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ゼロの使い魔16巻<ド・オルニエールの安穏(ティータイム)>の感想レビュー(ライトノベル)

2009年02月22日 23時47分36秒 | ライトノベル・小説
MF文庫Jのラノベ、『ゼロの使い魔16 〈ド・オルニエールの安穏(ティータイム)〉』(ヤマグチノボル先生原作、兎塚エイジ先生イラスト)が発売中です。

ゼロの使い魔シリーズも、早くも16巻。
アニメ版に大分追い付かれた感があるとは言え、ヤマグチノボル先生の執筆スピードの速さは相変わらずスゴいなと思います。

サブタイトルの『ティータイム』という言葉から予想されると思いますが、ガリア王ジョゼフとの戦いが一段落し、次の展開へ進むまでの日常を描いたエピソードが収録されています。

多大な戦果を上げた功績から、文字通り英雄視されるようになったサイトを見て、自分は彼につりあうのだろうかと悩むルイズ。

平民出身ということで民衆の支持も厚く、アンリエッタからも褒美を与えられ、順風満帆なサイトとは裏腹に、ルイズの気持ちはあせる一方です。

アンリエッタとサイトの夜会での一件は、彼女の中でもいまだに大きなシコリとなっていた訳ですが、それを差し引いても、急にサイトが自分の手の届かない存在となってしまったかのような不安感にさいなまれ、一喜一憂する様子は正に恋する乙女といった感じでカワイらしいです。

そんな折り、一度は完全に身を引いたアンリエッタが、サイトへの気持ちを再燃?という展開でお話が進むのでドキドキさせられてしまいました。

シエスタ相手にはライバル感覚で接する事も出来るようになったルイズですが、主君であり、大切な親友でもあるアンリエッタが相手となると、さすがに事情が異なるでしょう。

サイトを巡る2人の関係がどうなってしまうのかが、この巻最大の見所なので要チェック!
(*^-^)b

サイトの活躍や、それを支持したアンリエッタの方針が、周囲の人間にどの様な影響や感情を抱かせることになったのか?ということについての説明が細かく書かれているので、シナリオの説得力も高いです。

アニメ版ではキャラクター重視の印象が強いゼロの使い魔ですが、こういう部分はセリフだけでなく、地の文があるラノベ版ならではの強みだと思います。

また、本来の地位を取り戻したタバサと、外伝である『タバサの冒険』でおなじみの従姉、元わがまま王女ことイザベラとの再会シーンもあるので見逃せません。

タバサのイザベラの処遇に対する決断は、一般的には意外でありながらも、いかにも彼女らしいもので良かったと思います。
前巻のラストの慌ただしかった即位にも、ようやく一区切りついた感じですね。
サイトと離れ離れ状態の彼女ですが、新たな戦いに向けて着々と出来ることを行っている様子は立派ですし、サイトとの出会いによって成長した部分も感じられ、次巻以降も重要な役割を果たしてくれそうなので嬉しいです。

で、このまま穏やかな雰囲気で終わるのかと思いきや、ラスト間近で怒涛の急展開!
コレにはかなり意表をつかれるかと。

ひとつの出来事をキッカケに移り変わっていく様子がとてもスリリングで、それだけでもかなりハラハラさせられるのですが、更に不意打ち気味に大事件が発生し、驚かされました。
さすがにちょっと唐突な感もありましたが、サイトの回想演出の見せ方もあいまって、思わず目頭が熱くなってしまいました。
個人的には、『コルベール先生の死』以来の衝撃だったと思います。
( ̄□ ̄;)!!

今回は、サイトが自分自身の気持ちを客観的に判断するなど、その行動に大きな間違いは無かったと思うので、かえってせつなく感じられました。
ほんの少しのすれ違いと、タイミングの悪さが、取り返しのつかない事態を引き起こしてしまうということはアニメやドラマだけでなく、現実世界の恋愛でもありえますが、今回のラストは正にそれを強調したものだったと思います。

ひとつの問題を解決出来るかどうかもわからない状態なのに、問題は増えて行くばかり。
一難去らずにまた一難でサイトも大変ですが、なんとか頑張って欲しいです。
…あの家に住めるという時点で十分以上に果報者ですが。
(^_^;)

ファンの方は是非、お読みになってみて下さいませ~。




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