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近年の鉄道記事や鉄道本の内容について

2020年06月01日 13時47分17秒 | その他
私は地図や旅行書籍の校正も仕事として行っており、出版物に関わる1人として、ここ数年出版されている鉄道雑誌の記事や書籍の内容について述べていきたいと思いますが、あまりにも1つ1つの事実確認をされていないことや基本中の基本である誤字脱字など校正ができていないものが多く、私のような資料的価値のある記事や書籍を求める者にとってはこのような執筆者はご自分のブログやホームページで記事を出されたほうが良いのではないかというのが正直思っているところです。

ここではほぼ毎月のようにある鉄道雑誌に記事を出され、鉄道書籍も執筆されているある方の話しをさせていただきたいと思います。その方は海外で活躍する日本の中古鉄道車輛の活躍を主に記事にされている方で、15年ぐらい前から東南アジア各国で活躍する日本の中古鉄道車輛についてレポートされている方です。その方から記事を作成する際や書籍の執筆にあたって、私に対して記事の校正、資料や写真提供の要請、取材にあたり撮影許可証の申請方法などあらゆるお願いごとを全て無償で受けたことをもとに話しをさせていただきたいと思いますが、この執筆者のご本人のお名前は仮にS氏とし、執筆された記事のタイトルや執筆された本のタイトルは伏せて、執筆者のある程度の名誉に対して傷を付けないように配慮します。しかしながら、これから皆様に述べることはあまりにも読者を馬鹿にした行為とも受けられますので、皆様のご想像力やこれから述べていくことに憤慨される方はインターネットなどで検索していただければ特定は可能かと思っております。
また、私は1人の出版の仕事に携わる人間として言わせていただきたいと思いますが、ちょうど9年前と昨年に出版された書籍や今まで書かれた記事も含めて述べさせていただきたいと思います。

このS氏が書かれたこれまでの書籍や記事について、一言で述べますとあまりにも校正がずさんであり、1つ1つの事実確認がされていないことや誤字脱字が多く、資料的価値はほとんどなしというのが私の感想であります。また、正当なお金を払って購入していただいている読者の方々のためにもできるだけ正しい情報を提供することは責務だと思っていますが、読者に対しては大変気の毒な書籍になってしまったこと、出版後も私からS氏に対して私の方で気がついた記事の内容についてミスと思われるところを何度もお知らせしてもできるだけ早く正誤表をお知らせするという努力や配慮がまったくありません。

繰り返しになりますが、ちょうど9年前と昨年に出版された書籍や今までの記事を見るかぎり、誤字脱字が多いこと、1つ1つ事実確認が行われていないところがあることは事実でありますが、一言で言いますとなぜ校正がいつもしっかり行われないのか疑問に感じております。といのは昨年出版された書籍においても駅名の誤字脱字が多く見られ、特にフィリピン国鉄(PNR)の駅名であるBicutanは9年前の書籍でもそうですがBictanとなっていて、同じようなスペルミスをしていますし、編成表ではフィリピン国鉄(PNR)やインドネシア通勤鉄道(KCI)において、車両番号にダブり(重複)が見られること、KCIの本社は本当はJuanda駅にあるのにもCikini駅にあることや、Tutuban駅南側のモール近くにある南北通勤鉄道(NSCR)のTutuban駅の計画図をTutuban駅高架化事業のものとして記述するなど(通訳がそのように言ったのかもしれませんが)、1つ1つ事実確認が丁寧にされていないところも見られ、これらのミスは校正作業においてやり方に問題があるのではないかと思っています。
また、校正は初校、再校、三校などと3回ぐらいは必ず実施されるものですが、初校時において、まずは1つ1つ事実確認をする、続いて誤字脱字がないかチェックする、最後に言い回しなどに問題がないかチェックするなど、あらゆる点から校正をすることがふつうなのですが、S氏の校正はあまりにもずさんとしか言えず、他の書籍や記事に比べるとあまりにもミスと思われる箇所が多いのは事実でありますし、校正作業をあまりにも軽んじているのではないかと思っています。

