ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY29 山陰/ 鳥取 神話の国で聖地巡礼 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月30日 | 自転車の旅 国内

聖地を求めて俺は歩く。

鳥取砂漠を彷徨う、俺は異邦人。

そこは外国資本と戦う戦士たちの希望の地

『崖っぷちの聖地』と人は言う。
☝︎罠じゃないから是非、クリックしてくれ。


県民に助けを乞うこと数回、
ついに俺は辿り着いた。

おおおお!

聖地だ…

長い旅だった…

泣いているのか俺⁈

ついに扉を開くぞ。

嗚呼、

なんて「普通」なんだ…

そうなのだ。
普通で良いのだ。
肩から力が抜けていく…

コーヒーを飲み終えて、
カップの底から現れたのは、

うおおおお!

わかりやすいキャラクターじゃないか!



ええい、外国資本のやつらめ。
いっちょ、屁でもかましてくるか。

見つけたぞ。

へっ、誰が入店なんかするものか。

あ、ちょ…

何やってんだよ俺…

あっ、あっ!

あー!

「ホットのカプチーノ、ショット追加で。
マグカップでお願いします…」


鳥取初出店にして日本攻略最後のスタバなのだそうだ。
店員さんの笑顔には一点の曇りもなく、どこまでも屈託のないスマイルだ。感じ良すぎる。

俺、あえなく陥落。

本日の走行距離、0km。





DAY28 山陰/ くるった国道9号線、但馬越え 和田山ー鳥取 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月29日 | 自転車の旅 国内
和田山とは古い呼称で、いまは朝来(あさご)市という。
隣の八鹿(ようか)町も、いまは養父(やぶ)市という市になった。

両市は隣接しており、どこが境界なのかも市外からきた者にはわからない。合併しても良さそうなものだが、だいたい同じ規模なので、かえってまとまらなかったのかもしれないと思った。

僕たちが学生の頃は、和田山であり八鹿だったので、古い呼称に馴染みがある。だから古い呼称を使うことをご容赦いただきたい。

和田山の町を覆う朝霧が晴れた。

背中に朝陽を受けて、道路にチャリダーの影法師。

町なかといっていい場所にもトンネル。

この次のトンネルは1.2kmもあった。

疲れた。待避所で休憩。
トンネル内は暖かい。

トンネルの中は衛星の電波が捕捉出来ずGPSは途切れる。

長いトンネルを抜けると天気が芳しくなかった。

八鹿(ようか)に入る。
和田山とほぼ同じく標高70m前後。

八鹿の市街地から続く川沿いに
いくつもの集落をつないで走る。

しばらく走ると、それは突然訪れた。

いきなり急登で但馬越えの始まり。

2×2くらいのギアで淡々とのぼること15分くらいで、

いったん落ち着く。

登坂車線があるのでクルマに迷惑にならない。
広い道は気が楽だ。

なんだってぇーー⁈⁈

ループ橋が立ちはだかる。

くるくる
くるくる

一回転半するらしい。

めっちゃ、くるってる!

くるった国道9号線を
くるくる登る。

くるくるしている間に勾配を吸収しており、
案外と楽に登れる。

あのへんは、さっき写真撮った場所だね。

峠を登りきると、トンネル。
標高400mを超えた。

トラックの上を

飛び越えていく迷惑行為な、
しかもレトロなスキーヤー。

トンネルに、

ストックかよ!笑

チャリダー向けの注意書き。

ああこれかな。

せっかくだから歩道を行く。

ちょっとスリルだけど有難い。
福井県では考えられない配慮だ。

中央付近から降り勾配になっていた。

出口も、

もちろんストックだし。

この1kmを超える但馬トンネルが、
鳥取ー京都間の国道9号線、最高標高地点だった。
標高420m。

降り勾配始まる。

山里に入っていく。
鳥取はまだまだ先だ。

山里の峠。

GPS表示との誤差を確認。
やっぱりGPSは優秀だ。

いいタイミングで現れるコンビニ。

本当に有難い存在だ。

旧道キター!

行く!

