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煉獄姫 二幕(2巻)の感想レビュー(ライトノベル)

2011年01月07日 15時52分51秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『煉獄姫 二幕』(藤原祐先生原作、kaya8先生イラスト)が発売中です。
表紙は1巻での活躍が衝撃的だったキリエ。
見た目的にはあどけなさを残しつつも、仕草や表情は妖艶で、好きな人にはタマラナイ系のキャラになってキタ━(゜∀゜)━!という感じですねw
こんな可憐な少女が、あんなコトやそんなコトまでされてしまうなんて…なんという過激プレイ!
いろんな意味で刺激が強すぎますw
『イラストもさることながら、文章のなまめかしさが大変なことになっているが大丈夫か?』
『――大丈夫、問題ない!』

お話的には、キリエの再来&新キャラ登場に加え、都市では連続殺人事件が!と、あっちもこっちもめまぐるしく舞台が踊る展開です。
1巻の伏線を回収しつつ、新たな事件に巻き込まれていくフォグ&アルトの関係の掘り下げと、当面の敵と成り得る存在の印象付けがメインといった内容は、ある意味、正統派でソツのない進行だと言えるかと。

血やら何やらをぶちまけたり、傷口を抉ったりと、スプラッタな表現も普通wに出て来ますが、読者をゾクゾクさせつつも、独特な美しさを感じさせる演出は、いかにも藤原先生らしく、ファンの方ならむしろニヤニヤしてしまう所だと思います。
特に、キリエの『群体』設定については、『ある程度殺し放題ヒロイン』という新ジャンルを開拓しているのが斬新ですね。
不死身系ヒロインというのは他の作品でもわりと良く見かけますが、自分の死すら戦略に入れてくるのはかなり独特な面白さがあるかなと。
フォグ&アルトと対峙するシーンだけでなく、物語の裏方側でも出番が多いので、メインヒロインであるアルトよりも活躍のインパクトは大きかったと思います。
もっと邪悪なイメージなのかと思ったら、案外、孤独な寂しがり的な側面も見せてくれたりと、今後の方向性が楽しみなキャラに育ってくれそうで、何よりですね。

イパーシとトリエラの歪んだ愛憎劇についても大きな進展が見られ、1巻の続きが気になっていた人もスッキリという感じかと。
というか、スッキリしたと思わせた後でそう来るか!という演出にはニヤニヤさせられました。
個人的には、もっと引っ張った後で見せ場が来るのかと思っていましたが、案外スピーディーな進展だったかなと。
その分、更なる脅威の存在が仄めかされ始めてもいるので、その意味では今回の結末も良い踏み台になった様に思います。
1巻の時点では、イパーシがメインとなって描かれるエピソードなのかと思っていましたが、むしろトリエラの方がメインだったのは意外でした。
科学者といえば『狂気の』という形容詞がぴったりというイメージがありますが、今回の事件を踏まえて、どんな役回りを演じて見せてくれることになるのか気になります。

また、イオがアルトに対して見せる優しさ、想いの強さがとても良く伝わってくる一幕が描かれたのも好印象でした。
アルトの外出中には人質として捕らえられてしまう彼女にとっては、あの場所で戦闘が起こらなければ日常編でしか出番が無いわけですから、その意味でも貴重なシーンでしたね。
今のところは、フォグを巡って三角関係になったりもしないので、アルトにとっての良き姉、良きオカンwポジションの彼女ですが、今後もふたりの帰るべき場所となってあげて欲しいところです。

他にも、新キャラが『俺の妹がこんなに(ry』だったり、『紳士無双w』だったりと、脇の固めも万全。
フォグとアルトの決して切れない絆がまずありきな作品なので、ラブコメでキャッキャウフフではなく、行動に際しての互いを想い合う精神的繋がりが見所となる部分が多く、流血部分の派手な雰囲気に飲み込まれない、良質な純愛物語としてオススメです。
これからますますスケールアップする物語を、しっかりと見守っていきたいですね。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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