この他、一昨年の今頃になりますが、とある書籍を出版されることになり、S氏から一部記事の校正を無償でお願いされましたが、そのテキストは9年前に出版されたものからほとんど手を入れていなかったことや経年変化にも対応されておらず、それをそのまま古いままのテキストを私に渡され、通常であれば経年変化にも対応し新しい情報に対応したできるだけ正しい情報に修正されたテキストをいただいたものを校正すべきところを、全て私が新しい情報をあらゆるところから入手し校正したことは、今まで校正の仕事を受けていた中ではこのような非常識なやり方は経験がありませんでしたし、テキストの内容が古いのはなぜでしょうか?とS氏に質問しても、ただ細かいところが至らずとの返事で、どれほど私が長い時間をかけて校正したのか、読者に対してできるだけ新しく正しい情報をお届けするという意識も持っていなかったのかわかっていなかったようです。
その後においてもS氏から情報提供や資料提供、写真提供の要請、車庫や工場での撮影許可証申請における情報提供の要請など、私はあくまでも読者に対して良いものができるのであれば読者にできるだけ尽力したいという気持ちでS氏に無償で協力してきたつもりですが、結果的にはあまりにもミスが多い書籍になってしまい、正当な金額で購入された読者には大変気の毒なものになってしまったことに残念でなりません。

このS氏とどのような経緯で私と知り合ったかについても述べていきたいと思いますが、それは1つの言葉がきっかけだったことを今でも鮮明に覚えています。それは「hiban」という言葉で、ジャカルタに譲渡された元都営6000形などをインドネシア語で贈り物を意味する「hibah」を「hiban」と記事に何度も書かれていましたので、それを私のブログ上で指摘したことがきっかけで、早速、それに対してS氏が私のブログのコメントで書き込みされたのが始まりでした。
2006年12月号のとある鉄道雑誌の記事で「hiban」と書かれていましたので、それをブログの中で指摘したと思うのですが、2008年10月号で正誤表が出されたものの、2010年12月号の各形式の一覧表で「hiban」と再び書かれているところをみると、1つ1つの言葉に十分注意していないのか、それとも校正作業が疎かなのかわかりませんが、何度も繰り返してミスをする傾向があることは言えますし、校正のやり方に問題があること、お金を払って購入される書籍に対してはできるだけ正しい情報を伝えるという責務があるはずなのですが、それがまったく私には感じられません。
私はS氏が9年前に本を出版された時に「あまりにもミスと思われる箇所が多いので、正誤表をブログで公開します」と言ったところ、S氏からは「それはやめてください、出版社から賠償責任になりかねないので」と述べていたことを今でも覚えていますが、もしやお金を払っていただいている読者のためではなく、ご自分の名誉や利益などを優先しているのではないかと思っているところもあります。また、昨年出版された書籍の件についてもミスと思われる箇所が多く、本を購入された読者に対してできるだけ早く正誤表をお知らせするような努力もみられないところや、今までのS氏からの校正の依頼や情報提供の要請などをみると私はただの道具だったのではないかと思っていますので、私はもうこれ以上、読者に正しい情報を提供する努力をしないS氏に対しての協力は御免だと思っています。

私の本音はまだまだお伝えしたいところが多くありますが、このようなお金を払って書籍や雑誌を購入され、できるだけ正しい情報を入手したい、資料的価値の高い情報を得たいという読者が多い一方、このような無責任な執筆者も居るということを皆様にもお伝えしたいかぎりですが、私個人としても出版物の仕事に関わる人間として読者には正しい情報をお伝えしたいという気持ちでS氏にはできるだけ協力してきたものの、ただの道具のように使われてしまった私は裏切られたような気持ちしかありません。

今後においても、おそらくS氏は鉄道の記事を書かれたり、書籍を出版されるかもしれませんが、決して正しい情報を提供するという意識を持っていないこと、資料的価値の高いものを必要としている方にとってはこの方の記事や書籍には十分注意されたほうが良いのではないかと思ったしだいです。
もちろん、皆様の中で今までS氏の書かれた記事や書籍で、正誤表がほしい、これはミスではありませんかなど、いろいろとご質問などあるかもしれませんが、私はフィリピンやインドネシアについてはある程度わかるものの、それ以外の国や地域については詳しいことがわかりませんので、ある程度わかる範囲の中で応じたいと思いますし、この件に関してご意見などもありましたらお気軽にコメントいただければと思います。

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