数が続いた後だったのでかなり驚かされました。
グッダーさん、マジパネェッスw
無統治王国の呼び声高いエルデンですが、ここからが真の無統治だ!というレベルの混乱ぶりが、今後どう収束していくのか気になります。
見所としては、未曾有の危機に翻弄されながらも、仲間が生きていることを信じて、それぞれの場所で生き抜こうとするマリア達の姿が胸熱でしたね。
状況が状況だけに、普通なら自暴自棄になってしまっても仕方ないところだと思いましたが、何度も挫けそうになりながら、音を上げながらも、必死になって生にしがみつこうとする姿はとても人間らしく、輝いて見えました。
悪魔たちに喰われるだけではなく、逆に喰らい返してでも生き続けようとする人間の逞しさ、種としての生命力の強さを改めて感じさせられた気がしますね。
ぶっちゃけ、現実世界に住む自分達と同じ人間とは思えないほどの力強さでしたが、良くも悪くも活気に満ちあふれたエルデンで暮らしていた彼らたちなら、確かにこれぐらいの難局でもなんとかはねのけて行ってくれそうかなとw
生死の境目でこそ際立つ彼らの生き様を通じて描かれた物語は、単なる生存戦略云々という次元を飛び越えて、いっそ生命讃歌と呼ぶに相応しいものの様にも感じられました。
また、エルデンだけではなく、他の地方へも災厄は飛び火していったわけですが、最近ご無沙汰だったあの人やこの人が数多く再登場するのも見逃せませんね。
前巻でりりぃが登場した時点で期待はしていましたが、やはり懐かしの顔ぶれとの再会というシチュエーションには胸が高鳴りました。
常にマリア視点が続くのではなく、各所に散らばり、抵抗を続けるキャラクター達のエピソードが挿入される形式だったこともあり、合流時のカタルシス感が大きく、テンション上がりまくりでしたね。
特に、今回はマリアがやせ我慢を含め我慢しまくり&頑張りすぎな傾向が強かった分、無理をしすぎない間に早く一息つかせてあげたいな~という気持ちが強かったのでホッとしたりw
優先順位の判断力がますます的確になり、周囲から頼られる事も多くなったマリアは、立派に自分の役目を果たせていたと思いますが、それに伴って責任の重さは増していたわけですし、そんな時にこそ側に居て欲しいはずのアジアンには…(ネタバレ自主規制)…というわけで。
読者にとっては数時間ですが、劇中の時間経過的には、マリアが孤独や不安、孤独に苛まれる時間は途方もない長さだったろうなと思うと、更に切なかったです。
もちろん、仲間たちも目を離していたわけではなく、特にユリカやカタリはかなり的確にフォローに回ってくれていたわけですが、マリアの事を理解し、その判断を支持しているからこそ、マリア自身が折り合いを付けるべき問題には踏み込めない部分もあるわけで。
アジアンやトマトクンの存在のありがたみが、あらためて再確認された気がしますね。
今回は出番の少なかった彼らですが、アジアンはラブコメ的に、トマトクンは物語的にピンポイントで美味しいところを持って行ってくれましたし、他の男子勢の活躍多め、イラスト的にも男子率高めでカッコイイシーンが多かったかと。
離散から合流への流れでは、最終決戦を前にした一大イベントとして、“絶望から希望へ”な、王道の盛り上がりが楽しめましたし、クライマックス部分では、感情の昂ぶりが理屈を超えた凶暴さへ生々しく変化する、如何にも“薔薇マリらしい”展開も見られたので、総じて満足度が高かったです。
気になった方は、是非、チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は森の中で佇むマリアローズ。
まっすぐ前を見つめる凛々しい目付きが力強くてカッコイイですね。
左肩に乗せた可愛らしい謎の小動物にも目を惹かれます♪
お話的には、まさかのエルデン浮上&古代九頭竜の呪いが解かれてしまったことで“災厄の時代”が開幕!