いい感じだ。

但馬越えには無数の峠とトンネルがある。

1kmを超えるトンネルも多い。

何気ないトンネル

歩道はないけど、充分な広さがある。

右へ行くと香住。
香住といえば、カニだな。

分岐には誘惑が詰まっている。

あれは、半端ない悪氣を発している。
包み込むオーラが黒に近い紫色だ。
どれだけの善意の人々から搾ったのだろう。

鳥取まで50kmを切った。

待ってろスナバ!

峠が始まる。

鳥取/兵庫の県境が近い。

正午近くになり、バテてきた。

エナジーチャージだ!

兵庫県側最後の峠、春来峠にある春来トンネル(1.6km)は、
片側工事中だった。

工事エリアを走らせてくれた。
右車線なので妙な気分。

湯村温泉。

いまは新温泉町という。
湯村温泉でいいだろ。

「千と千尋の神隠し」みたいだ!

超絶・楽しそうじゃないか。

主要な道と道が交わるから、

出合という地名なのだな。とチャリダーは勝手に解釈する。

嫌な空模様

やな予感。

雨やどり。県境の峠は近いのだが。

ご近所さんの視線、見てないようで、めっちゃ監視されているぞ俺!笑

いたたまれなくなり、
雨あがってないけど走りだす。

日が差してきた。
間もなく雨あがる。

歩道がなくなり、段差を降りる。

よいしょ、っと。車道に降りること無数。

で、ここはどうすれば?

やっぱりここも、

よいしょ、っと。
今度は歩道に登る。笑

このトンネルが県境だったようだ。

鳥取キター!
北海道から中国地方まで1カ月以内にきた。

国道9号線はこのまま高速道路になるらしい。

指示どおり迂回する。

途中の峠。駆馳山峠かな?

凍結注意?
北海道民の僕から見たら、わざわざ氷地獄を形成させているように見えて仕方がない。

おーい!

ここを通れと?

嘘だろ?

チャリダーはこのまま、土砂降りなか2〜3km走る羽目になる。
もちろん下半身ずぶ濡れになる。

きょうは水難の相だな。

濡れたまま、鳥取市。
ちなみに雨じゃない。

鳥取の消雪パイプ、
噴出水量半端ない。

再び国道に合流だ。

高速道路感、半端ないね。笑

で?
私はどうしたらいいのかな?

自転車を持ち上げて柵を越えろというのか!

はい。

自転車を持ち上げてフェンスを越えて、
めでたく歩道入り。笑

鳥取らしくなってきた。

やっぱり。

国道9号線。

車輪が砂に取られる。

鳥取市街地が見えてきた。

違う!

違う!

違う!

鳥取は、そうじゃないから!

市街地にラウンド・アバウト発見。

ちゃんとラウンドアバウトだ!

ニュージーランドやん!

鳥取市内、聖地を求めて彷徨う。

鳥取、ずいぶん遠くまできた。

本日の走行距離、
96km。












DAY27 山陰/ 和田山でメンテナンスday 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月28日 | 自転車の旅 国内
女心と秋の空なのだ。
変わりやすいのだ。

天気予報は当たらない。
マジウケした僕がアホだった。

雨になるという天気予報を信じて和田山の安宿に2泊分のお金を先払いしている。
まさか、朝になって晴れていたからと言って、支払い済みの宿泊を当日キャンセルするわけにはいかない。

晴れたから行くわ。
お金返して。

言えない。それは反則だろ。
仕方なく、和田山2泊なのだ。

遅い朝食を食べながら、ここは観光客らしく、ここから自転車で30分の距離にある
戦国時代末期の山城
に行こうかと思案していたのだが、
焼き魚をほぐしながら思い出したことがある。

