goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

群生花、スタート

2009年02月25日 | 09 花たち



【ムラサキハナナ・紫花菜】アブラナ科 ムラサキハナナ属

ちらほら慌てん坊が顔を出しているのは見かけてきましたが、いよいよ本格的な開花に向けて始動してきましたよ。
花茎もすくっと立ってきましたしね。

中国原産の1年草で、日本には江戸時代、宝永(1704-1711)の頃、観賞用や種子から油を採るために導入されたようですが、一般的に栽培されるようになったのは1930年代以降のようです。

「オオアラセイトウ・大紫羅欄花」、「ムラサキハナナ・紫花菜」、「ショカツサイ・諸葛采」、「ハナダイコン・花大根」、「ムラサキダイコン・紫大根」、「シキンソウ・紫金草」「シキンサイ・紫金菜」 、「ヘイワノハナ・平和の花」、「ピースフラワー・Peace flower」など、数多くの名前があります。

普通、花の名は一般に流通する名前があって、地方地方で独特の呼び名があり、それがもめる元になった事は無いが、この花は一般に流通する名前が三つも四つもあり、その為20年ほど前に新聞紙上で論争がおこり、植物学者でもあった当時の天皇陛下が 「牧野富太郎が最初にオオアラセイトウと名付けたのだからそれでいいではないか」 と勅裁されたと言う有名な逸話がある。(こちらのサイトから抜粋)

名前論争に昭和天皇まで登場してたんですね。
でもどうでしょうか、オオアラセイトウという名前は、定着してますかね?
各サイトで目にすることはありますが、あまり耳にしませんね。
ショカツサイとかハナダイコンは聞くことがありますが、おじさんはムラサキハナナの名前で付き合っています。

「ハナナ・花菜」とは「ナノハナ・菜の花」のことで、「紫色の菜の花」が「ムラサキハナナ・紫花菜」の名前の由来です。

「ショカツサイ・諸葛采」の謂われは、少々興味深いですよ。

諸葛とは、言わずと知れた諸葛孔明のことです。
孔明は戦場に赴くにあたり、必ずこの種子を持っていきました。
大軍を率いた野営地のまわりに種子を撒き、育てます。
やがて紫色の花が咲き乱れ、血腥い戦地を覆うようにお花畑が出現する。
孔明が陣を張った先々にはこの花が咲くようになり、あたかも花街道のように全土に広がっていった・・・

な~~んて、乙女チックな話ではありません。
食べたんだそうです、野菜として。
要するに軍隊の食糧補給です。
育てやすく生育も早いこの植物は、打ってつけの栄養源だったことでしょう。

ムラサキハナの味の保障は、おじさんがいたします。
今年もすでに「食」しました。




【ハナニラ・花韮】ユリ科ハナニラ属

メキシコからアルゼンチン、中米から南米にかけて地域が原産の多年草で、わが国には観賞用として、明治時代の中頃、導入されたと言われています。

葉にニラやネギのような匂いがあることが、「ハナニラ・花韮」の名前の由来です。
切ったり揉んだり踏みにじったりすると、強烈な刺激臭が立ち上がります。

「ニラ・韮」とは同じユリ科ではありますが、「ネギ属」「ハナニラ属」と所属が違いますのでね、お仲間同士とも言えないかもしれません。
食べても害は無いそうですが、不味いので勧めないとの記述が見られますのでね、さすがのおじさんも「食」したことはありません。
見た目から言っても、食指の動くような葉っぱでもありませんしね。

「セイヨウアマナ・西洋甘菜」や学名の「イフェイオン・Ipheion」などの別名もあります。

英名の「Spring star flower」が物語るように、早春に星型の花を地面を覆うように咲かせます。

こちらで見られるのは白か薄い青のものばかりですが、黄色い原種や、濃い青やピンクの改良種など、花色も多様なようです。
混植してると、きれいでしょうね。


ムラサキハナナとハナニラは、東京の早春の野(ともいえないけど)を代表する植物になっています。
マイ花フィールドでは、近年目に見えて増え続けております。
ライバルが少ないので、都市型の帰化植物といえるのかもしれません。
環境さえ整えば、帰化植物たちは一気に勢力範囲を広げていきますのでね。

