gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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クロス×レガリア4巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年01月02日 16時22分44秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『クロス×レガリア 死神の花嫁』(三田誠先生原作、ゆーげん先生イラスト)が発売中です。
表紙は、ナタと蓮花の2大ヒロインコンビ。
本シリーズの看板娘が共演ということで、いつも以上に華やかな雰囲気ですね。
シーズン的にも紅白揃っておめでたいのう♪
ftmm(∩´∀`)∩ワーイ

お話的には、ナタの妹的存在とも言える「もう一人の鬼仙兵器」ことウーとの戦いに乱入した「殺し屋」灰岡ジンの登場によって、事態は新たな局面を迎えることに。
馳郎との因縁浅からぬジンの、圧倒的な戦闘能力に翻弄される一行の窮地を前に、カエアンはとある決断を下すことに…といった、絶体絶命!展開です。

白翁の力とナタの力を備えた馳郎の強さは、本来なら向かう所敵無しレベルと言っても良いと思いますが、今回は馳郎とナタのそれぞれが、方や白翁の力を逆手に取られ、方や自身は封印状態なのに相手は全力状態と、かなり相性の悪い戦いを強いられてしまうのがツラいところですね。
序盤で大きなネタばらしをすると同時に圧倒的な彼我戦力差を見せつけて状況をどん底まで叩き落とし、そこから復活していく様子を内面描写込みでリアルに描いていく演出は、苦悩→再起という王道プロセスが持つカタルシスを十二分に堪能させてくれるのがお見事でした。

馳郎の白翁継承の顛末については、以前の巻で十分な説得力を伴って語られていたと思っていたのですが、まさか、更にその続きがあったとは!と、掘り下げをとても興味深く読む事が出来たので良かったです。
おそらくは、最初期から設定として織り込まれていたのだと思いますが、だからこそ、事態が急激に変化したにもかかわらず、今までの関係を破綻させないまま、新たなステージへと各キャラクターを導くことに成功したのではないかと思う次第。
馳郎にとっては、それが覚悟と責任への更なる自覚へと繋がり、ナタや蓮花にとっては、馳郎への恋心を自覚or再確認することに繋がったといえるわけで、雨というには激しすぎる大暴雨ではありましたが、結果的には「雨降って地固まる」展開だったと言って良いのではないかと思います。

特に、今回「己のあり方」について一番深く思考したのは間違いなくカエアンだったと思いますが、彼が下した決断、或いは決断したという行為そのものが、ある意味、魔法使いが使う魔法よりも魔法らしいとでも言うべき、尊い奇跡のように感じられ、思わず目頭が熱くなってしまいました。
そこから大逆転へと繋がっていくクライマックスまでの流れももちろん素晴らしかったですが、何を最優先して行動するのか?という命題に対し、彼が自力で答えを見つけ、願いを口にする姿は、人間以上に人間らしく、馳郎の相棒としてこれ以上ないレベルの頼もしさを感じさせてくれましたね。
彼もまた、自分と対になるライバル的存在と邂逅することとなったわけですが、馳郎とジン、ナタとウー同様、鏡写しかつ平行線で交わることが無さそうな相手と今後どの様に対峙し、その心を「成長」させていってくれるのか楽しみです。


気になった方は、是非チェックなさってみて下さいませ。


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