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103系投入当初の頃の南武線Part4

2013年05月29日 23時29分56秒 | 南武線
本日は久しぶりに南武線の103系投入当初の思い出について述べていきたいと思います。
103系投入当初の頃の思い出については今から6年前にいろいろと述べましたので、詳しいことについては過去の記事をご覧いただければと思いますが、南武線に初めて103系が投入された当時は私はまだ高校生であり、南武線を利用して学校へ通っておりました。101系オンリーだった南武線において103系は電動機やコンプレッサー、ブレーキの緩解などあらゆる面で私にとって新鮮であり、かつ衝撃的な出来事でしたので、できるだけ103系に乗車するように心がけておりました。
103系が南武線に投入されることを知ったのは、103系が投入される前の昭和57年5月だったと思いますが、豊田区からオレンジ色でそのまま転入されるのであろうと思っていたところ、最初の1編成はカナリアに色替えの上転入するとは思ってもいませんでした。当時、鹿島田から登戸まで南武線に乗車し、中原電車区の様子を見ながら通っていましたが、6月12日頃かと思いますがカナリア色のT'c526の1両が車庫の南側の留置線にポツンと留置され、行先表示が「奥多摩」を表示していたかと思いますが、私にとっては衝撃的なシーンでありました。その後、残りの5両もカナリア色で転入し、1編成が組成できるような状態になりましたが、6両貫通編成ではなく3+3編成で登場することになりました。
6両が揃ったところで、あとは営業につく段階となった時、どうしても初の営業に乗車してみたいと思い、中原区に尋ねて教えていただきました。
それは今でも忘れられない7月23日の1740デからですが、この41運用は武蔵中原→川崎→登戸→回送→宿河原(夜間滞泊)と短い運用とわかっていたものの、やはり103系好きにとっては絶対乗るべきということで、武蔵中原駅に出区の数分前にホームで予め待ち続けていると真新しいカナリアの103系が入線しました。私は川崎寄り2両目のM'260に乗車し、川崎で折り返したのち、そのまま登戸まで乗車し、初の103系乗車を堪能しました。

下の写真は初の営業運転を終え、宿河原へ回送される前のシーンで、編成はMc121 M'260 T'c526 Mc57 M'157 T'c528です。
最初の編成の電動機は全てMT55(低音)でしたが、川崎寄りのMM'ユニットと立川寄りのMM'ユニットで音が異なり、立川方のほうが若干高い音であったことを記憶しています。(明らかにMT55Aではない)


ここで、南武線103系第1陣の車両番号と転入日を下記のようにまとめました。
昭和57年6月11日 T'c526(カナリア)
昭和57年6月16日 Mc121 M'260(カナリア)
昭和57年7月6日 Mc57 M'157(カナリア)
昭和57年7月17日 T'c528(カナリア)
昭和57年7月31日 T142(カナリア)
昭和57年8月11日 Mc69 M'177 T760 M167 M'314 T'c525(オレンジ)
昭和57年8月17日 Mc46 M'142(オレンジ)
昭和57年8月21日 Mc54 M'153 T168 M'149 M'280 T'c582(オレンジ)
昭和57年8月28日 T771(カナリア)
昭和57年10月14日 M749 M'2006 T770(オレンジ)
昭和57年11月9日 M165 M'310(オレンジ)
昭和57年12月14日 Mc42 M'135 T211 M93 M'132 T'c608(オレンジ)
昭和57年12月17日 T759(カナリア)
昭和57年12月26日 Mc55 M'154 T761 M170 M'325 T'c507(オレンジ)
昭和57年12月28日 Mc11 M'84(カナリア)
昭和58年1月7日 T767(カナリア)
昭和58年1月19日 Mc53 M'152 T'c523 T'c614(オレンジ)
昭和58年2月1日 Mc59 M'160 T'c513 M103 M'164 T'c576(オレンジ)
昭和58年2月23日 Mc58 M'158 T766 M142 M'267 T'c515(オレンジ)
昭和58年3月1日 Mc84 M'200 T'c539 Mc56 M'156 T'c510(オレンジ)
昭和58年3月23日 Mc85 M'201 T210 M96 M'141 T'c509(オレンジ)
以上71両が豊田区から中原区に転入しました。