そういえば
ズボンのお股が破れかけている

そこは魔の三角地帯。

ここがはだけてしまっては、
男のコケンにかかわる。

戦国の覇権も大切だけど、

男のコケンは大切だ。
そうだろ?
すぐ直さなければ。

針仕事だ。針。
きょうは観光よりもメンテナンスだ。

まずは、
これ以上解けないよう末端をしっかり補強だ。

あとは、糸を替えて、
淡々とひと針、ひと針、
慎重に針を進める。

時々、止メをしながら、
淡々と、ひと針ひと針進める。

長い旅をしていると、服や持ち物が痛む。

どんなに気をつけていても、パタゴニアなど耐久性に定評のあるものを使っていても、これだけは避けては通れない。
仕方のないことだ。

特に、ハードな旅。
身体も消耗するけど、
持ち物の消耗も、激しい。
だから時々、定期的なメンテナンスは欠かせない。

僕が
「こいつは凄いアウトドアマンだ!」と、ひと目で認め、一目置く、あるいは尊敬するのは、
それっぽい持ち物で隙なく固めたアウトドア・ボーイでは、もちろんない。

ガツガツしていい。ちゃんと修理が出来るヤツだ。
調子の悪いラジウス(調理用ストーブ)をその場で分解して手を油まみれにしながらチャチャっと直すやつなんか最高だ。

そんなやつは、
直ちに焼肉に招待したい。

焼いたスルメとビールも、つけちゃうぞ。

アウトドアマンとは、そういうものだと思う。

さあ、仕上がってきた。

ソーイングセットも大切だが、
最低限の刃物も欠かせない。特に小型ハサミは用途が広い。

さっき爪も切った。

おー!

見た目はともかく、
魔の三角地帯はようやく閉じられたようだ。

これ以上、崩壊が進まないよう、ほつれた末端の三ヶ所はしっかり止めた。

ここまでやったとき、ドアがノックされて、安宿のお婆ちゃんがきょうのお水を持ってきてくれた。

俺はパンツ姿だったが、お婆ちゃんは動じない。
さすがだ。

そういえば、

靴下にも穴が。

よし!アウトドアマン出動!

修理が必要だ!

これでよし。

なんやかやで、いちばん大事な装備は、
ガムテープだろ。

和田山は、午後から雨が降りだした。
まあ、のんびりするか。

畳に寝っ転がり、俺は昼寝する。
身体を休めよう。これも立派なメンテナンスなのだ。

本日の走行距離、0km。










DAY26 山陰/ 舞鶴ー和田山(兵庫県) スナバ珈琲に行きたい 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月27日 | 自転車の旅 国内
舞鶴に朝がきた!

快晴、微風、あたたかい朝。

舞鶴は、

あっち系の町だ。

うおー!

オシャレ!

戦前の赤レンガ倉庫群が現役。

今も普通に使われてる。

うおー!うおー!

写真撮っちゃっていいんですか⁈

岸壁に、普通に停泊してる。

向こうに見えるのは、

戦艦ヤマトですか⁈

なわけないだろ。

この辺は若干厳重だけど、

道路から普通に見えている。

しかしドローンは禁止。きっと撃墜される。

この艦は、聞いたことがある名前だ。

かっこいい…

こういうのも、

ありました。

大満足で走り出す、

舞鶴の朝なのだ。

町外れの川を覗き込むと、

鮭の「ほっちゃれ」が沈んでいた。
こんなに南のあたたかい川にまで…。
日本海側とはいえ京都だよ⁈
たぶん、稚魚の放流事業があるのだろうと思った。

京都府の国道トンネルには大抵、小ぶりながらも

歩道があるから安心。
昨日までの福井県と大きな違いがあるなあ。

やがて内陸部に向かい、
由良川沿いに走る。

古い鉄道トンネルがあった。

由良川は大河。

洪水が多いことでも知られる。

悲しいお知らせ。

3桁国道あるある。
作るとき、たぶん何も考えてないよなと思った。

由良川きれい。

惚れてしまうやろ。

まもなく国道9号に合流するけど、

どっち行く?

左へ行けば、山陽道経由。
右へ行けば、スナバ珈琲。

うーん!

行っちゃえ!

スナバへ GO GO!

めでたく山陰経由に決定。

これでいいのか?
いいのだ。

県境の峠を登りきる。

鳥取、100kmを切った。

峠の頂上は県境だ。

兵庫県に入った。

峠を下る。

この峠を下り切ったら、和田山だ。

和田山のマクド。

宿探しと時間の調整。wifiありがたい。

いまはまだ午後2時。思ったよりも早く着いた。
いまからマクドの無料wifiで、本日の宿泊を全力検索だ!

駐輪は毎回ちょっとした工夫。

きょうはこんな感じで。

楽天トラベルで宿を見つけたので移動する。
明日は雨みたいなので2泊する。
いい宿だといいな。

和田山トンネル。

ん?歩道、狭くないか?

ん?

狭くないか?

一本橋かっ!
限定解除試験かっ!

