MF文庫Jのラノベ、『クソゲー・オンライン(仮) 「運営は全員逃げたけどなんの問題もないわ!」』(つちせ八十八先生原作、にろ先生、東雲太郎先生イラスト)の1巻が発売中です。
表紙は、主人公のササラキとヒロインズ。
いかにもハーレム充爆発しろ!な雰囲気が羨ましいですね。
もっとも、ネトゲの場合、中の人は男だったりすることも多いので油断できませんが……拙者のことでござるw
お話的には、致命的なバグだらけのVRMMO『ソード&マジックオンライン』のプレイヤー・ササラキは、ある日ゲームマスターであるアリスと出会い、このゲームがサービス終了の瀬戸際だと知らされ、それを回避する手助けをすることに……という目指せクソゲー改良&ゲーム存続!展開です。
ネトゲを題材にした作品といえば、いわゆるあるある系のネタを仕込んでくるのが定番だと思いますが、このゲームの場合、普通の不具合では収まらないレベルのバグ=クソ仕様が平気で実装されているのがポイント。
その突き抜けたヒドさに笑ってしまいますが、実際にプレイしてたら完全にブチ切れてしまいそうですねw
愛すべきバカゲーみたいな作品も世の中には多いですが、プレイに支障が出るレベルの問題がこんなに山積みでは、ストレスでやめる人がいるのも仕方ないというか、まだ一万人以上がプレイしてるのが逆に凄いというかw
ササラキ自身は、少しシステムの隙間をついた裏ワザが使えるだけ(いや、ロットの確率操作とか十分チートレベルの垂涎スキルですけどもw)の普通のプレイヤーだったわけですが、仲間の美少女ふたりの笑顔を守るために、ゲームマスターの大役を引き受けるとか、どんだけ善人なのかと。
ぶっちゃけ、プログラミングの技能も、明確な方向性も持たない素人がゲームマスターやらプログラマーやらの職務を全うするのは不可能だと思いますし、ましてや日々の生活の片手間に出来るものではないわけですが、その辺りにツッコむのは野暮なのでこまけぇこたあ良いんだよ( ー`дー´)キリッ
運営がアリスを除いて全員逃げている=いつまでたってもクソゲーのままなのが最大の問題というだけでなく、このまま引退者が増えたらサービス終了確定というタイムリミットまで重なったのは、物語を回す上で良い設定だったと思います。
サザエさん時空的に、毎回トラブルとそれにまつわるエピソードが描かれる方法でも問題は無さそうですが、期限内に結果を出さないと全てが無に帰してしまうからこそ、それを回避するために奔走するササラキ達のドタバタ&必死ぶりが楽しめるわけで。
プロが匙を投げたあとの尻拭いをどこまで続けることが出来るのか、ここまでのクソゲーが良作になる可能性は残されているのか、ギャグとハートフルラブコメのバランスを上手く取りつつ見せていって欲しいところですね。
VRMMOもので度々見かける『デスゲーム設定』自体もネタに仕込んでくるあたり、嫌いじゃないぜ(;゚∀゚)=3ムッハー
ただ、設定周りは結構奇をてらった感じなのに、登場キャラについては今時珍しいぐらいのテンプレばかり揃えられているのは個人的にマイナスだったかと。
MF文庫らしいサービスイラストやらツンデレラブコメが楽しめるのは良いのですが、クライマックスの部分を含めて、先にオチを出してからその経緯を見せる流れが多い本作の演出とはあまり噛み合っていないというか、想像の範囲内に収まる展開ばかりで勿体無く感じられました。
ラブコメ的にも、前作のざるそばのような、前代未聞で意味不明ながらも強烈な個性とかわいらしさを放つようなヒロインをこそ見たかったのですが、そもそもササラキ自身がアズラエルになんとなく以上の好意を持っていると感じられるそぶりを見せていないので、感情移入しにくかったです。
そりゃ美少女と巨乳は男の子のロマンですけれどもw
とはいえ、ざるそばが食べたいなら、ファミレスではなくそば屋に行けというのがもっともですし、勝手に期待して裏切られた気になるとか言いがかりにもほどがあるのは重々承知なのですが、ざるそば(かわいい)があれだけ話題になったのに、その続編ではなくわざわざ新シリーズを立ち上げたからには、よほどの自信作なんだろうと期待するのが人情というものではないでしょうか。
せめて、あれで完結なのか平行で両シリーズが刊行されていくのかだけでもハッキリしてくれれば嬉しいのですが……先生、ざるそばの続きが読みたいです(´・ω・`)
さて、今巻のエピローグで意味深な引きがあるとはいえ、一悶着あったわりには仲間との絆はともかく運営的な状況は改善されておらず、アリスの謎も情報不足過ぎて謎のままと、読後感がすっきりしない印象でしたが、既にゲームマスターとして文字通りのチート能力を身につけたササラキが、どうゲームを完全していってくれるのか、でも流れ的にはますますクソゲーであることが判明してくれたほうが面白そうにも思いつつ期待したいところです。
