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合格に導く心理作戦(1)

私も今年で塾歴は32年を数えます。

で、それこそ1万人近くの子どもたちの結果を見てきて思うことは、

小学生の受験は心理的なものに影響を受けやすい

ということです。

模擬試験ではありえない逆転が、入試当日には起こり得る。

成績的に見れば、この子は入るだろうと思っている子が、落ちる。まあ、チャレンジと思っている子が合格する。

この違いは何だろうか、いろいろ考え、本もずいぶん読みました。

結論から先に言うと、逆転を起こす子どもにはいくつかの共通する特徴があります。

(1)明るく元気であること。
(2)プラスイメージが強いこと。
(3)失敗をおそれていないこと。

(1)明るく元気である、というのは、常日頃の様子を見ていればわかります。元気というのは、気が活性化している。やる気に満ちている。だから食欲もあるし、遊びに対する気持ちも積極的です。親の目を盗んで、すぐ遊ぼうとする。実はこれは悪いことではない。逆転には十分の素質といえるでしょう。(日ごろ、勉強しないから、逆転しなければならない立場に追い込まれる、というのも真理ではありますが。)

(2)プラスイメージ
入学後のプランがある、というのもこういう子たちの特徴です。学校に入ったら、この部活に入る、こういう活動をする、といったようなプランを明確に持っている子。だからどうしても入りたい、努力をするようになるでしょう。
そのためには第一志望の学校に対する距離感を縮めておく必要があります。例えば文化祭。6年生だから、行っている暇はないと思っておられる方が多いようですが、そんなことはない。むしろ大いに遊んでくるべきだ。来年は、ここにいて、あの部活で活躍するんだ、そういうイメージを持てる子は、なかなか強いと思います。

(3)失敗を恐れない
(2)に通じることではありますが、失敗をしたって命をとられるわけではない。だから、落ちることなど微塵も考えない。
よく、模擬試験で成績が悪いと、
「ま、次がんばるから」
とケセラセラの雰囲気をかもし出す子がいます。

お母さんからは、「のんき」に見えるかもしれない。しかし、ここで落ち込まれる方が困る。

この時期になると、学校でも中学受験の話にはなります。「あの子がうかって、私が落ちたらどうしよう」なんてことを考えるなら、心理はマイナスに動きます。

「あの子も、僕もうかるといいねえ」

なんてことをいえるようだと「素敵!」

では、残りの時間、そんな心理状態に持ち込むためには、どうすればいいでしょうか。次回はその具体的な方法をお話します。

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