オレンジ色のMc69~の編成が2本目として営業に就き、同じくオレンジ色のMc54~の編成が3本目として営業に就きましたが、私はこの3本目の編成がお気に入りであり、昭和58年10月まで長きに渡り車両の差し替えがなくオレンジ1色で維持し続けました。


豊田区から中原区に転入する103系は大部分が3+7の編成からでしたが、昭和57年8月~10月にかけて、10両貫通編成のうちの一部の車両が転入し、方向幕のないT770とT771(1次冷改)の異端児と当時、南武線では唯一のユニット窓で電動機がMT55AのM749 M'2006が転入しました。もちろん私はこのM749 M'2006のユニットがお気に入りであり、電動機と消音器の付いたコンプレッサーの音が好きでしたが、晩年の頃は松戸区に転出し、いつの間にか低音のMT55に換装され、車両番号と同じ2006年まで活躍し、常磐線さよなら103系としても活躍した車両でもあります。


103系投入当初の頃はオレンジ色同士の並びも珍しくなく、101系非冷房のオレンジ色との並びも見られましたが、残念ながら101系と103系のオレンジ色同士の並びは撮影しておりません。


以前にも述べたことがありますが、Mc85が転入してきた当時、なぜか山側の乗務員扉が黄色のものとなっており、中原区の職員に頼み込んで撮影させていただきました。営業に就いた時点では残念ながらオレンジ色の扉になっていました。


T'c608が最も最後にオレンジからカナリアに色替が行われ、昭和59年9月までカナリアとオレンジの混色編成が見られましたが、途中、昭和59年3月にT210とT211が松戸区と豊田区に転出する代わりに松戸区から非冷房のM319 M'475が中原区に転入し、その後、3色混色編成が見られました。


豊田区からの転入が一段落した昭和58年5月1日時点の編成表は以下のとおりです。
(一番左の数字は編成番号で、この当時は編成札は使用していません。)
1 Mc42 M'135 T767 Mc58 M7158 T'c523
3 Mc57 M'157 T211 M93 M'132 T'c608(T211 T'c608はオレンジ)
5 Mc56 M'156 T761 M170 M'325 T'c614(全車両オレンジ)
10 Mc11 M'84 T766 M142 M'267 T'c507(T766 M142 M'267はオレンジ)
12 Mc69 M'177 T760 M'167 M'314 T'c525(全車両オレンジ)
15 Mc84 M'200 T759 M103 M'164 T'c576(T759以外はオレンジ)
18 Mc54 M'153 T168 M149 M'280 T'c582(全車両オレンジ)
21 Mc121 M'260 T142 M165 M'310 T'c528(M165 M'310はオレンジ)
27 Mc85 M201 T210 M96 M'141 T'c515(T'c515以外はオレンジ)

その他(検査など)
Mc53 M'152 T'c509
Mc55 M'154 T'c510
Mc59 M'160 T'c513
T771 T'c539
(T'c513 T771以外はオレンジ)

本日は103系投入当初の頃の思い出や混色劇などを述べましたが、今後も南武線の車両に纏わる面白いエピソード、思い出などがありましたら、写真とともに公開していきたいと思っております。









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2 コメント

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国鉄南武線について (巽孝一郎)
2021-06-22 14:45:38
国鉄南武線時代は黄色の103系導入化前はオレンジ色の電車でした、
南武線、103系投入前の塗装色について (井上)
2021-08-15 20:30:18
巽孝一郎様、南武線に101系が投入された頃はその線区のままの色で転入することが多々あり、当然、オレンジやスカイブルーの車両もよく見かけたものですが、中央・総武緩行線から転入した車両はカナリアでしたし、中原での101系の配属が始まった頃から異色車は検査の度にカナリアに変更されております。その前の73系は首都圏各線で活躍した路線と同じぶどう色でしたが、たった1両、アコモ改造のモハ72970は改造後にオレンジのまま出場し、西ナハの表記で登場したようですが、南武線では走らず、鶴見線でオレンジのまま活躍し、その後はぶどう色に塗り替えられたことはよく知られているようですね。私も実際にぶどう色で活躍していたところは見たところがありますが、オレンジ色は見たことがありません。

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