6月の曇り空に大輪の泰山木の花が良く似合う。
この花を知ったのは、ある研究会の席だった。
四角形に組んで置かれたテーブルの真ん中に大きめのどんぶりにこの泰山木が低く、一花活けてあった。
レモンに似た香りが部屋中に満ち溢れていた。
その時、はじめて知ったのだった、「泰山木の花」と言うものを。
もう、この木が欲しくて欲しくて、庭師さんに持ってきてもらった。
父が、「泰山木は雑木だから、大きくなるから、こんな小さな庭には植えるもんじゃない。」と言ったが、私は父を無視して、植えてもらっちゃった。
しかし、秋、庭師さんが入ると、大きくなりすぎると、他の木々に日が当たらないので、かわいそうと言って、厳しく、厳しく切っていくので、花をなかなかつけない。それでも、一,二花はつけてくれるのだ。
今年は二花だったが、五月,樹木の天辺に花をつけていて、切り取ろうとしたら、もう、バサッと崩れ落ちたのだった。
泰山木は、つぼみが、大きくなったなという時、切って活けるのが一番良いと、思う。
この花の散り具合はまた、また、豪快に、1日程で、茶色くなって、崩れ落ちていくという感じである。
★★★ 泰山木孤愁なぐさむ白さかな 稲葉信次
★★★泰山木少女の香りして咲きぬ (お粗末さま)
(この記事は、【関心空間】に投稿したものの再掲です。)
ここ数年、骨粗鬆症を患ったりして、体調が芳しく無い私を知ってか、泰山木も花を付けなくなってしまっていました。庭師さんも、人が替わったからかな?と、寂しく思って居たのですが、今年(2019)は一花付けてくれたのです。葉っぱの芽だろうか、花芽のような気がするのだけれど、、、と思って、毎日、毎日、起き抜けに観察してたのでした。それが蕾だと、解ったときの嬉しさと言ったら、言葉もありませんでした。
未だ、切らなくていいよね、って思いながら、高枝鋏を用意して、待ち構えていたのです。大雨が降った直後、眺めに行くと、開きかけていたのです。早速、【今だ】とばかりに切り落としました。
かすかに、檸檬の香りがしました。早速私の持っている中では上等な壷に入れてやりました。【一日花】のように、ほぼ一日経つと、大胆に崩れ落ち、茶色になって朽ちていきます。それも、見守ってやるつもりでいます。今は亡き母が、この花の朽ち方は、まあ、豪快だわねえ!と、いつも、感動していたのを、思い出します。
ご近所の空き家の庭の泰山木は背も高く、鬱蒼と茂り、上の方に、沢山の花を付けています。
★★★主無き泰山木や今盛り (お粗末さま)
【泰山木】を「たいざんぼく」って、発音する人も居るようですが、私的には、「たいさんぼく」と、濁らない方が、好きだな。所で、この花、明治初年に、日本に、渡来してきたもので、北米東南部原産だそうです。てっきり、中国から渡ってきたものかな、って思っていました。アメリカの、ミシシッピ州、ルイジアナ州の花に指定されているのだとか。大陸的なこの花、Americanにも愛されてるのだ、と解ったら、いよいよ好きになっています。
【別件追記】
布施さん、のど自慢に、ご出演【ここ】応募される方もあろうかと思いますので、一寸早いですが、お知らせ。。もうご存知ですよ、ね
【第51回思い出のメロデイ】(nhk)に関して、色々募集してるようです。楽曲リクエストは【ここ】からどうぞ。。
【人生歌がある】(BS朝日)の関連記事がネットにちらほら散見されてるみたいですね。もう、ご存知ですよね。【ここ】【ここ】【ここ】【ここ】まだありそうですね