日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

2009年2月の東大阪歌会(前編)

2009年02月01日 | 五行歌な日々
三回連続、ふたりでの歌会。
……う~ん、歌会というより、
感想会、だな(笑)

歌、お披露目。

     ★
       犬のように振舞う子
       毛糸の帽子に
       ついた耳へ
       母が何を
       言ったって            稲田準子

       外に
       野ざらしの
       エレベーターは
       天にまで
       続いているよう          稲田準子

       言葉を交わした
       回数よりも
       多くを知ってる
       気がする
       歌が語ってた      ほしかわなお

       値札のない
       山盛りの
       ニンニクの
       値段が気になる
       コリアンタウン     ほしかわなお


     ★

稲田の歌。
前者は、仕事先で見た、母子。

「犬のように振舞う子」という一行目のパンチを、
愛らしく見るか、騒がしい子と見るか、で、
後の行がすんなり入るか、違和感を持つか、
分かれちゃうな、と思う。

ええ。
私はもちろん、子どもが苦手なので、
愛らしい思いから、書いちゃいません(笑)

ギャーギャー騒いでいる子の、
毛糸の帽子に、
犬のタレ耳の飾りがついていた、
ってことを、まず歌にしたくって。

で、歌にするにあたって、
考えていくうちに、
「親の言葉が聞こえないのは、
そりゃ、自分の耳を帽子で塞いで、
犬のタレ耳で聞こうとするからだよな」

と思ってさらに、

「でも、自分の耳で聞かないのは、
親がその帽子をかぶせて、
子どもを犬にしちゃっているせいもあるんだしね」

なんてことまで思ったりして。

いろんな母子を見る。

犬にした母親が悪いわけではなく、
犬になっていることを逆手にとって、
子供の方が、わかっているくせに、
わからない振りして、
自分の目的を達成させるために、
手段を選ばない状態にして、
親を追い込んでいる、賢い子だっている。

最初、この歌は、
母親を登場させずに、
子どもが犬になっていることだけを、
ポンとキレよく、簡潔に歌うことは出来ないか、
と考えていたけれど、
結局私は、
人のよくわからない内面より、
1+1が、2になるとは限らない、
関係性の提示が、歌の中でしたくなってくるのだ。

犬のタレ耳の飾りから、
始まった歌だけど、
今日読み直すと、
母親の強いため息の方が、よく聞こえた。

こうやって歌は、飛んでいく。私の手を離れて。

後者の歌。
……あ!!!!あ、あ、あ、あ、!!!!!

エレベーター」って書いてる!!!!!

これ、「エスカレーター」なんだけど!!!!

歌会プリントから、コピペしているから、
間違いない。いや、間違っている。

ほしかわさん、この歌の画、
エスカレーターで想像しました?

……、と、こんな誰もが見ている場で、聞いてどうする。
(あ、いいですよ!ほしかわさん、コメント欄に書こうと思わなくったって!)

いや、大丈夫だったはずだ。
会話は成立していたはずだ。……していたよな??

あ、すごい、どうしよう。
歌の説明をする気になれない!
きゃー!恥ずかしい!!どーしよー!!

……、あぁ、だめだ。無理です。

先を急ぐので、
この歌の説明、省きます。

作者なんて気にしないで、好きに想像してください!!
あ、でも、歌の画は、
エスカレーター」に描きかえてー!!!

……ちょっと、ほしかわさんの歌に入る前に、
気分を変えなければ。

……、あぁ、だめだ。続かない。顔から火が出て書けなーい!!

とりあえずこれで、アップします。きゃーきゃーきゃー!!!。

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2 コメント

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いえいえ、書きますとも (ほしかわ)
2009-02-20 22:03:43
エスカレーターで想像していたので
大丈夫ですよ~♪
坂道を…とか、お話しましたものね。
プリントは書きかえておきます☆

歌の画をエレベーターにすると…
なんだか「昇天」っていう感じを受けますね。
こちらの解釈もまたの機会にいたしましょう!
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野ざらしのエレベーター (いなだっち)
2009-02-22 18:33:07
あぁ、すいません××。
お、お手間を取らせちゃって……。
(しかも、アップが遅くなっちゃって……)

とりあえずは、ホっとしました

「野ざらしのエレベーター」……。
正に、例えでもなんでもなく、
「昇天」の画かもしれません。

でも、
どうやって、動くんでしょう。
天井ないのにシュールな

あぁ、でも、そんなのどうでもいいのかも。
具体的なかたちを追求するなんて、
不粋なような気がしてきました。

歌の中にだけ、存在できたら……
って、ミスを歌とするのか、私は(笑)。

解釈が聞ける日(4月かな?)を、
楽しみにしています。
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