Asian Railway Plaza

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キハ52(Kiha Orange)でAlabangへーその1ー

2018年07月04日 20時01分26秒 | フィリピン
前回のフィリピン国鉄(PNR)の近況報告に引き続き、今回もPNRの話題を述べていきたいと思いますが、マニラ滞在時にはいつも恒例になっているPNRの乗車レポートということで報告したいと思います。
今回は今年5月末から6月上旬にかけての滞在時のことではなく、その前の今年1月のマニラ滞在時のことですが、この時はKiha Whiteと称されるキハ350の2両編成が運行され、同時にKiha Orangeと称されるキハ52の国鉄色がDL牽引により運行されていました。
キハ350は当初の予定ではBicol地方のコミュータートレインとして使用されるということで、マニラ首都圏のTutuban〜Alabang間では使用する予定はありませんでしたが、マニラ首都圏での車両不足に伴い、第3編成のキハ3518+キハ3519が白色にオレンジ色帯で塗装変更されると、昨年の8月頃から2両編成で運行開始され、さらにBicol地方で使用されていた第1編成のキハ354+キハ353が同じく昨年8月にマニラに戻され、9月4日から第3編成と第1編成の1両(PNR色)の3両で運行されました。その後、第1編成はPNR色の青色+オレンジ帯から第3編成と同じ色に変更され、一時は4両編成として運行されていましたが、車両の不調により今年1月からは第3編成のみの2両編成になりました。
一方、キハ52は近年においてはブルートレイン色(Kiha Blue)の3両のほうはSipocot〜Naga間のコミュータートレインに使用され、その後はこの区間をキハ350の第2編成が運用に充当されることになり、休車状態となっています。また、国鉄色のKiha OrangeはCaloocan工場にしばらく留置されていましたが、昨年の7月頃からDL牽引によりマニラ首都圏で使用されました。
今年1月19日、家内と子供の住まいであるラグナ州San PedroはAlabangの先にあり、PNRの列車で帰宅する上ではせっかくですから、乗務員室に乗車させていただくべくPNRの幹部職員の方にお願いしてみたのですが、ちょうどTutuban16:37発にはキハ52が充当され、17:37発にはキハ350が使用されるとのことで、1時間待っても良いのでできればキハ350に乗車させていただこうかと聞いてみたのですが、乗務員室が狭く、しかも乗務員の作業上の邪魔になるかもとのことで、キハ52に乗車させていただくことになりました。
以前、DL牽引でない頃にキハ52の乗務員室にお邪魔させていただいたことがありましたが、今回は床下機器の不調なためかDL牽引ということで、基本的にこのディーゼル機関車に乗車しました。



下の写真はDLのうしろにつく女性専用車の車内で、Tutubanではご覧の通り、全員が着席できるぐらいの乗車率です。これがこのあと大変な混み具合になります。


列車は定刻16:37に出発すると、203系やキハ350などが留置されているTutuban車庫の脇を通り過ぎました。


Tutuban駅の北方約1km先まで進むと、線路はそのまままっすぐCaloocan方面にのびる線路と右(東)に大きくカーブする線路の分岐に達しますが、ここでは右に大きくカーブする方へ90度曲がります。


次の駅はLRT1号線と接続するBlumentritt駅に停車しますが、やはり接続駅ということもあることから、多くの人達が乗り込んできました。
今回の運転士は機関車の運転士に似合わないようなさわやか、かつスマートな青年ですが、ブレーキとノッチ(加速のためのハンドル)をうまく扱い、各駅では慎重に列車を止めていました。


Sta.Mesa駅手前ではLRT2号線が高架で交差しますが、PNRのSta.Mesa駅とLRT2号線のPureza駅とは約500mほど離れており、乗り換えを行う上ではとても不便です。PNRが電化及び連続立体交差化される際には乗り換えの利便性を少しでも改善すべく、PNRのSta.Mesa駅がLRTと交差する付近に移転すると良いのですが、今後の詳細な計画が気になるところです。


Sta.Mesa駅を発車すると線路は大きく右にカーブし、マニラの母なる川であるPassig川を渡ります。このあたりには違法になりますがスケーターと呼ばれるペディアキャブの鉄道仕様の自家製の乗物が操業しており、この橋にも多くのスケーターが行き来し、列車との衝突の危険性も多くあります。


このあと、話しがもうちょっと続きそうですので、今日はこのへんにして、次回、その続きを述べていきたいと思います。
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