ファミ通文庫のラノベ、『イキシアノ戦物語 黒狼卿と天眼の軍師』（鳳乃一真先生原作、有馬 侭先生イラスト）が発売中です。
表紙は、主人公のヴィンセントと、ヒロインのミア。
ラノベ版ロミオとジュリエットという触れ込みの本作ですが、ふたりの恋がどこまで燃え上がってくれるのか楽しみですね。
お話的には、無双の強さを持つ皇国の黒狼卿ことヴィンセントは、ある日、彼の守る砦に“天眼のフォウ”の異名を持つ仮面の軍師の軍勢が攻め寄せてきている事に気付き、その妙手に驚かされることに。
単騎で果敢に応戦するヴィンセントでしたが、戦場でまみえたフォウの意外な正体を知り、数奇な運命へと導かれることに……という軍略×命懸けの恋系ファンタジー作品です。
ぶっちゃけ、表紙のミアが仮面を持っていますし、ロミジュリのあらすじを知っている人ならすぐにフォウの正体に気付くと思いますが、本作も同じように悲劇的な結末を迎えるのか、それともハッピーエンドにたどり着くことが出来るのか((o(´∀｀)o))ワクワクしますね。
実は寡黙だけど好青年なヴィンセントと、笑顔が似合いよく喋るミアとの相性は最初からぴったりですし、ふたりとも、相手に対して好意を持っていることに自覚的なので、早くくっついちゃいなYO！と、自然と応援したくなること請け合いかと。
敵国同士、しかもお互いがその国の英雄という立場なだけに、叶わぬ恋だと早々に見切りをつけるのが普通だと思いますが、そこはふたりとも普通とはかけ離れた実力の持ち主ということで、むしろやる気満々で未来図を描こうとする様子にテンション上がりました。
正体も知らなかった、告白もまだという状況であるにも関わらず、己の恋の為に命を懸ける、しかも自分がなびくのではなくて相手を正々堂々と打ち負かして手に入れるというオトコマエな方法を取ろうとするふたりが胸熱でしたね。
考え方も同じなら、行動力も五分五分でどっちが先に王手を懸けるのか手に汗握らされました。
それぞれの副官ポジションにあたるキャラクター達も、己自身のしっかりとした考え方を持ちながら全力で主をサポートしようという気概の持ち主で好印象でした。
中でも、自身も以前からヴィンセントに恋していたルゥが、いきなりの失恋にショックを受けながらも彼のために働こうとする様子が健気で、これはなんらかの救済があると良いなぁ(*´∀｀*)ポワワ
公的な場では有能な部下であり、私的な場では良き友人・理解者である彼女達の存在があればこそ、無謀でしか無い恋路にも一縷の望みが感じられるわけで。
ヴィンセントとミアだけでなく、４人の副官組にもそれぞれの事情が知れ渡った上で今後どんな合戦が繰り広げられていくのか楽しみ。
国を捨ててどこか遠いところで結ばれる……みたいな安易なエンディングを目指さず、むしろ世界自体を改革する勢いのヴィンセントとミアのまっすぐさが心地良いですね。
如何にして仮面の軍師が誕生したのか？という経緯も丁寧に明かされますし、いわゆる世界観とシリーズのルール説明である今巻で、土台作りはバッチリ、方向性も明確＆シンプルなので掴みはOKだったのではないかと。
全体的に漂うエネルギッシュ＆ポジティブな雰囲気が(・∀・)イイネ!!