気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は、主人公のササラキとヒロインズ。
いかにもハーレム充爆発しろ!な雰囲気が羨ましいですね。
もっとも、ネトゲの場合、中の人は男だったりすることも多いので油断できませんが……拙者のことでござるw
お話的には、致命的なバグだらけのVRMMO『ソード&マジックオンライン』のプレイヤー・ササラキは、ある日ゲームマスターであるアリスと出会い、このゲームがサービス終了の瀬戸際だと知らされ、それを回避する手助けをすることに……という目指せクソゲー改良&ゲーム存続!展開です。
ネトゲを題材にした作品といえば、いわゆるあるある系のネタを仕込んでくるのが定番だと思いますが、このゲームの場合、普通の不具合では収まらないレベルのバグ=クソ仕様が平気で実装されているのがポイント。
その突き抜けたヒドさに笑ってしまいますが、実際にプレイしてたら完全にブチ切れてしまいそうですねw
愛すべきバカゲーみたいな作品も世の中には多いですが、プレイに支障が出るレベルの問題がこんなに山積みでは、ストレスでやめる人がいるのも仕方ないというか、まだ一万人以上がプレイしてるのが逆に凄いというかw
ササラキ自身は、少しシステムの隙間をついた裏ワザが使えるだけ(いや、ロットの確率操作とか十分チートレベルの垂涎スキルですけどもw)の普通のプレイヤーだったわけですが、仲間の美少女ふたりの笑顔を守るために、ゲームマスターの大役を引き受けるとか、どんだけ善人なのかと。
ぶっちゃけ、プログラミングの技能も、明確な方向性も持たない素人がゲームマスターやらプログラマーやらの職務を全うするのは不可能だと思いますし、ましてや日々の生活の片手間に出来るものではないわけですが、その辺りにツッコむのは野暮なのでこまけぇこたあ良いんだよ( ー`дー´)キリッ
運営がアリスを除いて全員逃げている=いつまでたってもクソゲーのままなのが最大の問題というだけでなく、このまま引退者が増えたらサービス終了確定というタイムリミットまで重なったのは、物語を回す上で良い設定だったと思います。
サザエさん時空的に、毎回トラブルとそれにまつわるエピソードが描かれる方法でも問題は無さそうですが、期限内に結果を出さないと全てが無に帰してしまうからこそ、それを回避するために奔走するササラキ達のドタバタ&必死ぶりが楽しめるわけで。
プロが匙を投げたあとの尻拭いをどこまで続けることが出来るのか、ここまでのクソゲーが良作になる可能性は残されているのか、ギャグとハートフルラブコメのバランスを上手く取りつつ見せていって欲しいところですね。
VRMMOもので度々見かける『デスゲーム設定』自体もネタに仕込んでくるあたり、嫌いじゃないぜ(;゚∀゚)=3ムッハー
ただ、設定周りは結構奇をてらった感じなのに、登場キャラについては今時珍しいぐらいのテンプレばかり揃えられているのは個人的にマイナスだったかと。
MF文庫らしいサービスイラストやらツンデレラブコメが楽しめるのは良いのですが、クライマックスの部分を含めて、先にオチを出してからその経緯を見せる流れが多い本作の演出とはあまり噛み合っていないというか、想像の範囲内に収まる展開ばかりで勿体無く感じられました。
ラブコメ的にも、前作のざるそばのような、前代未聞で意味不明ながらも強烈な個性とかわいらしさを放つようなヒロインをこそ見たかったのですが、そもそもササラキ自身がアズラエルになんとなく以上の好意を持っていると感じられるそぶりを見せていないので、感情移入しにくかったです。
そりゃ美少女と巨乳は男の子のロマンですけれどもw
とはいえ、ざるそばが食べたいなら、ファミレスではなくそば屋に行けというのがもっともですし、勝手に期待して裏切られた気になるとか言いがかりにもほどがあるのは重々承知なのですが、ざるそば(かわいい)があれだけ話題になったのに、その続編ではなくわざわざ新シリーズを立ち上げたからには、よほどの自信作なんだろうと期待するのが人情というものではないでしょうか。
せめて、あれで完結なのか平行で両シリーズが刊行されていくのかだけでもハッキリしてくれれば嬉しいのですが……先生、ざるそばの続きが読みたいです(´・ω・`)
さて、今巻のエピローグで意味深な引きがあるとはいえ、一悶着あったわりには仲間との絆はともかく運営的な状況は改善されておらず、アリスの謎も情報不足過ぎて謎のままと、読後感がすっきりしない印象でしたが、既にゲームマスターとして文字通りのチート能力を身につけたササラキが、どうゲームを完全していってくれるのか、でも流れ的にはますますクソゲーであることが判明してくれたほうが面白そうにも思いつつ期待したいところです。
気になった方は是非、チェックなさってみてくださいませ。
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