どちらも群生していると、それはそれは見事ですよ。



………………………………緊急出演…………………………………


【モモ・桃】バラ科サクラ属

びっくり魂消た桃の花です。
花桃だと思いますけどね。

桃の節句(前)に桃の花が咲いているのを見ることは、滅多にありません。

        
        いやいやいや、何ともはや・・・・


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4 コメント

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早いなぁ… (ポージィ)
2009-02-25 10:42:52
ムラサキハナナについての悟郎さんのお言葉
「いよいよ本格的な開花に向けて始動してきましたよ。
花茎もすくっと立ってきましたしね。」
に思わず「まだですよ~」と呟いてました。
うちの方ではせっかちさんが2~3株どまりで本格的な始動はまだです。
早いなぁ。
私も分かりやすい「ムラサキハナナ」の名前がお気に入りです。
ほぉ… 名前論争が起きたことがあるんですね。なんと昭和天皇まで
巻き込まれていらしたとは。
諸葛孔明のフラワーロードのお話、これが戦と無関係なら
ロマンチックなんですけどね。

ハナニラもこちらではちらほら咲きです。もっとも、私の毎年の
チェックポイントのハナニラさんたち、今年はちょっと元気がない
様子なので、こちらは単純に比べられませんが。
 
緊急出演のピンクの花は遅咲きの梅?とおもったらどっこい、
ハナモモですか!早っ!! うちのハナモモなんて、早い年で
3月下旬なのに…
 
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Unknown (ロッキーママ)
2009-02-25 13:47:00
ムラサキハナナは、まだ縮こまっていますよ。
ハナニラは、蕾がついていますがまだ咲きません。
早いですね、まだ2月ですよ!

ハナモモが咲いているのですか。
うちのも今年は早そうです。
だいぶ蕾が大きくなってきました。

早く菜種梅雨明けると良いですね。
返信する
みなさんと同感! (noodles3)
2009-02-25 17:31:04
ムラサキハナナも、ハナニラも早過ぎです。
せっかちくんです。
少なくとも、僕のエリアでは。。
返信する
コメントありがとうございます! (悟郎)
2009-02-26 01:19:18
★ポージィさん

週末出かけたところや、通勤途中のムラサキハナたち、開花はちらほらではありますが花茎は立ち上がってきてますよ。
もちろんまだ芽生えたばかりのところもありますけどね。
群生シーンにお目にかかれるのは、しばらく先でしょうけどね。

ポージィさんも「ムラサキハナ」派ですよね。
そう、わかりやすくていいです。
名前論争があって、昭和天皇まで登場とは、いい時代だったんですね(笑)。
諸葛孔明の話は眉唾だとしても、今でも中国東北部では野菜として栽培されているそうです。
食べたからいえますが、さもありなんです。
ナノハナを食べる文化を持つ日本人なんだから、ムラサキハナナも食べていいと思います。
美味しいんだから(笑)。

このハナニラポイントは大群生するんですが、今年はもっと凄いことになるんじゃないかと期待しています。
まわりの樹木が大きく伐採されて、すっきり整理されたんです。
陽射しは今までよりふんだんにありますのでね。
ワクワクです~~(笑)。

このモモの開花にはビックリです。
確かに例年早めに咲きはしますが、それだって桃の節句の後でしたのでね。
ほんとに驚きました。

★ロッキーママさん

ほんとですよね、まだ2月です。
なのに色々な春の花たち、さっさと顔を出しています。
今週の冷たい雨に、後悔しているものもあるでしょうね(笑)。

雛祭りの頃には桃の花は無いんだと、例年思っておりましたのでね、こちらが咲いているの見て、さすがにビックリしました。
そうですか、ロッキーママ家の花桃の蕾も、大きくなってきていますか。
桃の節句に、間に合いますかね~

★noodlesさん

確かに早いです。
でもせっかちくんというより、本格始動って感じですよ。
こうなったら、後は早いと思いますよ。
お天気次第ではありますが。
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