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フルメタル・パニック! アナザー12巻の感想レビュー(ライトノベル)

2016年02月20日 23時45分31秒 | ライトノベル・小説
富士見ファンタジア文庫のラノベ、『フルメタル・パニック! アナザー12』(原案・監修:賀東招二先生 著:大黒尚人先生 イラスト:四季童子先生 海老川兼武先生)が発売中です。

表紙は、達哉とアデリーナの主役コンビ。
固い絆が感じられて、ラストを飾るに相応しいですね。
同日発売のSSの表紙と同じ構図になっているのも心憎い♪

お話的には、遂にオルカンとの死闘に決着をつけた達哉でしたが、“覚醒”したカエサルの驚くべき行動によって事態は思わぬ方向へ……というクライマックス展開です。

直接的な記述こそ無いものの、某ラムダドライバと思しきシステムによって攻防自在な力場を創りだすオルカン&カエサルの猛攻を、己の技量ひとつでくぐり抜けていく達哉がカッコ良かったですね。
今巻ではガチで1対1の真っ向勝負を挑むスタイルなので、仲間との連携や小細工も無しのひりつくような殺し合いに手に汗握らされました。
本編フルメタでは宗介と相棒であるAI・アルの軽快なやりとりとともにバトルが展開していったわけですが、こっちのAI・ゴーシュはそういう会話してくれないからちょっと殺伐……だが、それがイイ(にっこり)

自分のオリジナルである達哉を排除しようとカエサルが異常な執念を燃やすさまは、まさに人間以上に人間臭さを感じさせてくれましたが、お互いに近親憎悪めいた感情をぶつけ合うふたりには和解という道がはじめからなく、一気に完全決着まで突き進んでいく怒涛の展開が胸熱でした。
ロボットものの華でもある超巨大兵器の襲来は怪獣映画さながらでしたし、それを迎え撃つはまさかの新機体と、ここまでのシリーズ展開よりかなりはっちゃけた内容になっていて驚かされましたね。
基本的に全編シリアス路線ながら、え?そのネタやっちゃうの!?みたいなケレン味重視のイベントなんかも盛り込まれているのが(・∀・)イイネ!!

奇しくも、最終決戦の地には始まりと同じ場所が選ばれたわけですが、普通の高校生だった頃の達哉とは全く違う、ひとりの男として逞しく成長した姿が見られて感無量でした。
天性の才能を開花させ、厳しい実戦をくぐり抜けたことで文字通りエースパイロットと呼ぶに相応しい実力と精神的なタフネスを身につけた達哉が、最終的に見出した己の進むべき道と守るべき愛の形について、これ以上ないくらい明確な答えが描かれた結末は必見♪
自分の居場所をきちんと見つけ、形作る事が出来たのは、達哉にとっても、リーナにとってもとても幸せなことだったんじゃないかと思います。

個人的には、もっとたくさんフルメタ本編のキャラが出てくる感じなのかと思っていた本シリーズですが、従来の人気キャラ達に頼りすぎず、あくまでアナザーのキャラを中心にしたストーリー展開と各キャラ毎の結末が用意される終わり方だったので、ひとつの作品として綺麗に終わって良かったと思います。
12巻にも及ぶ長大なストーリーを見事に着地させた大黒先生は、作家としてのスキルアップを果たされたのはもちろん、最早フルメタ免許皆伝と言っても過言では無さそうですね。
無事の本編完結おめでとうございます&ステキな作品をありがとうございました。
また、今までのラノベ業界ではあまり見られなかったスタイルに最初は驚かされましたが、ここまで監修を続けてこられてきた賀東先生、そして本編と変わらず可愛い&格好良いキャラクターとメカを描いて下さった四季童子・海老川兼武両先生方にも感謝とリスペクトを。
新作アニメや本編の後日譚にも期待しておりますm(_ _)m

さあ、それでは早速SSのほうで後日譚と温泉回を堪能せねば(;゜∀゜)=3ムッハー


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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