バトルシーンでは、用兵の妙と、無双でそれを打ち破る爽快感の両方が楽しめる欲張り仕様で、黒狼卿が武力一辺倒ではなく、勝機を嗅ぎ分け、天性の勘で危難を払いのけるナチュラルボーンな戦略家としても機能しているので読み応えがありました。
策略にハメられて手も足も出ない！みたいな一方的展開にならないのが良いですね。
いや、今後はそんな黒狼卿すら読み切れない状況も多々出てくるのかもしれませんが、やられっぱなしにならないほうがフェアですし、将棋の名勝負のようにリアルタイムで高度な差し合いが描かれていきそうで楽しみ。
メインメンバー以外のモブ兵達にしてみれば、ふたりの恋愛戦争に巻き込まれるのは溜まったものじゃないかも？という気もしますが、それでも無能な貴族の指示で犬死させられるような状況に比べれば天地ほどの差があるでしょうし、ヴィンセントもミアも全力で国を守る！という理念のもとで戦っているのでそこまで利己的なイメージにはならないかと。
帝国側の他の軍師がどう動くのか等、自体は更なる混迷を極めそうですが、ふたりがお互いを想う気持ちさえしっかりしていれば、どんな状況でも乗り越えられるはず。
萌えるだけでなく、燃える様な恋を描いたラノベを読みたい方に特にオススメ♪
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は、主人公のヴィンセントと、ヒロインのミア。
ラノベ版ロミオとジュリエットという触れ込みの本作ですが、ふたりの恋がどこまで燃え上がってくれるのか楽しみですね。
お話的には、無双の強さを持つ皇国の黒狼卿ことヴィンセントは、ある日、彼の守る砦に“天眼のフォウ”の異名を持つ仮面の軍師の軍勢が攻め寄せてきている事に気付き、その妙手に驚かされることに。
単騎で果敢に応戦するヴィンセントでしたが、戦場でまみえたフォウの意外な正体を知り、数奇な運命へと導かれることに……という軍略×命懸けの恋系ファンタジー作品です。
ぶっちゃけ、表紙のミアが仮面を持っていますし、ロミジュリのあらすじを知っている人ならすぐにフォウの正体に気付くと思いますが、本作も同じように悲劇的な結末を迎えるのか、それともハッピーエンドにたどり着くことが出来るのか((o(´∀｀)o))ワクワクしますね。
実は寡黙だけど好青年なヴィンセントと、笑顔が似合いよく喋るミアとの相性は最初からぴったりですし、ふたりとも、相手に対して好意を持っていることに自覚的なので、早くくっついちゃいなYO！と、自然と応援したくなること請け合いかと。
敵国同士、しかもお互いがその国の英雄という立場なだけに、叶わぬ恋だと早々に見切りをつけるのが普通だと思いますが、そこはふたりとも普通とはかけ離れた実力の持ち主ということで、むしろやる気満々で未来図を描こうとする様子にテンション上がりました。
正体も知らなかった、告白もまだという状況であるにも関わらず、己の恋の為に命を懸ける、しかも自分がなびくのではなくて相手を正々堂々と打ち負かして手に入れるというオトコマエな方法を取ろうとするふたりが胸熱でしたね。
考え方も同じなら、行動力も五分五分でどっちが先に王手を懸けるのか手に汗握らされました。
それぞれの副官ポジションにあたるキャラクター達も、己自身のしっかりとした考え方を持ちながら全力で主をサポートしようという気概の持ち主で好印象でした。
中でも、自身も以前からヴィンセントに恋していたルゥが、いきなりの失恋にショックを受けながらも彼のために働こうとする様子が健気で、これはなんらかの救済があると良いなぁ(*´∀｀*)ポワワ
公的な場では有能な部下であり、私的な場では良き友人・理解者である彼女達の存在があればこそ、無謀でしか無い恋路にも一縷の望みが感じられるわけで。
ヴィンセントとミアだけでなく、４人の副官組にもそれぞれの事情が知れ渡った上で今後どんな合戦が繰り広げられていくのか楽しみ。
国を捨ててどこか遠いところで結ばれる……みたいな安易なエンディングを目指さず、むしろ世界自体を改革する勢いのヴィンセントとミアのまっすぐさが心地良いですね。
如何にして仮面の軍師が誕生したのか？という経緯も丁寧に明かされますし、いわゆる世界観とシリーズのルール説明である今巻で、土台作りはバッチリ、方向性も明確＆シンプルなので掴みはOKだったのではないかと。
全体的に漂うエネルギッシュ＆ポジティブな雰囲気が(・∀・)イイネ!!
バトルシーンでは、用兵の妙と、無双でそれを打ち破る爽快感の両方が楽しめる欲張り仕様で、黒狼卿が武力一辺倒ではなく、勝機を嗅ぎ分け、天性の勘で危難を払いのけるナチュラルボーンな戦略家としても機能しているので読み応えがありました。
策略にハメられて手も足も出ない！みたいな一方的展開にならないのが良いですね。
いや、今後はそんな黒狼卿すら読み切れない状況も多々出てくるのかもしれませんが、やられっぱなしにならないほうがフェアですし、将棋の名勝負のようにリアルタイムで高度な差し合いが描かれていきそうで楽しみ。
メインメンバー以外のモブ兵達にしてみれば、ふたりの恋愛戦争に巻き込まれるのは溜まったものじゃないかも？という気もしますが、それでも無能な貴族の指示で犬死させられるような状況に比べれば天地ほどの差があるでしょうし、ヴィンセントもミアも全力で国を守る！という理念のもとで戦っているのでそこまで利己的なイメージにはならないかと。
帝国側の他の軍師がどう動くのか等、自体は更なる混迷を極めそうですが、ふたりがお互いを想う気持ちさえしっかりしていれば、どんな状況でも乗り越えられるはず。
萌えるだけでなく、燃える様な恋を描いたラノベを読みたい方に特にオススメ♪
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