19歳のとき、さんざん通った明石運転免許試験場。
実技試験5回目、半年でようやく限定解除を得た。
これでも早い方なのだ。平均で「稲刈り二回」と言われており、ほとんどの受験生は一年がかりだったのだ。

いまは教習所で楽勝だという。
だから短足のメタボオヤジがやたらとハーレーに乗っているのだ。

昔は大型二輪は超難関だったのだ。

受けて立つ。

昭和のナナハンライダーのプライドにかけて。
(大袈裟)

写真がないけど、この次はもっとえげつない狭さを、左パニアバッグをずりずりしながら通過した。

あー、ここ?

まじ?泊まれるの?

食堂じゃないですか?

ちゃんと泊まれるらしい。あちこち、いちいち薄暗いんだけど。

期待に胸踊る、ビジネス旅館の世界なのだ。

本日の走行距離、

65.8km。
















DAY25 山陰/ 敦賀ー舞鶴 怖いトンネル多発&原発地帯を行く 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月26日 | 自転車の旅 国内
きょうもそんなにトンネルだなんて、

聞いてないぞ!

そんなこととも知らずに敦賀を出発する。
明け方に雨が降ったようだった。

バスターミナルには原発に作業員を送迎する「美浜発電行き」のバスがしきりに発着していた。

良く見たら、

あちらこちら、そっち系だった。

国道に出てからも、

そっち系だった。

きょうは最短で走ろうと、

国道バイパスを疾走するけれど、

福井の国道が自転車に黙っているはずもない。

あえなく退場させられた。

地味な峠道をゴチゴチ走る。

関峠?というらしい。

標高は100m前後、

原発で有名な美浜町に入った。

今朝は空気が生温い。
不自然に気温が高い。

放射性物質の崩壊熱かも?

そんな洒落にもならない考えがよぎるが、
まさか。
未明の雨のせいだろう。

不謹慎な言葉は封印。

空はまだ、

どんより曇っている。

海も、

暗い感じがする。

歩道はあっても、

まもなく消滅。

狭いけどまあ、

特に不満はないよ。

冬を前に点検だろう。

消雪パイプが作動してた。

北海道でコレやったら、大パニックになるだろな。
あたたかい地方のものだね。

敦賀と舞鶴の、ちょうど中間の、

オバマ氏。

猫の手が足りないって!

人の手求む。

川に鮭の「ほっちゃれ」が散乱してる!!

鮭、こんな南の川にまで帰ってくるのかぁ。

あ!鮭?

真鯉だった。

小浜市の舞鶴側の境界あたりは峠になっていて、

怖いトンネル3連発が待ち構えていた。

歩道なんか、あるわけないし!

まじ蛍光ベストじゃなきゃダメかも。

真剣に怖いトンネル3連発だ。

心霊写真か!

3つも続くと、

精根尽き果てて、ヘトヘトになる。

いい名前だ。

メシ山盛り!
いや、
読み方は「hansei」だった。

反省します。

原発続く。

原発続く。

切なくなる。

どんだけ狭いんだよ⁈

受けて立つ。
左、田んぼ。
右、ダンプカー。

県境のトンネル、超怖い。

車道路側の白線と、路側帯の間に数センチの段差があるのだ。
トンネルの中だよ?

しかも、車線側よりも路側帯側が低い。
普通、逆だろ。
万が一にも車輪が路側帯にストンと落ちたら最後、間違いなく転倒する。

トンネルの中で転倒させる気か!

だから必要以上に車線側に膨らんで走らなければならず、追越していくトラックとの接触を助長している。

意図的なチャリダーを殺す装置かと疑いたくなる。
自転車大嫌い福井県の、最後の贈り物かも。

無事、トンネル抜けて京都府入り。

めちゃ京都府、いや、恐怖だった。

舞鶴にも!

まあ、これは仕方ない感じだった。

自転車通学の地元女子高生のあとをついて行ったら、

迷わず市街地入りできた。

舞鶴市内。

遠近法か!

舞鶴港。

宿、探さなきゃね。

岸壁には、北海道・小樽行きのフェリーが停泊している。

あれに乗ったら、北海道に帰れる。

固まった。
固まったな、俺。

まじ帰りたくなってきた。

本日の走行距離、

84km。