悪魔&異界生物が地上に溢れる非常事態の中、離れ離れになるZOOのメンバー達の運命や如何に!?といった展開です。
基本的にはエルデン内での物語が綴られてきた本シリーズですが、まさか街ごと飛んでしまうとか、完全に予想の斜め上でしたねw
初めからそういう設定がウリでした!ということならともかく、ここまで巻数が続いた後だったのでかなり驚かされました。
グッダーさん、マジパネェッスw
無統治王国の呼び声高いエルデンですが、ここからが真の無統治だ!というレベルの混乱ぶりが、今後どう収束していくのか気になります。
見所としては、未曾有の危機に翻弄されながらも、仲間が生きていることを信じて、それぞれの場所で生き抜こうとするマリア達の姿が胸熱でしたね。
状況が状況だけに、普通なら自暴自棄になってしまっても仕方ないところだと思いましたが、何度も挫けそうになりながら、音を上げながらも、必死になって生にしがみつこうとする姿はとても人間らしく、輝いて見えました。
悪魔たちに喰われるだけではなく、逆に喰らい返してでも生き続けようとする人間の逞しさ、種としての生命力の強さを改めて感じさせられた気がしますね。
ぶっちゃけ、現実世界に住む自分達と同じ人間とは思えないほどの力強さでしたが、良くも悪くも活気に満ちあふれたエルデンで暮らしていた彼らたちなら、確かにこれぐらいの難局でもなんとかはねのけて行ってくれそうかなとw
生死の境目でこそ際立つ彼らの生き様を通じて描かれた物語は、単なる生存戦略云々という次元を飛び越えて、いっそ生命讃歌と呼ぶに相応しいものの様にも感じられました。
また、エルデンだけではなく、他の地方へも災厄は飛び火していったわけですが、最近ご無沙汰だったあの人やこの人が数多く再登場するのも見逃せませんね。
前巻でりりぃが登場した時点で期待はしていましたが、やはり懐かしの顔ぶれとの再会というシチュエーションには胸が高鳴りました。
常にマリア視点が続くのではなく、各所に散らばり、抵抗を続けるキャラクター達のエピソードが挿入される形式だったこともあり、合流時のカタルシス感が大きく、テンション上がりまくりでしたね。
特に、今回はマリアがやせ我慢を含め我慢しまくり&頑張りすぎな傾向が強かった分、無理をしすぎない間に早く一息つかせてあげたいな~という気持ちが強かったのでホッとしたりw
優先順位の判断力がますます的確になり、周囲から頼られる事も多くなったマリアは、立派に自分の役目を果たせていたと思いますが、それに伴って責任の重さは増していたわけですし、そんな時にこそ側に居て欲しいはずのアジアンには…(ネタバレ自主規制)…というわけで。
読者にとっては数時間ですが、劇中の時間経過的には、マリアが孤独や不安、孤独に苛まれる時間は途方もない長さだったろうなと思うと、更に切なかったです。
もちろん、仲間たちも目を離していたわけではなく、特にユリカやカタリはかなり的確にフォローに回ってくれていたわけですが、マリアの事を理解し、その判断を支持しているからこそ、マリア自身が折り合いを付けるべき問題には踏み込めない部分もあるわけで。
アジアンやトマトクンの存在のありがたみが、あらためて再確認された気がしますね。
今回は出番の少なかった彼らですが、アジアンはラブコメ的に、トマトクンは物語的にピンポイントで美味しいところを持って行ってくれましたし、他の男子勢の活躍多め、イラスト的にも男子率高めでカッコイイシーンが多かったかと。
離散から合流への流れでは、最終決戦を前にした一大イベントとして、“絶望から希望へ”な、王道の盛り上がりが楽しめましたし、クライマックス部分では、感情の昂ぶりが理屈を超えた凶暴さへ生々しく変化する、如何にも“薔薇マリらしい”展開も見られたので、総じて満足度が高かったです。
気になった方は、是非、チェックなさってみてくださいませ。
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