【リュウノウギク・竜脳菊】キク科
この花も「野菊の仲間たち」です。
ただ、おじさんのなかでは特別の存在だったりするのでね、先に野菊を紹介したときに一緒には出しませんでした。
秋の山野で咲く野性菊といえば、真っ先にこのリュウノウギクが思い起こされます。
幼い頃から「白菊」と呼んでいました。
リュウノウギクなんて名前を知らなかったこともありますが、ノコンギクなど紫色のものを「野菊」、白花のこちらを「白菊」と呼んで区別していたのです。
おじさんの故郷の宇和島では、「野菊」より「白菊」のほうが多く見られました。
東京では、自生しているリュウノウギクを見かけることは、とんとありませんけどね。
キク科キク属の花で、園芸種として栽培されている菊と同じ仲間です。
シオン属が多い野菊の仲間たちとの違いは、葉っぱを見ると一目瞭然です。
白菊の花は、初恋の思い出につながるということは、過去記事にさらっと記してはいますが、詳細については書いてはおりません。
今回もその点については多くは語りません。
語り出したら、どれほどの長文になるのか、見当もつきません。
30年振りの再会話などもあるんですからね。
「白菊」→「初恋の思い出」については、語るべきときがきたら、たっぷり語らせていただきます。
ただ一言だけ。
「民さんは野菊のような人だ」とは、伊藤左千夫の「野菊の墓」での政夫の有名な台詞です。
初恋の人に「白菊」のイメージを重ねることが出来るかといったら、それは無いですね。
もう少し華やかな花のイメージなんだけど、具体的な花は思いつきません。
名前はリュウノウギクの香りに由来しています。
リュウノウ・竜脳とは、フタバガキ科のリュウノウジュ・竜脳樹からとれる香料のことです。
その香りに似ているところから、リュウノウギクと命名されたんだそうです。
竜脳以外にも樟脳の成分も含まれ、どちらかというとこちらのほうが多いようです。
実際いい香りがします。
花の側に近付くと、茎や葉から漂ってくる馥郁とした香りは、そこらあたりのアロマテラピーで使われる香料より、ずっと癒しの効果があると思いますよ。
「ラジオ深夜便」の今日の誕生日の花として、リュウノウギクが紹介されておりました。
この記事を書いている最中でしたのでね、そんな些細な偶然に、驚きと嬉しさを憶えたりしちゃいます。
葉を揉むと香るという記述がありましたが、周囲にも香ってるんですね。
お香ののような香りとありましたが、どうでした?
その、竜脳とやら(竜の脳ってどんなものだろ?^^;)の香りに
似ているという香り、嗅いでみたいです。樟脳のにおいと思えば
近いのでしょうか。思い出そうとしても、どうもナフタリンの
香りばかり甦ってきます…
悟郎さんにとっては故郷で馴染み深かった野菊なのですね。
私は見た事があるのかないのか、それすら分かりません(涙)
この記事を書いていらっしゃるときにラジオでもリュウノウギクが
登場するとは何たる偶然。こういう偶然って嬉しいものですよね。
栽培菊の独特な香り、ムスク系とでもいいましょうか、そこに深みのある爽やさを加えたような香りです。
伝わらないだろうな(笑)。
★noodlesさん
リュウノウギクはね、特定できるんです。
馴染み深い花ですからね。
ポカポカ陽気のときだと、揉まなくても香ってます。
★ポージィさん
確かに樟脳の香りは感じられます。
ツンとくるような刺激臭を取り払って、爽やかさを残し、プラス、菊の葉や茎の香りを足したような・・・
説明出来ません~~(泣)
群れ咲いているリュウノウギクを見ると、故郷の野山のことが思い起こされます。
段々畑の石垣や、あの山の道端にリュウノウギクが咲いてたよなって。
懐かしく、少々センチな気分になっちゃいます。
小菊の栽培菊にも、そっくりなものがありますものね。
庭で栽培されてたら、わからないかもしれません(汗)。
あくせくとキーボードを叩いていたら、突然ラジオからリュウノウギクの名前が聞こえてきて・・・
ささやかなことでしょうが、なんだかこころのなかを、暖かいものが通り過ぎていったようで、シアワセな気分になれました。